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GONTARO BLOG

キッドロック特集!ロックンロールジーザスからボーンフリーまで

2012年11月11日

熱い男キッド・ロックの特集です。

2007年にロックンロールジーザスを聞いて「なんだこの格好良すぎるロックサウンドは!」と衝撃を受けて、そこから急速にサザンロックにハマっていった数年間の軌跡。

それまでサザンロックといえばブラック・クロウズくらいしか知らなかったけど、キッドロックのラップを混ぜたモダンスタイルのサザンロックに衝撃を受けて、過去の名作たちにも目が行くようになったもの。

いわば私の音楽フィールドを広げてくれた恩人がキッドロックなのです。

そんな彼がこれまでリリースしたアルバムの中でとくに気に入った曲を、今回まとめてレビューしようと思います。


キッド・ロックの『ロックンロール・ジーザス』は全てにおいて完璧だった!

キッドロックに初めて出会った運命の一作。

当時も今も、この人の最高傑作なんじゃないかと思うほど、バリエーションと大地のリズムに満ちた良作だったのです。

昔CDショップでこの人のアルバムを見たことがありました。

葉巻を吸いながら人差し指で「F×CK!」ポーズとりながらギター肩から下げてるジャケットでしたが、なんかアメリカのヤンキーぽい感じで、ちらっとジャケットを見たら、

「俺様はキッドロック。アルバム売り上げ~万枚のスターさ!」

みたいな、俺様最高!的な宣伝ロゴが書いてあり、ちょっと自分には合わなさそうなので、早々に立ち去った記憶があります。

その後、雑誌か何かで、意外にも苦労人だということを知って興味がわき(10代の頃に家を出て音楽活動を続けていたが、20才を過ぎても目がでなかったという)レンタルで先ほどのCDを借りてみました。

ラップが多かったように記憶しますが、正直あまり好きじゃないジャンルだったので、すぐに忘却してしまったという・・・

しかし、その数年後、ツタヤのお薦め新譜コーナーで、再びこの人のCDを発見。

それが「ロックンロール・ジーザス」でした。

店の手書き宣伝文『アメリカの大地を思わせる王道ロックンロール炸裂!』が気に入ったので、早速試聴してみると・・

衝撃が走りました。

素晴らしい。

あまりにもストライクゾーンすぎる。

一曲目だけでは何かと思ったので2曲目も・・・

最高でした。

続けて3曲目、4曲目も。

駄目です。

どれもハマりすぎてます。

かつてレンタル屋であのCDを即日返却したのが嘘かと思えるほどのジャストフィットぶりでした。

というわけで後日、HMVに行って購入。

あまりにハマったので、思わず他のアルバムも買って聞きましたが、やはりこれが一番良かったですね。

このアルバムでプロデューサーが変わったと聞きましたが、そのせいかこれまでのラップ系、サザンロック系オンリーと違って、今までのジャンルがロックンロールと上手く融合できています。

全曲捨て曲なし!でございます。

心に響くブルージーン

なかでも「ブルー・ジーン」は、その美しくもはかないメロディーラインもさることながら、それと相まって口ずさまれる切なげな歌詞がとても魅力的であると思います。

おそらくキッドロック自身のことを歌ったものでしょうが、曲の中で繰り返される「Happy to be misunderstood(誤解されてもかまわないと・・)」のサビの部分がとにかく泣けてくるから仕方ないという。

15の時に家を出て、ずっと一人生きてきた

厄介者と罵られ、悪の種とさげすまされてきた
法の手から逃げ回り、腹をすかせ、たばことビールで恥と痛みを隠し、洗い流してきたそんなときに現れた救いの天使ブルー・ジーンズとロザリーを身に着けた彼女は、神を信じ、俺を信じてくれた友達には頭がおかしいと思われながら、笑みを浮かべ、心の内を明かしてくれた世間がどう思うと気にしなかった悪の種と一緒にいたいと誤解されたって構わないと・・・・

キッドロックは若いころに家を出て、ヒップホップのミュージシャンになるために様々な経験を積んできました。

金がないあまりに麻薬の密売人で生計を立てたこともあったそうです。

チンピラな下積みの日々の中。

そんな10年近く続いた苦労の末に、98年の「Devil without a cause」でようやく陽の目を見ることになるのです。

おそらくこの曲は、そんな下積みの時代に出会った女性と自身のことについて歌ったものでしょう。

思い出の彼女が今の奥さんではないだろうけど、きっと様々な出会いと別れを繰り返す中で、自分の歩んできた道のりを振り返るときにふと思い出すのが、この歌で語られている女性なのだと思います。

どんなにひどい状況の中でも、自分を見捨てずに信じ、応援し続けてくれた一人の女がいた。

今でも街中でブルー・ジーンズとロザリーを見かけるたびに、あのときの彼女の暖かい眼差しが懐かしく思い出される。

曲が売れて、世の中に認められ、新しい家族にさえ囲まれた幸せな俺だけど、そんな今でもふと彼女の笑顔が懐かしくて仕方なくなる時があるんだ・・・・

キッドロックのこの曲に含まれた思いを勝手に意訳してみました(笑)。

でも好きなんですよね、キッドロックのこういう昔のことを忘れない気持ちというのは。

爽やかな風が漂う名盤「ボーン・フリー」

前作「ロックンロールジーザス」で衝撃の出会いをして以来、キッドロックの織り成す上質な南部サウンドにはまりまくった僕だったが、正直「ロック~」では物足りない部分もありました。

冒頭のタイトル曲から「roll on」までは聞き応え充分なのだが、以降で出現するラップ調の曲に「う~ん」と唸ってしまう自分がいたのです。

決して彼のラップが嫌いなわけではありません。

しかし何かこう、消化しきれないものを感じていたのも事実。

それ以降のトラックも「Blue jean and rosary」はよかったのですが、あとの流れは「まあまあやね」との印象を受けました。

なので今回のアルバムも、最初はituneの試聴で聞くまで、少々疑ってかかっていました。

しかしふたを開けてみると、これが爽やかなのなんなのって。

車の疾走感を思わせる①②、カントリー、ロックを基調にブルースやラップMCを自然に溶け込ませた③④⑧⑨⑪、キッドロックお得意のソフトロックバラードの⑤⑦(再びシェリル・クロウと共演しているが、確か一度別れたはずなのに、よほど気が合うのか?!)、ブラック・クロウズを思わせる濃厚なサザンナンバーの⑥⑩。何曲かはカバーらしいが、原曲は知らない僕でもオリジナルの雰囲気は充分に伝わってきました。

なにより、どの曲もギターとコーラスが素晴らしい。

ブルースというかカントリー調というのか、音楽通でないため、そのへんの知識はよく分からないが、聴いていてとても心地が良かったのです。

いわゆる「感性に響く」というやつですね。

キッドロックは1998年にメジャーデビューをして以来、2000年のカバーアルバムまで、一貫してラップとロックの融合体で勝負してきました。

アルバムジャケも成金のあんちゃんそのもので、下品きわまりない風体でキメのポーズを決めていたのが、今思えば微笑ましい。

しかし続く「cocky」ではそれまでのラップ兄ちゃんスタイルを一転し、徐々に南部サウンドに傾倒する姿勢を見せ始めます。(ジャケは相変わらず下品なままだが)

さらに4作目の「kidrock」では完全な(というか泥臭い)サザンロックアルバムを完成させたのです。

多くのファンが「ああ、きっと彼はこのままこういう方向で進んでいくんだろうな」と思い始めた4年後、5作目に当たる「ロックンロールジーザス」で、前作以上に洗練された、さらに良質なカントリー・ロックを世に披露しました。

本人も公言しているように(レーナード・スキナードのような音楽をつくりたい)、元々ルーツミュージックに郷愁を感じていたのだろう。そして今回の「ボーン・フリー」。

タイトル「自由に生まれて」と、どこまでも続く広大な青空と金色に輝く麦畑、そのそばでくつろぐ自身の姿こそ、キッドロックがずっと探し求めていた心象風景ではないでしょうか。

そう、彼は遂に約束の地にたどり着いたのです。

爽やかなサザンロックに泣いた

タイトルソングの「ボーンフリー」も素晴らしい曲ですが、僕が特に気に入っているのが、

「パープルスカイ」(purple sky)

「ウェンイットレインズ」(when it rains)

です。

2曲ともバラードになるのですが、いわゆるメロディアスな泣かせるバラードではなく、どちらかといえば「懐かしさ」を思い起こさせてくれる、ロック調のカントリーバラードではないかと思います。

懐かしいといっても、アメリカに行ったこともなく、ましてやアメリカ人でもない僕が、アメリカ人の作ったカントリー調のバラードを聞いて「心を震わせる」のは、何か違うようにも感じるのですが、とにかく「あの頃はさ・・・」とばかりに、遠くの空を眺めてしまう自分がいるのは仕方のないこと。

大空を飛ぶ鳥を見て「自由に飛べよお前たち」と優しく微笑ませてくれる、そんなテイストを持った曲が「パープルスカイ」だとすれば、夕焼け空に流れ行く雲を見て、時の移ろいに思いを馳せる自分に気づかせてくれるチューンが「ウェン・イット・レインズ」だと、僕は勝手に感じております。(実際の歌詞の意味は違うようですが・・・)

この2曲を聞くたびに、空を見上げてしまうのは、”空”が自由を喚起させてくれる象徴だからでしょうか。

自由に生きることの大切さ

自由に生きることの難しさ

自由に生きることへの代償

自由に空を飛び回る鳥たちへの強い郷愁・・・・

まさにアルバムタイトル「Born Free」(自由に生まれて)の織り成す情景が、僕の胸にすーっと広がってくるのです。

いつか本当にアメリカ南部に行って、果てしなく続く黄金色の麦畑を車に乗って眺めたい。

そしてどこまでも続く広大な青空を心赴くまま、いつまでも追いかけたい・・・

そんな思いを感じさせてくれる新作「ボーンフリー」、そして稀代のロックンロールジーザス、キッドロックに、惜しみない拍手と賞賛を贈りたいと思います。

いつしか彼の日本公演が実現することを願いながら・・・


Kid Rock - Purple Sky

最後に

キッドロックは上に挙げたアルバム以外にも数枚リリースしていますが、やはり今回取り上げた「ロックンロール・ジーザス」と「ボーン・フリー」に勝るものはないと個人的には思います。

とくにロックンロール~の完成度の高さはリリースから数年経っているにも関わらず新鮮な感動を与えてくれて、自分の中では「名盤」以外の形容詞が見つからない状態になってます。

とはいえ、ボーンフリー以降のアルバムもかなり良いのがあるので、また機会を見つけてこの記事に追記して取り上げてみようかと思ってますよ。

それまではロックンロールジーザスを子守歌代わりに愛聴し続けてくだされ。

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