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爽やかな風が漂うキッド・ロックの名盤「ボーン・フリー」

2010年12月6日

待ちに待ったキッドロックの新譜を手に入れた。

ネットで情報を知ってすぐにHMVに駆け込んだのだ。

家に帰って早速聴いてみると、これが、

めちゃくちゃ良い

前作「ロックンロールジーザス」で衝撃の出会いをして以来、キッドロックの織り成す上質な南部サウンドにはまりまくった僕だったが、正直「ロック~」では物足りない部分もあった。

冒頭のタイトル曲から「roll on」までは聞き応え充分なのだが、以降で出現するラップ調の曲に「う~ん」と唸ってしまう自分がいたのである。

決して彼のラップが嫌いなわけではない。

しかし何かこう、消化しきれないものを感じていたのも事実だ。

それ以降のトラックも「Blue jean and rosary」はよかったが、あとの流れは「まあまあやね」との印象を受けた。

なので今回のアルバムも、最初はituneの試聴で聞くまで、少々疑ってかかっていた。

しかしふたを開けてみると、これが爽やかなのなんなのって。

車の疾走感を思わせる①②、カントリー、ロックを基調にブルースやラップMCを自然に溶け込ませた③④⑧⑨⑪、キッドロックお得意のソフトロックバラードの⑤⑦(再びシェリル・クロウと共演しているが、確か一度別れたはずなのに、よほど気が合うのか?!)、ブラック・クロウズを思わせる濃厚なサザンナンバーの⑥⑩。何曲かはカバーらしいが、原曲は知らない僕でもオリジナルの雰囲気は充分に伝わってきた。

なにより、どの曲もギターとコーラスが素晴らしい。

ブルースというかカントリー調というのか、音楽通でないため、そのへんの知識はよく分からないが、聴いていてとても心地が良かったのだ。

いわゆる「感性に響く」というやつですね。

キッドロックは1998年にメジャーデビューをして以来、2000年のカバーアルバムまで、一貫してラップとロックの融合体で勝負してきた。

アルバムジャケも成金のあんちゃんそのもので、下品きわまりない風体でキメのポーズを決めていたのが、今思えば微笑ましい。

しかし続く「cocky」ではそれまでのラップ兄ちゃんスタイルを一転し、徐々に南部サウンドに傾倒する姿勢を見せ始める。(ジャケは相変わらず下品なままだが)

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さらに4作目の「kidrock」では完全な(というか泥臭い)サザンロックアルバムを完成させた。

多くのファンが「ああ、きっと彼はこのままこういう方向で進んでいくんだろうな」と思い始めた4年後、5作目に当たる「ロックンロールジーザス」で、前作以上に洗練された、さらに良質なカントリー・ロックを世に披露したのだ。

本人も公言しているように(レーナード・スキナードのような音楽をつくりたい)、元々ルーツミュージックに郷愁を感じていたのだろう。そして今回の「ボーン・フリー」。

タイトル「自由に生まれて」と、どこまでも続く広大な青空と金色に輝く麦畑、そのそばでくつろぐ自身の姿こそ、キッドロックがずっと探し求めていた心象風景ではなかろうか。

そう、彼は遂に約束の地にたどり着いたのだ。

とにかく素晴らしい一言に尽きる今作。

購入するしないは別にして、少しでも興味をもった方はお近くのCDショップか、amazonまたはitunesの試聴リスニングでお聞きいただきたい。

きっとアナタも心が自由になれるはずだ!

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