小学生の頃から洋楽や洋画で英語に親しんできたイジール太郎です。
英語好きが乗じて高校卒業後は英語系の大学に進学し、4年間英語を学んできました。
あまり真面目な学生ではなかったので、大学卒業後の仕事は英語とは関係ない職種に就きましたが、海外に対する興味は継続していましたね。
その後は仕事を辞めてヨーロッパにバックパッカー旅行をしたり、帰国後に実務翻訳訓練の講座を受講したりと、英語にまつわる活動コツコツ続けてきました。
社会人になってからは時間の余裕があるときに独学で学んできました。
英会話のレベル的には中級程度(TOEICスコア725、観光英検2級、工業英検2級)で、決してペラペラではないのですが、日常英会話~ビジネス英会話の初級レベルの会話はOKという感じです。
そんな私がこれまでブログで綴ってきた「こうすれば英会話は上達する」という学習法を今回「初心者の方向け」に分かりやすくまとめてみることにしました。
コンテンツ
英会話の勉強法まとめ6選【段階別】
【その1】発音よりも語彙を増やそう!
英語は発音が大事という話はよく聞きます。
テレビでも英語が得意なタレントさんが流ちょうな英語で話しているのを見ると「うわぁ、凄いな」と感心しますよね。
私も感心しますし、ペラペラ話しているのを聞くと「英語はやっぱり英語らしい発音で話さないといけないんだ」と思い込んでしまいがちです。
しかし私が海外で旅をしたときに実感したのが「英会話は発音が重要なのではない。中身だ」というシンプルな事実でした。
英語圏以外の外国人の話す英語が飛び交う空間に混じって、各国の訛に満ちた意味不明な音声の羅列や、英語風の発音なんだけど文法とかフレーズがメチャクチャな言葉を聞いていると「発音なんかどうでもいいんだ」という気分になっていましたね。
それ以上に大切なのが「語彙」「ボギャブラリー」ということで、そこがクリアできていると物事がスムーズに進むという感じでした。
会話に必要なのは「スピード」です。
その場その場で臨機応変に繰り出す正確な意味を持つフレーズや単語こそが、会話の流れを崩さずに相手とのコミュニケーションを上手く図っていく大前提になります。
こういった私が直面した現実は「日常英会話」だったり「旅行英語」レベルに限ります。
ビジネスや教育、政治や文化など、ハイレベルな英語が要求されるレベルになればなるほど、正確な発音が要求されると思います。
一番ベストなのは、発音を学びつつ、語彙を増やしていくということ。
やはり綺麗な発音は聞き取りやすいですし、英語らしくて尊敬されますからね。
しかしあまりにも発音にこだわりすぎるあまり、語彙が不足してしまっていては「話す内容がスカスカ」「そもそも会話が通じなくなる恐れがある(言葉につまって)」リスクがあります。
なのでまずは「語彙力を身につけよう」ということを提唱するわけです。
そんな気持ちで綴ったのが「発音は後回しでよし!英語初心者はボギャブラリーを増やそう!」です。
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発音は後回しでよし!英語初心者はボギャブラリーを増やそう!
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この記事の対象は「発音も語彙もどちらも得意」な英語学習者ではなく「発音も語彙も苦手」な学習者です。
そしてどちらかを選ぶならば「語彙を選ぶべし!」と断定している記事内容になっていますので、それに合致する読者の方はぜひご一読して欲しいと思います。
【その2】英語上達の秘訣は「暗記」にあり!
英語はスポーツと同じ。
私の語学学習に対する基本認識です。
スポーツの上達は以下のような段階で進むと思っています。
①スポーツに必要な体力を作る
②スポーツに必要な技術を学ぶ
③実戦形式で練習する
④実践に挑む
私も若い頃にいくつかスポーツや武道をしていたので分かりますが、なにより必要なのか「スポーツや武道に必要な体作り」が最優先されるという事。
たとえばランニングだったり、筋トレ、足腰の鍛錬など、まずはそこを鍛えないと技術そのものが生かせず、長時間の試合にも耐えられません。
何よりも体は超保守的な機能をもっているので、それまでに身についた動きや癖はなかなか変えられません。
それをスポーツ用に変えるとなると、毎日の地味な体力づくりや反復練習が必要になってきます。
私は語学も「頭のスポーツ」だと私は思っているので、同じように地味な体力づくり&反復練習が必要だと思っています。
①語学に必要な体力を身につける(単語・発音)
②語学に必要な技術を学ぶ(文法)
③実戦形式で練習する(会話)
④実践に挑む
スポーツでいう「体力づくり」は語学では「単語」「文法」だと思います。
語学における「身につける」とは「暗記」のことです。
外国語はいわば「自分の知らない言葉の羅列」なので、これを新たに自分の脳みそに叩き込んでいくには、ひたすら「新しい言葉の知識」を暗記していくしか方法はありません。
その意味を込めて「【英会話】語学はスポーツと同じ!基本は丸暗記でOK!」を書いてみました。
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【英会話】語学はスポーツと同じ!基本は丸暗記でOK!
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とにかく「丸暗記」が正義で、その方法を自分なりに熱く書いています。
力技も多々ありますが(笑)、とにかく「覚えるんだ!」という意気込みのある人にぜひ読んでいただきたいと思っています。
【その3】「時短フレーズ」を覚えて暗記時間を節約しよう!
単語や熟語、文法を暗記していく方法は一番確実で早道なのですが、やたらめったらに全ての言葉を覚えていると莫大な時間がかかってしまいます。
なので、時には「時短フレーズ」と呼ばれるものを英語学習に組み込んでいき、暗記する時間を節約しようというものです。
その代表格が「基本動詞の簡単フレーズ」。
英語のフレーズには会話や文章でやたらと多く見かける「動詞」があります。
have(持つ)、get(得る)、give(与える)、take(取る)、make(作る)の5つがそれで、これらの動詞は単体でもそれぞれの意味を持ちますが、他の動詞や名詞、形容詞と合わせて「フレーズ」化することで、多くの別の意味を作り出すことができる「スーパー節約フレーズ」です。
単語にはやたらと長かったり、発音が難しかったり、覚えにくいものが結構あります。
その中の何割かは、これらの基本動詞たちと他の語彙との組み合わせで「簡単に」覚えやすいフレーズに置き換えることができるのです。
そうした「置き換えフレーズ」をそれぞれの基本動詞に分けてまとめています。
have
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万能の頻出表現「have」フレーズ20選!【英会話】
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get
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カジュアルな頻出表現「get」フレーズ20選!【英会話】
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give
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受け身の「give」フレーズ20選!【英会話】
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take
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自分から積極的に動く「take」フレーズ20選!【英会話】
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make
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変化を引き起こす「make」フレーズ20選!【英会話】
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こうしたフレーズを覚えることで、英語学習に必須の「暗記」にかかる時間を節約しようぜ!という意味が込められているのですね。
【その4】音読で英語筋肉を鍛えよう!
引用記事のタイトルそのままですが、これ以上にないくらいに「ぴったり」な表現なので、章のタイトルにそのまま使わせてもらいました。
その意味の通りに「音読で英語筋肉を鍛える」ということ。
これまでは「語彙」「文法」を暗記していく学習スタイルでした(特に語彙)
これはスポーツで言うと「筋トレ」「走り込み」に当たります。
スポーツに必要な体力を鍛える段階の練習で、英語で言うならば「英会話に必要な英語の基礎を鍛える練習」になります。
音読はそこから少し一歩先に出た段階です。
音読はこれまでのコマ切れの「単語」「熟語」を発音したり暗記するスタイルから、「ひとまとまりの会話や文章を声に出して読む」訓練に移行するからです。
つまり「試合に出る一歩手前の練習」ということ。
野球で例えるならば「バッティング練習」「投球練習」「捕球の練習」というところですね。
試合まではいかないけれども、部分ごとの技術を集中的に鍛えるといったところでしょうか。
英語だとそのうちの一つが「音読」で、文章や会話をそのまま繰り返して声にだしていく練習スタイルになります。
段階で言うと、
①テキスト(文章)を声に出して読む
②リスニング素材の音声の繰り返す
③テレビや映画の生の英語を繰り返す
になります。
テキスト音読は自分の発音の確認になりますし、リスニング素材の繰り返しは「聞き取り」「発音」の2つを同時に練習できます。
生の英語を繰り返す練習はさらに難易度が上がるので(聞き取れないと発音できないから)、音読での最終段階の訓練になるでしょう。
こうやって様々なスタイルで「音読」を繰り返すことで、英語のための口の筋肉を鍛えることができます。
語彙の次に必要な発音を「リーディング」「リスニング」で鍛えることで、より総合的な英語能力を高めるというわけですね。
そんな音読方法について詳しく述べたのが以下の記事になりますので、ぜひご一読あれ。
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徹底的な音読練習で英会話の筋肉を鍛えよう!
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【その5】英会話の実践練習で役立つテクニックを紹介!
いよいよ最終段階です。
これまで「知識を身につける」「体に染みこませる」ための基礎訓練を繰り返してきましたが、それが蓄積されて頭や体に「英語」が馴染んできたと判断すると、ようやく「試合」に出ることができます。
英会話の試合とは「誰かと話す」ことです。
もちろん英語です。
最初はネイティブの外国人でない方が良いでしょう。
学校ならクラスの隣の席の人や、友人、先生など、「間違えていたり、ゆっくりした会話でも聞いてくれる人」がおすすめです。
もちろんネイティブの人でも普通の会話だと優しく聞いてくれることもありますが、こちらが緊張してしまうので、最初は同じ日本人同士か、外国人なら身近な先生や友人、知人にしておくのが無難です。
慣れてくればネイティブ外国人との会話にぜひチャレンジしてください。
その際に役立つ会話のテクニックがいくつかあります。
それは「英語を細切れにして話す」「読み下しの意識で話す」です。
どちらも共通しているのが「まとまった文章をきちんと話そうとするのではなく、短く区切って自分も相手も理解しやすいように話す、無理なく自然な流れで話す」ことを意識している点です。
これは例文を使って説明した方が理解が進むので、ぜひ以下の記事を読んでもらえればと思います。
本番の会話でもすごく役立ちますよ。
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英会話は細切れにして話そう!上手く伝えるためのコツを紹介
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ニュースの英文読解には読み下しが最強!【スラスラ読める】
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【その6】英会話練習の総合まとめ
最後は英会話練習のまとめ知識編です。
日常英会話に必要な知識や技術は中学校レベルで十分だと思っています。
これまで述べてきた勉強法の大半は中学レベルの知識で対応可能です。
というか、日本の中学校レベルの英語をマスターしていれば、日常英会話は全然普通に話せるレベルだと思います。
ただそれを上手く実際の会話に生かせない人が「英語が苦手」という認識を持つに至っていると私は思うので、それに対する対処法を以下の記事でまとめています。
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中学英語で日常英会話を上手く話すための大人の勉強法
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次はTOEICを引き合いにした「英会話の実践的な練習の方法」についてです。
TOEICを始めとした資格試験でハイスコアを出す人でも、実際の英会話では本来の実力を出せてない人は多くいます。
そうした人は「英語の反射神経が鍛えられていないから」というのが私の自論です。
頭の中に知識は詰まっているのに、それをパッと必要な時に必要なタイミングで取り出せる訓練が足りていないということですね。
実践レベルの英語の反射神経を鍛えるための方法論を自分なりにまとめていますので、ぜひご一読いただければと思います。
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TOEICがハイスコアでも英会話が上手く話せない人の問題点と改善法
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まとめ
以上が初心者向けの英会話の勉強法をそれぞれまとめた内容になります。
本文でも書いてある通り、日常英会話を上達させるためには段階を踏んだ勉強法が必要であり、その下支えとなる知識は「中学レベル」で十分だということです。
多くの英語初級学習は「読んだり聞くことはできるけど、話すのは苦手」というパターンに陥っており、かつての私もまったくその通りでした。
それを克服するために自分なりに勉強法を考え、改良を重ねて工夫していった結果、今回取り上げた勉強法にたどり着きました。
どれも突飛なものはなく、従来通りのオーソドックスなスタイルになりますが、そこに加えている表現や意識の持ち方については私のオリジナルによる「独自性」があるかなと密かに自負しています。
英語は好きだけど、英会話が苦手という人がスムーズに英会話の中級レベルにまで至れるような内容になっていると思うので、ぜひともそうした人への参考になれば幸いです。
基本的には独学での学習法を想定していますので、もし自分だけで勉強を進めるのが苦手だという人は、以下に紹介しているオンライン英会話、中学英語教材でプロによる指導で効果的に学んでいただければと思います。
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ネイティブと話せるオンライン英会話おすすめ【3選】
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