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ハリソン・フォードと犬の友情に感動した!「野性の呼び声」レビュー

2020年3月18日

2020年公開のアメリカ映画です。

つい先日、劇場鑑賞しました(新型コロナウイルスの影響で席はガラガラでした)

別の映画の予告でこの作品が紹介されていて、ハリソン・フォードが主演ということ、犬との出会いで冒険を繰り広げるという内容に心惹かれて観に行った感じです。

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あらすじ

ストーリーは、18世紀のアメリカの話。

カリフォルニアで検事の飼い犬として幸せに暮らしていた大型犬バックが、犬さらいに誘拐されて、カナダの準ユーコン州の町に犬ぞりの犬として売られることになります。

最初に買われた郵便配達夫の犬ぞりチームでは、慣れないながらも次第に頭角を現していき、ついにはリーダー犬との争いに勝って群れのトップとして君臨するようになります。

その後、電報の発達により、犬ぞりチームは解散し、再び誰かに買われることを待つことになります。

次に買われたのは別の郵便配達夫。

犬を酷使して扱う男でしたが、渡ると危険な川を前にしても「渡れ!この馬鹿ども!」とムチを振り上げる有様でした。

ちょうどそのときに男の前に現れたのが、ハリソン・フォード演じるソーントンです。

バックがユーコンに着いたときに一度出会ったことがありましたが、ソーントンはこの町に住んでいたのでした。

「危険だ。犬を休ませろ」

ソーントンは男に警告を発します。

しかし男は聞かず、倒れ込んだバックだけを放り出して、そのまま犬ぞりを強行していくのでした。

取り残されたバックをソーントンは自分の小屋に連れていき、寝台に寝かせて休ませます。

ソーントンは経験豊富な山の男で、自分の子供を亡くし、妻とも別れて山で引きこもっていたのでした。

心に傷を負っていたソーントンは、やがてバックとの生活で少しづつ心の平穏を取り戻していきます。

そしてかつて自分の子供が行ってみたいと願っていた伝説の山の向こうの地に、バックを引き連れて向かうことにします。

数々の道を越えてたどり着いた地は金の採掘師が小屋を建てて暮らしていた緑豊かな場所でした。

小屋の近くを流れる川では無数の金が取れ、そのいくつかを持って帰り、余生を過ごそうとソーントンは考えます。

一方のバックは山で遊ぶうちにオオカミの群れと出会います。

その中の美しい一匹の雌オオカミに心惹かれたバックは、毎日群れと一緒にの山を駆け巡ることになるのでした。

そんなバックの心変わりを感じ取ったソーントンは、バックがもはや文明社会に馴染まないことを悟り、彼をおいて自分だけ街に帰ることに決めるのです。

すでに心通わせる仲になっていたソーントンとバックは、そのことを言葉と仕草で伝え合い、了解するのです。

そんなソーントンが住む小屋に危険が迫っていました。

例の郵便配達夫がソーントンが金の採掘場所を知っていて隠していると思い、ずっと後を追っていたのです。

ソーントンの運命は?

そしてバックのその後は如何に?

映画の感想

映画はまだ公開されたばかりなので(2020年3月18日現在)、あらすじの紹介はここまでにしておきます。

この映画は鑑賞前はかなり期待して見たのですが、実際にはちょっとがっかりさせられたところがあります。

それは犬が全てCG映像だということ。

かなりリアルに描写されているのですが、動きや表情は完全にコンピューター加工を施した映像そのままです。

ちゃんとした犬を配役していれば、映画の内容からみるとかなり感動的になるとは思いますが、原作で描かれた犬の描写を行うには、本当の犬を使うとかなり危険が伴うことが予想されます。

動物愛護の観点からも映画の撮影で犬に危険にさらすことは許されないでしょう。

このへんはちょっと残念ですけどね。

あと「うむむ・・」と思ったのが、ハリソン・フォード演じるソーントンが本格的に出てくるまで半分くらいの時間が過ぎているということでした。

冒頭はむしろ最初に出てきた郵便配達夫のアフリカ系黒人の男性と相棒の女性と犬たちとの絡みがメインで、このまま彼らの話で終わってしまうのではないかと思わされるほど、中盤までのハリソン・フォード抜きの映像はちょっとキツかったです。

映画の主人公はあくまで犬のバックで、原作でもバックが数々の試練を受けながら成長し、最後はオオカミのメスと一緒になって群れを率いる伝説の犬になるという設定ですから、ハリソンフォードがうんぬんはあくまでこちらの勝手な期待ということになってしまうのかもしれませんね。

CGによる大げさな顔の動きや動作は抜きにして、バックと他の犬との交流や、謎の山の主のようなオオカミ風の存在に導かれていく姿、バックがいずれ野生の中に自分の生き様を見出していく様子は、見ていて気持ちのよいものでした。

亡くなってしまうソーントンのそばで最後まで寄り添うシーンや、群れに合流して野生の世界に完全に入ってしまう前に、かつてソーントンと暮らした小屋の後を見つめるシーンは、かなり胸にグッときましたね。

まとめ

ハリソン・フォードはとてもいい味を出していました。

いい感じの枯れ具合というのでしょうか、70を越えた年相応な老いぼれぶりがすごく良くて、それがまたバックの若々しさと対照的に描かれていて、2者が時間を共にするシーンはどれも胸にスーッと入ってくる感じでした。

スターウォーズの若い頃とは全く違った「悩める賢者」的な雰囲気が良かったですね。

大自然の美しさや人と犬との触れ合い、そして旅立ちは、忘れていた何かをきっと思い出させてくれると思います。

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