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ブライアン・アダムスは青春ロックの王道だ!「レックレス」レビュー!

2021年1月10日

80年代、90年代初頭にチャートを賑わしたロックンロール歌手といえばブライアン・アダムス。

MTV時代だったこともあり、その親しみのあるいで立ちとストレートにロックを歌い上げる「ど真ん中」な姿に世界中の多くのティーンエイジャーが虜になりました。

当然、私もその一人。

80年代から90年代にかけてウォークマンのヘビーローテーションの常連だったアーティストの一人でしたよ。

今回はそんな若者の青春の代弁者ブライアン・アダムスについて語っていきたいと思います。

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「ブライアン・アダムス」それは青春の代名詞

1959年にカナダで生まれたアダムスは、10代の頃から始めた音楽活動がすぐに認められて、19歳のときにメジャーデビュー。

続けてリリースした3枚のアルバムも順調にヒットを飛ばして、4作目の「レックレス」でついにその存在が遠い極東の国の関西地方の丸坊主の中学生に知られることになったのです。

真っ白なTシャツにジーパン姿でギター片手に熱く歌い上げる「どストレート」な若きロッカーの姿に「いかにもロックやな」と何の捻りもないツッコミをかました失礼極まりない当時のクソガキの私。(「しかも眉毛つながっとるやないか!」とものたまわっておりました。ごめんなさい、アダムスさん)

すでにデュランデュランとかマドンナとかの「お洒落系」「ダンサブル系」の洋楽ポップの洗礼を受けていた私は、どちらかといえば「ダサめ」のアダムスのルックスにいまいち共感を持てなかったのですが、一方で繰り出される曲はメガトン級の破壊力で丸坊主の洋楽少年のハートを鷲掴みにしていたのです。

10代の少年の気持ちを表現した「レックレス」

私は音楽の専門家でもなんでもない一洋楽ファンなので、その音楽的特性を上手く表現できないのですが、なんといいますか、当時から今に至るまでブライアン・アダムスの歌というのは「青春の迸りや雄たけびをものの見事に表現している」としか言いようがない快感を与えてくれると思うのです。

その思いを感じさせてくれたのが、先ほど紹介したアルバム「レックレス」。

そこに収録されたほとんどの曲たちは、とくに今聞いても「ええなあ!」と心震わせられます。

中でも「ラン・トゥ・ユー」「ヘブン」「サムバディ」「想い出のサマー」「イッツ・オンリー・ラブ」は時を経てもなお色あせないロックの王道というべき「全てのティーンエイジャーの心の世界」を感じさせてくれます。

ここでいうティーンエイジャー、青春とは主に「男の子」であると思うのですよ。

10代の男の考えることなんてたかが知れてます。

女の子のこと、友達のこと、遊ぶこと、スポーツ、ゲーム、女の子、友達、遊ぶこと、女の子、友達、女の子、女の子・・・

なぜか後半にいくにつれて特定のワードばかりが強調されていますが(笑)、この年代のボーイの考えることなんてほとんどがそこに行く着くと思うんですよ、今も昔も変わらず(私もそうでした)

それに加えて「世の中の理不尽なことへの反発」もデカいです。

怒りや反発はロックをロックたらしめている「原動力」なんですよ。

そしてそれが少年から青年に成長する過程で大きく心の中で迸ってくるわけですよ。

そんなティーンエイジャーのメンズの心にうごめく「青春のほとばしり、情熱」を曲と歌詞で表現してくれたのがブライアン・アダムスであり彼の3作目のアルバム「レックレス」なんです。

アルバムを買って和訳を見て「おおー!いい歌詞だ!」と再度納得したのですが、それでもまず音楽だけで10代の少年の心に「青春や!」と感じさせてくれた若々しい感性はブライアンの才能そのものだと思うのですよね。

人と動物に優しいロッカー

90年代後半以降もコンスタントにヒット作を飛ばしていきますが、流行と人の心の移り変わりの激しいアメリカチャートからは徐々に姿を消していきます。

逆にイギリスでアルバムリリースごとに相変わらずの人気を維持しているのがすごいですね(これを見ても米英の文化の違いを見て取れます)

80年代に世界的な人気を獲得して以降、発展途上国の恵まれない人たちへの支援や動物の権利向上のための運動に力を入れ始めます。

自身が資金を出す「ブライアンアダムス財団」を設立して貧困や災害で困っている地域や人々に支援したり、チャリティライブを行うなど数々のサポート活動を世界中で展開し、反捕鯨運動にも参加、さらに新型コロナの発生源と言われる中国・武漢で野生のコウモリの肉食が原因であることを取り上げ、物議をかもしています。(Brian Adams-Wikipedia

その内容は素晴らしいものでもありますし、同じ動物好きの自分としても好ましい部分が多いのですが、自分としては欧米の人にありがちな「一方的なものの見方」も含まれるとして、全てに賛同はしかねるんですよね。

捕鯨にしても、じゃあ牛とか豚とか鶏はいいの?って話になりますし。

ベジタリアンにしても植物の命を奪っているのは確かなのですから、完全に生き物に優しいとは言い切れませんし。

まあ超極端なことを言ってしまえば、地球から人間がいなくなれば、他の生物は皆幸せに生きれるとは思いますがね。

その辺のことを詳しく書いてます↓

【オーメン666】悪魔の子ダミアンが仕掛ける人類の最期と地球環境の今後

続きを見る

でもそれを言ったら世の中の前提が崩れるので、あくまで人と他の生き物が共生するという原則は守るべきかなとは思います。

彼自身がベジタリアン(菜食主義者)であることも、「動物を守る」という意味では、肉食に反対する前提条件として筋が通っているとは思いますね。(ベリンダ・カーライルもベジタリアン派)

今なお美しいべリンダ・カーライルの大ヒット曲「ヘブン・イズ・ア・プレイス・オン・アース」

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そんな人に動物にも優しいブライアンだからこそ、あれだけの人の心を掴むことのできる名曲を生みだせたのだろうと感服するわけですよ。

まとめ

80~90年代に世界中の若者の心をつかんだ「青春ロックの王者」ブライアン・アダムス元帥に捧げるレビューという感じで、今回も熱く若き日の思い出を織り交ぜつつ語らせてもらいました。

ブライアン・アダムスという存在は、日本で言うと尾崎豊さんがかなり似ている存在だと思います。

尾崎さんも若者の心の内を歌や歌詞で表現して、絶大な支持を得たアーティストですよね(私もカラオケでよく歌ってました)

恋の歌から世の中への反発まで、二人のもロックという舞台で歌い、活躍してきた歴史も同じ。

その歌はメロディやリズムもそうなんですが、何よりもあの「声」が懐かしい昔の日々の記憶を追憶させてくれます。

独特のハスキーで鼻にかかった声。

決して上手くはないけど、若者の心に寄り添うような親しみのある波動。

まさにカナダの北島三郎!

そんなアダムスの最新アルバムが2019年にリリースされました。

加入しているAmzon music unlimitedで聞いたのですが、正直いまいちという感じでした。

なんというか、普通の落ち着いたロックになってるんですよね。

パワーは確実に落ちてます。

でもあの声は健在。

それだけでも良しとするべきですかね?

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