排便時にピリッとお尻が痛むときが年に何回か起こります。
汚い話ですが、お尻を拭いたときに血がついていたりしたこともあって「き、切れ痔だ!」と焦ったことも何度かあり。
そんなときは大抵、
・便が硬い
・なかなか出ないので力んでしまう
・便がでるときに痛む
もの。
まあ大半は「便秘」が原因なんですよね。
今回はそんな切れ痔についての情報を肛門科の医師による書籍(痔の9割は自分で治せる)を読んで「ふむふむ」と納得し、さらにその原因になる便秘によく効くドリンクを試していい感じで効いたので、どちらともに紹介していきたいと思います。
コンテンツ
切れ痔について【体験談あり】
痔にも種類は色々ありますが、私がよくなっていたのが「切れ痔」です。
切れ痔は「裂肛」とも呼ばれ、その最大の原因は「便秘」であるとされています。
その流れを説明すると、
①便秘になる
②便が硬くなる
③スムーズに排便できない
④強い腹圧をかけて無理に押し出そうとする
⑤固い便が無理に肛門を通過するので、肛門の上皮が避けて、激しく痛んだり出血したりする
とされています。
固い便だけでなく、下痢便も切れ痔の原因になるので、なかなかやっかいですね(確かに柔らかい便でも何度も排便を繰り返すと、肛門まわりが痛くなってきますから)
自分が切れ痔かどうかをチェックするポイントは、
・排便時にいきんだ時に肛門がピリッと痛む
・排便後もしつこく痛みが続く
だそう。
私がたまになるのが、最初の「いきんだときに痛み」なので、まさに切れ痔だったということですね。
ほとんどの場合は、セルフケアで便通を整えて患部を清潔にして、消炎剤を塗布すれば、手術をしなくても治るそうです。
実際に私もその都度にセルフケアを実行して、事無きを得てきています。
切れ痔によくなっていたのが仕事で夜勤が続いていた時期で、時間帯が深夜帯で帰宅するのが朝方になり、なかなか寝付けないときに睡眠不足になって便秘を発症していたころでした。
仕事柄、その時間の勤務を避けることができないので、仕方なく色々試して便秘とその都度なっていた「軽い切れ痔」を初期の段階でセルフケアでケアしていましたね。
その方法は以下にまとめていきますが、とりあえず切れ痔の一番の対策は「便秘解消」だということは最も重要だと思います。
切れ痔対策その1:便通を整える
食べ物編
切れ痔になるのは「便秘」が原因。
だからその便を柔らかくするというのは、最も合理的で効果的です。
そのための必須の食材は「食物繊維」。
腸内環境を改善して、排便時の生みの苦しみを少なくしてくれる心頼もしき栄養分、それが食物繊維ですな。
食物繊維といえば「野菜」が筆頭に挙げられますが、毎日の食事で必ず食べるとなると「食費」「手間」「時間」を考えると、なかなか難しい物。
なので自分は「食物繊維を多く含んだシリアル」をよく食べています。
とくにオールブランシリーズは、ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含んだ「小麦のふすま(外皮)」がたっぷりなので、これは本当に便通に良いですよ。
次にフルーツです。
フルーツはだいたいどれもビタミンやミネラルたっぷりでおすすめなんですが、特にバナナとプルーンはイチ押しです。
どちらも食物繊維がたっぷりですし、栄養価も非常に高いです。
とくにバナナは炭水化物が多いので、お腹もちにも効果的ですよ。
プルーンは食物繊維と鉄分が豊富なので、女性の健康にも美容にもおすすめですね。
飲み物編
冒頭で紹介した肛門科の医師の書籍「痔の9割は自分で治せる」からの知恵です。
痔の特効ドリンクということで紹介されていて、私も実際に試して「効くわ!」と感動しました。
以下にまとめてみましょう。
【きな粉ドリンク】
材料:きな粉(大さじ1)、牛乳180ml(豆乳でも良い)ハチミツ(お好みで適量)
作り方:コップに材料を入れてスプーンでかき混ぜる
たったこれだけです。
私はハチミツは入れないのですが、それでも全然、便は柔らかくなります。
ポイントは「きな粉」。
きな粉には、不溶性と水溶性の両方がバランスよく含まれています。
水溶性食物繊維が便を柔らかくし、不溶性食物繊維が腸の働きを高めて、便通を促してくれるという流れです。
さらにミルクや豆乳と混ぜることで、動物性や植物性のたんぱく質を補給でき、カルシウムやイソフラボンなどの有効成分も摂取できる「便秘も健康維持もOK!」な優れたドリンクということです。
実際に私も試して「効くわ!」となりましたし、今でも続けています。
おかげで排便はスムーズになって、ここ数年は切れ痔には一切なっていませんよ。
では私が実演した「きな粉ドリンク」の作り方を写真付きで紹介しましょう。
【きな粉ドリンクの実演】
①きな粉を用意する
②豆乳をコップに入れる(目分量)
③きな粉を入れる
④混ぜる
⑤完成!
味わいはマイルドで飲みやすいです。
これ以外にも私は「きな粉」をコーヒーに混ぜて飲んだりしてます。
意外に合いますよ^^
便通対策その2:患部を清潔にする
排便後に肛門を清潔にすることが大事です。
切れ痔の場合はそこから雑菌が入り込むことで、傷の回復が遅れますので。
私が行っているセルフケアは「ウォシュレットで肛門を洗う」です。
排便後にまず紙で拭いて、その後の仕上げでウオシュレットの水で肛門周りを綺麗にして、仕上げに乾燥の風で乾かすという流れです。
ウオシュレットはほとんどの家で設置されていると思いますが、もしまだであればぜひおすすめします。
我が家も元々はウオシュレットではない洋式便座だったのですが、後で購入して水道屋さんに設置してもらいました。
このおかげで肛門周りのトラブルはグンと減りましたね。
便通対策その3:消炎剤を塗布する
最後の仕上げの「薬の塗布」です。
便通を良くして肛門を清潔にした後は、肛門周りの傷の回復を早めるために「薬」を塗るということ。
私が使っているセルフケア用の塗布薬は「アロエ軟膏」。
アロエとは植物の名称で、傷を回復させる薬効があります。
アロエ軟膏はそのエキスを抽出して軟膏として塗り薬にしたものです。
国内有数のアロエメーカーである間宮さんのサイトによると、
アロエは“医者いらず”といわれ、日本でも昔から内服に(食べたり、飲んだり)外用に(塗ったり、貼ったり)と使われてきました。アロエの木部や篩部の内側にあるのが、粘液質の層です。外傷や胃炎を治したりするのは、この粘液層に秘密があります。この粘液質は多糖類が主成分で、アロエ自身の傷を治す作用があります。
とあり、我が家では祖母が愛用していたこともあって、子供の頃から傷を治す塗布薬として使ってきています。
ちょっとした傷だと何回か塗っているうちに治ってしまうので、かなり信頼しています。
そんなアロエ軟膏を肛門周りに塗り込むときは、綿棒の先に塗って、それを肛門に差し込んで抜き差しする感じで「肛門の内と外」に塗り込んでいくようにしています。
排便時にウオッシュレットをして清潔にしてから乾燥させ、その後で肛門に塗り込むと、だいたい4~5回くらいで痛みがなくなっていきます。
なので、ちょっとした切れ痔だったり、切れ痔気味になったときには、この方法で塗布するとほとんど完治できていますね。
生薬なので安全ですし、軟膏で余分な添加物もないので、副作用もないと思います。
シェービングのときのアフターケアにも使っているので、自分の中ではかなり万能の塗り薬という扱いですね!
まとめ
以上が切れ痔を改善するセルフケア法についてです。
あくまで私自身が行ってきた方法なので、すべての人に効果があるかどうかは分かりませんし、それほど重症でない「初期」段階の状態でのケア方なので、あくまで参考程度に見てもらったらよいと思います。
もし重症化しているのであれば、すぐにでも病院で診てもらってください。
塗り薬に関しても病院で診てもらっている場合は、そこでもらったものを使うと良いですし、ドラッグストアなどの市販薬でも良いと思います。
普段の食事まわりについては「食物繊維」は大事だと思うので、今回紹介した食べ物と飲み物はぜひおすすめしたいところですね。
ということで、世の中の切れ痔の方にとって良き情報であれば幸いです。
皆さんの肛門が健康でありますように。
参考書籍