アメリカが誇る世紀のシンガーソングライターそしてミュージッククリエイター、プリンスが亡くなった。
彼の広報担当者によると、現地時間の4月21日午前、プリンス(Prince Rogers Nelson)が、ミネソタ州チャンハッセン郊外にあるペイズリーパーク スタジオの自宅で亡くなっていることを確認したという。 また現地での報道によると、保安官事務所からの話として、同日9時半過ぎにペイズリーパーク スタジオから緊急通報を受け、エレベーターの中で意識不明の状態のプリンスを発見したという。
(BARKSより)
同じくBARKSによれば、4月7日にインフルエンザにかかり、公演をキャンセル、その後15日のアトランタでの公演後に体調を崩して病院に搬送されていたという。
ネットでこの報を知り、非常に驚いた。
最初、このニュースを見たときは「どこの国の王子だろう」と思ったくらいで、まさかあのプリンスだとは想像もつかなかった。
だが本当に彼だったと知って「まだ早いだろう・・・」と言葉を失ってしまったのだ。
プリンスのイメージは自分の中では84年の「パープルレイン」や89年の「バットマン」のサウンドトラックのイメージで止まったままでいる。
その後に出された作品はもちろん世界的には評価は高かったのだろうが、80年代の洋楽黄金期を通り抜けた僕にとって、彼の存在はMTVや80年代のきらびやかな映像音楽のアイコンのままで、まさにマイケルジャクソンと同じレベルで輝きを放っていたのだ。(僕の好きな女性バンドのバングルズもプリンスによって見出された)
首ふりふりのエジプトダンスが懐かしい!バングルズ「エジプシャン」(The Bangles)
もちろんプリンス自身は常に新しい音楽を模索して続けていて、昔の時代の栄光にすがるなど微塵も考えもしていなかっただろう。
近年はインターネット上で横行する海賊行為に抗議の声を上げていて、一年ごとに出していたアルバムを見送るなどしていたが、それでも自身がプロデュースした。
3RDEYEGIRLなどとともに、ウェブサイトやSNS,ituneを通じて作品を発表するなど、世の中の動きに柔軟に対応していたのだ。
これからもまた新しい音楽を聞かせてくれると期待していた矢先に、この訃報を聞くことになるとは・・・
2009年にマイケル・ジャクソン、今年の1月にはデビッド・ボウイと、20、21世紀を代表する偉大なミュージシャンたちが近年立て続けに亡くなってきた。
悲しいことだが、そのぶん、テイラースイフトなどのジャンルを越えた新しい才能の台頭も著しく、これからのミュージックエンターテイナー界はこうした若きミュージシャンたちによって動かされていくのだろう。
かつてのマイケルやデビッド、そしてプリンスがそうであったように・・・
新しき時代の息吹を見守っていてほしい。
プリンスよ、どうか安らかに。
I can't find the words to express this feeling for great talented musician's loss. RIP, Prince.