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ダークユニバースの失敗とドラキュラZEROの続編の可能性について

2020年9月8日

ここ最近「ドラキュラZERO」の過去記事へのアクセスが増えています。

続編でもできるのかなとネットをチェックしますが、どこにもそんな情報はなく「???」と思っていました。

ところが調べるうちに、海外のサイトで「ドラキュラZERO2」に関する情報をまとめたサイトがあって、そこにあるヒントが隠されていました。

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「マミー」に奪われた続編制作のチャンス

参考にしたのはこちらの海外サイトです。

Will Dracula Untold 2 Happen? Dark Universe Future Explained

「ドラキュラZERO」の続編について評論していますが、いきなり冒頭部に主旨を明言しています。

While the original movie was initially earmarked to launch Universal's Dark Universe it looks like Dracula Untold 2 may not happen after all.

ドラキュラZEROはユニバーサル・ピクチャーズの「ダークユニバース」シリーズのために撮られたものだが、その続編は恐らく実現しないだろう

ユニバーサル・ピクチャーズとはアメリカの大手映画配給会社のことで、ユニバーサル・スタジオの母体としても有名です。

この会社がこれまで自社でリリースしてきたモンスター映画を連続でリメイクする構想があり、その一つとして「ドラキュラZERO」も挙げられていたのです。

そのためか、同映画は最後の場面で主人公のルーク・エバンスが演じるドラキュラが現在のロンドンの街に復活しているシーンがあり、その横でドラキュラをバンパイアにした謎の男が「ゲームの始まりだ」と言葉を発し、まさに続編を示唆するような終わり方になっていました。

ただこのリメイクはある映画の出現で実現しなくなったといいます。

それがトム・クルーズが演じた「ザ・マミー」(2017)。

古代に封印された邪悪な力を持つ王女を復活させたことで巻き起こるアクション活劇となっていて、主演を天下のトム・クルーズが演じているなど、ユニバーサルの「ダークユニバース」シリーズへの意気込みが感じられる作品でした。

この作品のために「ダークユニバース」へのトップランナーへの切符を奪われた「ドラキュラZERO」は、いったんは続編の制作計画を見合わせる形になります。

ところが!

ただこの「ザ・マミー」が見事にこけてしまい(私はレビューの評価が悪かったので観に行きませんでした)、ダークユニバースの構想も頓挫してしまいます。

ユニバーサルピクチャーズの会長ドナ・ラングリー氏はインタビューで、

ユニバーサル・ピクチャーズが誇るモンスターたちをクロスオーバーさせる試みがありましたが、失敗に終わりました。我々が気づいたのは、キャラクターたちは大変魅力的ですが、決して(映画化を)急ぐものではなかったということ。また、古典的なモンスター映画が世界観を共有することはまったく求められていなかったということです。

ダーク・ユニバースは「失敗だった」 ─ ユニバーサル・ピクチャーズ会長が振り返る

と語っており、シリーズ化の計画を大幅に変更する予定だと続けています。

この流れで「ドラキュラZERO」の続編の話も立ち消えになってしまい、今に至るという感じですね。

コロナの影響が映画界にも?透明人間も復活

「ザ・マミー」に先を越されたこと、そのマミーの失敗で「ダークユニバース」シリーズの続編制作が頓挫し、ドラキュラZERO2の可能性もほぼなくなった形になっていますが、2020年に発生した新型コロナウイルスがさらに映画界全体の先行きにも暗雲をもたらしています。

ウイルス感染を防ぐために発生当初は映画館が封鎖されたこと、落ち着いた後も近接接触を避けるために観客の数を制限していることなど、劇場公開へのハードルはかなり上がっています。

さらに米中の激突という政治的な問題も絡み、これまでハリウッドの有力なスポンサーだった中国からの資金が閉ざされる可能性も見えてきています。

そのために今後、ユニバーサルがダークユニバースシリーズを続けることはないと思っていましたが、今年の7月に古典的なモンスター作品の一つ「透明人間」が公開されて、これがなかなかの高評価を得ていました。

「透明人間」はもちろん「ダークユニバース」構想の一つの作品です。

もともとはジョニー・デップが主演する予定だったようですが、先ほどのドナー会長の「変更」の一環になったのか、エリザベス・モスを主演に置いて新たな「透明人間」の具現化に成功したようです。

とはいえ、ユニバーサルが当初期待していたような「現代に蘇るモンスター映画」の流れを汲んでいるかと言えば微妙で、どちらかと言えばサスペンス的な要素も強いかなと感じます。

良質だけど「ダークユニバース」ではないかな、というのが感想。

まあユニバーサル側も「ザ・マミー」の失敗以降は「ダークユニバース」の構想の件は触れていないので、この作品も全く関係ない独立したものかなと思いますね。

結論

「ドラキュラZERO」がもともとは配給元ユニバーサルの映画シリーズ構想から生まれたものであり、その後の紆余曲折で続編の可能性がなくなったという話でした。

ただ「透明人間」の高評価で「ダークユニバース」シリーズの再開の可能性もなきにしもあらずかもです。

そうなれば「ドラキュラZERO2」がくる可能性もあるわけですね。

個人的には良い作品だと思っているので、ぜひ続きを見てみたいなと思うのですが、同時にこの手の続編はほとんどが「失敗」に終わるという例も過去に何度も見てきているので、本編のままで終わらせた方が、ドラキュラのモデルとなったウラド公の威厳を守るためにも良いのかなとも思ったりもしてます。

可能ならば、ダークユニバース的な派手なものではなくて、透明人間のリメイク版のようにリアルな心理描写も含んだドラキュラバージョンを見てみたいと思います。

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