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イジ―ルの洋楽・映画レビューブログ

【感想】映画『鬼滅の刃 無限列車』煉獄の熱い言葉に泣いた!

2020年10月22日

劇場公開された「鬼滅の刃 無限列車」を見てきました。

原作は未見、物語の内容もキャラクターも何も知らない状態での鑑賞です。

あまりにも世間の評判が高いので「そんなに面白いのか」と興味を持って劇場に足を運ぶこと決めたというミーハーな自分・・

その結果は・・・

 

涙ぐんでしまいました

 

普通に「ええなあ~」と感動しまくりです。

いやいや、これ子供の見るマンガだぜ、少年ジャンプの連載コミックが原作だぜ?と心の中では思うのですが、スクリーンから溢れ出す「熱い想い」にやられてしまいました。

自分、もう40過ぎてるんですけどね^^;

そんな感じで予想を超えておっさんの心に「響きまくった」鬼殺隊士の物語をレビューしていきましょう。

注:ネタバレありです

予備知識まったく無しで見た序盤の感想は?

前評判ではマンガ原作からの続きだと聞いていたので、マンガをまったく知らない自分には「大丈夫かな」と不安になりました。

まず人物キャラクターのアニメっぽさと、背景の自然風景のギャップが目を引きます。

自然の描写はすごく写実的でまるで映像のよう。

一方のキャラクターはアニメアニメしていて、ここはあまり自分の好きな方向ではないので「むむ」という感じです。

主役の炭治郎と名も知らない金髪の少年はよかったのですが、イノシシの顔をした上半身裸の謎の生命体が姿を見せたときには、さらに「むむむむむむ」と。

時々入るギャグみたいなシーンも微妙でしたし、この時点で頭の中は「????」という感じです。

といいつつ、列車に乗り込んだ3人が話を進めていくうちに、なんとなく物語の輪郭が見えてきました。

3人の若き鬼バスターズが煉獄という名の若い剣士と出会って、どうやら何かの任務を担っているということ。

このときの炭治郎と煉獄の会話はちょっと笑ってしまいました。

やたらと真っ直ぐ前を見て返事する金髪のごっつい青年はすごくいい人物なのだろうけど、会話するのが面倒くさそうなタイプ。

まさか後半で私の涙を誘うメインキャラクターになろうとは・・・

このへんから物語は進み始めていて、鬼という妖怪のような化け物たちと主人公たちが戦い始めます。

それをバッタバッタとなぎ倒していく剣士たちの疾風の如くの斬撃の連続

ここはかなり見応えがありましたね。

鬼を倒す剣士が移動するときに光の帯を帯びるのですが、いかにもアニメ描写ながら、技の凄さを上手く表現しているなと感じました。

この頃には序盤に感じていた「大丈夫か?この映画」という不安はすっかり消えていましたね。

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本格的に「熱く」なってきた中盤からの流れ

鬼というにはやたらとモダンな雰囲気の化け物が序盤から中盤の中ボス「魘夢」。

剣士たちを罠に仕掛けて眠らせてしまい、そのすきに操っていた人間を使って倒すという計画です。

それもけっこう手が込んでいて、夢の世界に侵入した部下の人間たちが剣士の「無意識の領域の奥にある心の核」を壊して廃人にするというもの。

「なんだか凝ってるな」と感心しましたが、小さいお子さんも鑑賞していたので「こんな設定分かるのかな?」と不思議に思いました。

それぞれの心象風景を映し出すシーンでは「4者4様」の世界観があって、ここはかなり面白かった。

煉獄は熱き炎に溢れた世界、イノシシ剣士は暗い洞窟の世界、金髪の剣士は何もない真っ暗な世界・・・

主人公の炭治郎の心の風景がすごくきれいで、澄んだ青空と雲、そして温かい心の核。

これに魅かれた侵入者の人間が「こんなに綺麗で温かい心の持ち主を倒すなんてできない」と改心するシーンはけっこう感動です。

一方の悪役である魘夢が放つ言葉も真実味がありました。

「人は見たいものだけ見て幸せになりたいのさ」

自分の望む夢を現実と思い、そこに逃避する弱さ。

中ボスはそこを利用して人を罠に仕掛けます。

誰でもそうなのです。

人は弱い。

だからこそ逃げたがるのだと。

でも炭治郎は違った。

夢の世界から復活するために自らの首を切って死を選び、現実世界に戻ります。

魘夢との対決で何度も眠らされても、その都度で夢の世界で自分の首を切って復活し続けます。

魘夢が「たとえ夢の中とはいえ、自分で死を選ぶ胆力はすごい」と驚愕しますが、炭治郎の「無心」が成せる技だったのでしょう。

主人公の炭治郎のハートの強さ、煉獄という先輩剣士の動きや技の凄さ、それまで雑魚キャラだと思っていた金髪の少年剣士とイノシシ頭の謎の剣士の2人が意外に凄腕であることが分かってきます。

さらに鬼になっていたという炭治郎の妹も登場し、鬼であるのにも関わらず人々を魔力で救う行存在に。

ちよっと余談になりますが、少し前にツイッターで「鬼滅の刃を観てから帰宅したら、小学生の長男が妹を連れて僕も旅に出る!といってきかない、晩ごはんの「おでん」の竹輪を妹に噛ませている」というお母さんの投稿が話題になっていました。

その竹輪のネタ元が炭治郎の妹の禰津子が口に挟む竹の筒です。

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ツイッターの妹さんは、お兄ちゃんからもらった竹輪を美味しそうにムシャムシャ食べていたそうですけどね(笑)

熱すぎる!煉獄杏寿郎の最後の戦い!

電車と一体化した中ボスを炭治郎とイノシシ頭の剣士が共同で倒して、これで物語は終わるのかなと思ってましたが、実は本番はここからだということを思い知らされます。

先輩剣士の煉獄が突如現れた「上弦の鬼」と呼ばれるラスボスクラスの鬼「猗窩座」と戦いを始めて、その凄まじさに圧倒されていったからです。

ここはかなり見応えがあって、例えて言うならドラゴンボールでフリーザと悟空がバトルする流れを彷彿とさせてくれました。

しかし技やスピードはほぼ互角なのですが、肉体的に無敵状態の鬼が圧倒的に有利。

切っても切っても再生する肉体を相手に勝利するのは、どう考えても無理ゲーです。

しかし決してあきらめない、熱い魂と気迫をもった煉獄は最後まで果敢に戦いを挑みます。

猗窩座は「お前の強さは本物だ。だが人間である限りは俺には勝てない。鬼になれ。ともに強くなろう」と誘いますが、煉獄はそれを退け、最後まで人として戦い続けます。

そして自分の身体を犠牲にしてあと一歩まで追い詰めますが、昇りつつあった朝の光を恐れた鬼に逃げられてしまうのです。

それを追う炭治郎が、猗窩座が消えた森の中に向かって「逃げるな卑怯者!煉獄さんたちはいつもお前たちの縄張りの暗闇で戦ってきた!今だって煉獄さんの負けなんかじゃない!煉獄さんはお前に勝ったんだ!」と泣き叫ぶ姿もひどく感動でした。

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胸に染みる言葉と魂の涙に泣いた!

そんな泣きじゃくる炭治郎に、煉獄がかけた言葉に胸を打たれました。

「どんなに打ちひしがれても、悲しくても、心は燃やし続けろ。前を向き、進み続けるんだ」

「心は燃やし続けろ」という言葉。

ここが一番グッときましたね。

人生は長いようで短く、その逆もまた同じ。

時間だけは誰にでも平等にあるということ。

その中でいかに「心を燃やし続けられるか」

そしてそれこそが最も大切なのだと。

この言葉は大人である自分にも深く共鳴するものがありました。

そんな煉獄が死を目前にして彼だけの目の前に現れた、亡き母の姿。

幼き頃の彼に「あなたが強く生まれたのは、弱きものを助けるため。それは強い力を持ったものの責務なのですよ」と教え諭した厳しくも優しい母。

そんな母に煉獄は「私は成すべきことを果たすことができたのでしょうか?」と問いかけます。

母親は「ええ」とにっこり微笑み返し、それを見た煉獄も、安心したような笑顔になって最期を迎えることができたのでした。

鬼から弱きものを守り続けた煉獄杏寿郎。

最後の戦いも傷つき倒れた炭治郎を守るために始めたものだったのです。

残された炭治郎の言葉も胸を打ちます。

「どんなに必死に頑張って腕をあげても、いつも必ず壁にぶつかるんだ。煉獄さんのようになろうと思っても、その前にすらたどり着けないんだ。本当に僕は強くなれるのだろうか」と。

そしてオイオイと泣きます。

それに対してイノシシ剣士は「なれるかなれないかじゃない!やるしかないんだよ!」と自らも泣きじゃくりながら、仲間である炭治郎に激を飛ばすのでした。

すべての言葉や涙が嘘偽りなく、彼らの心の中、魂の底から振り絞るような「渾身の響き」

それを見ている自分にも波動のように伝わってきたからこそ、いい大人の頬に涙させてくれたのだと思いますね。

最後に

刀や和服、日本家屋の佇まい、そして豊かな自然風景。

日本文化の美しさや伝統をしっかりと描きつつ、人として為すべき道や心構えを丁寧に描いている今作には、とても少年誌に連載中のマンガ原作のアニメとは思えない「深さ」を感じました。

最も印象的だなと思ったのは、主人公が「弱音」を吐き切る本気度。

自分の素直な弱い部分の思いを、号泣とともに振り絞るように言葉に出すシーンはかなり衝撃的であり、心地よくさえあります。

言葉の一つ一つも深みがあり、大人の自分が聞いても時々ハッとさせられるところが多かったです。

ここまで世界観にハマってしまうと、これはぜひ原作を読まないといけないと思う気になれますよね。

映画も続編が作られそうな予兆があったので期待大。

次回作公開までオリジナルの鬼滅の刃ワールドにどっぷりハマるとしますよ。

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