任天堂の人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」の映画版がアメリカで公開されています。
フルCGアニメでゲーム世界をそのまま忠実に映像化したことで、多くのファンが絶賛の声を挙げています。
今回はそんなスーパーマリオブラザーズの映画の概要と、実際に映画を見た海外ファンの感想を紹介、最後に私自身のスーパーマリオブラザーズの思い出を語らせてもらいます。
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーについて
海外版の予告編ですが、ゲーム世界にハマってきた人間にとっては「おおおおお!まさにマリオの世界観!」ですね。
マリオもルイージもピーチ姫もクッパも、キノコもゲーム世界から飛び出してきたようなリアル感をそのまま映像として見ることができます。
この作品はアメリカのアニメーション制作会社「イルミネーション」と任天堂が制作し、ユニバーサルピクチャーズが配給しています。
すでに北米で先行公開されており、4月5日の5日間で興行収入2億500万ドル(約270億6000万円)を記録する大ヒット。
北米では約4300館で封切られ、英国、フランス、中国などでも相次いで公開され。累計の世界興収は3億7700万ドル(約497億6400万円)を突破したといわれています。
アニメ映画では2019年「アナと雪の女王2」を抜き、史上最高のオープニング記録のようですね(ヤフーニュース「映画「スーパーマリオ」世界興収500億円 「アナ雪2」超え!史上最高のオープニング記録」より)
)
驚いたのは、マリオを生んだ母国の日本ではまだ公開されていないということ。
実際には4月28日からの公開になるようで、これはおそらくゴールデンウィークを見越しての設定かと思われます。
そんな世界的に大ヒット中のスーパーマリオムービーを鑑賞した海外ファンたちの感想を、以下で紹介していきましょう。
「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の海外口コミまとめ
人気レビューサイト(The Super Mario Bros. Movie Review/Reddit)の中から、特に気になったものを和訳してピックアップしてみますね。
・子供に戻ったような気分にさせてくれた。それだけで十分だ。
・信じられないような映画だった。とても楽しいし、実際にコメディな場面もあるし、色彩豊かで、素晴らしいアニメーションもあるし、ゲームに忠実で、あちこちにイースターエッグもある。
・基本的にプロット(ストーリー展開)は安全策だし、マリオの世界をアニメーション映画として映像化することに重点を置いたことが分かるね
・どのシーンも的確で見ていて飽きないし、マリオワールドに入り込んだ子供のような気分にさせてくれた。100点満点!
・私にとっては10/10。特別な映画なので、映画館で見てきてください。
・こんなに楽しくてかわいい映画を見ることができるなんて。家族で見ることができて本当によかった
・私たちは任天堂を愛しています!家族で楽しめる美しい映画を作ってくれて、これからもきっと世界中で愛されることでしょう!
・レインボーロードには目的があったんだ。クッパに先んじるためにコングたちが発見した近道だったんだな。
・この映画を単純なプロットで叩こうとする人は、藁にもすがる思いでいるんだ。 人を救い、悪者やブロックに飛びかかり、楽しむ。それがマリオの原点であり、それ以上のものを作ろうとしなかったのは正しい判断だったよ。
・子供時代に戻してくれた唯一無二の映画
・批評家による評価は、ロッテントマトが54%、インディペンデントが2/5。一般人は5/5の星をつけ、イグニッションスコアは8/10なのに。何か変な感じ。
・この映画を少なくとも劇場で3回は見ているぞ
・今年は最高興行収入を記録した映画がゲームのフランチャイズになって、最も売れたゲームが映画や本のフランチャイズになる可能性がある。
・ジャック・ブラックは、いつも自分の役柄に全力を尽くしている。彼は正当な訓練を受けた俳優ではないけど、情熱はある。どの映画のプレスツアーのインタビューを見ても、彼は常に映画の最大の宣伝マンであり、自分がやっていることを純粋に愛し、感謝しているように見えるよ
・圧倒的に否定的な意見が多かったとしても、それでも子供を連れて観に行くつもり
・スーパーマリオはあらゆる年齢層の誰もが楽しめるけど、この映画はきっと子供をゆるくターゲットにしているに違いない。この種の映画ではほとんどの人が許してしまうような明らかな欠点を、大人はいつも小出しにして見つけてくるもんだけどね。みんな大好きなイタリアの配管工と一緒に、楽しくてたまらない映画を見たいだけなのさ
・私の息子はこの映画が大好きなの。単純に楽しい映画。複雑なプロットはなくて、素晴らしい映像。醒めたプロパガンダもない。ただただ楽しいの。
・ロテン・トマトを信じちゃだめだ
・キノコ王国の仕組みとか、クッパが悪いとか、そういう説明はいらないから、ただ楽しめばいい。
*ロテン・トマト=映画評論家による映画批評サイト
全体的に高評価が非常に多いですね~
批判があるとすれば「ストーリーがダメ」「批評家のレビューは信じるな」というものが大半。
ほとんどの人がスーパーマリオの世界観を堪能していたようで、マリオファンとしては期待値が爆上がりしますね!
「スーパーマリオブラザーズ」の思い出と映画への期待感
ここからちょっとばかり自分の子供時代の思い出と、映画への期待感を語らせて頂きましょう。
マリオブラザーととスーパーマリオの思い出
マリオブラザーズは自分が小学校のときにものすごく流行っていました。
ちょうど当時の数年前にファミリコンピューターが発売されていて、任天堂が出すカセットゲーム「ドンキーコング」「アイスクライマー」「エキサイトバイク」などの中で「マリオブラザーズ」が特に人気がありました。
配管工のマリオとルイージがタッグを組んで、下水管から飛び出してくるカメやカニ、ハエなどを退治していく展開でした。
ステージをクリアしていくごとに敵の数やスピードが増していくので、コンビプレーがすごく重要になっていましたっけ。
一人用でもできましたし、二人用だとタッグを組む以外でも、つぶし合いをしたりするバトル系の楽しみ方もあったりで、シンプルながら意外に奥の深いゲームに当時の子供はドハマりしていました。
そんなマリオブラザーズから数年して出てきたのが「スーパマリオブラザーズ」。
それまでの固定式画面のゲームから、マリオが横に移動してステージをクリアしていく「ロールプレイング風」の作りに斬新さを覚えていましたよ。
それまでになかった「無敵」モードや、体が大きくなる「スーパーマリオ」バージョンもあって、楽しみ方が倍増。
ゲームのストーリーも単なるステージクリアだけではなく、敵ボスのクッパを倒してピーチ姫を救うヒーローものになっていて、このへんも当時発売していたドラゴンクエストの流れと被る面もあって、キッズの心をグワシッとものすごく掴んでくれたことを懐かしく思い出します。
私自身はあまりステージクリアをするのが得意ではなくて、いつも上手な友人がクリアしていくのを横で見て「おおお!」と喜ぶのが常でしたね。
地下宮殿や水中、空中に移動する時も、おどろおどろしかったり、のどかだったり、宙を舞うような不思議なBGMがそれぞれのシチュエーションで挿入されていて、ゲーム音楽の面でもすごく進化を遂げたソフトだったと思います。
もちろんメインテーマも最高でした。
予告編を見るとゲーム音楽は映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」でも使われているようで、子供の頃から馴染んできたあの楽しいBGMが荘厳さを増した形で復活しているのを耳にすると、なんだかすごく感慨深いものがありますね。
映画への期待感
映画に関して言えば、アメリカ版でクッパの声を演じる俳優ジャック・ブラック氏に注目しています。
この人は2003年の「スクール・オブ・ロック」の時代から好きになったコメディ系俳優で、でぶっちょながらキレのある動きとハイテンションな演技がすごく面白いんです。
2008年の「トロピックサンダー」でも爆笑させてもらいましたし、自身のバンドであるテネイシャスDのお笑いとロックを混ぜたようなパロディ系のノリも最高。
アニメ映画では2008年の「カンフーパンダ」で主人公パンダの声優を演じていて、そのときも違和感なく耳に馴染みましたね。
最近ではディズニープラス「マンダロリアン:シーズン3」の第7話で惑星の知事役で出演していて、かなり貫禄が増したなと。
そんな流れで今回のクッパの声はすごく楽しみにしているんですよ。
もともとの声がハードロック向きの高音と重低音を自由自在に使い分ける素晴らしいものをもっているので、この映画のクッパでもそれを思う存分に発揮してくれていると期待していますよ。
終わりに
子供の頃から親しんできたキャラクターとその世界観が映画化するということの素晴らしさ。
予告編やすでに鑑賞したレビューから判断するに、昔からのファンはもちろん、今でも誕生し続けている新たなマリオファンの心を掴むにふさわしい内容なのかなと、かなり期待しています。
日本ではもう少しの公開ということですが、たぶんゴールデンウィークに見に行くと確実に立ち見でしょうから、もし見に行くとすれば少し落ち着いてからの鑑賞になると思います。
ぜひ劇場で見て、子供の頃に感じたあの興奮とワクワク感をワイドスクリーンで感じてみたいですね。
今からすごく楽しみしています!