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牧歌的なゾンビ映画「スウィング・オブ・ザ・デッド」鑑賞レビュー

2023年12月31日

2012年に公開されたアメリカのゾンビ映画レビューです。

加入しているアマゾンプライムビデオで鑑賞しました。

ゾンビ映画を見るのは数年ぶり。

年末の時間がある時だったので「久しぶりにゾンビものを見ようかな」と思い「ゾンビ」検索をしていると、出てきたのが近作品です。

観ようと思ったきっかけは「インディーズ史上最高のゾンビムービー!」的な紹介文が添えられていたから。

それならきっと面白いのだろうと見たところ・・・

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古びた田舎のキャビンから物語は始まった

20代後半~30代前半・バックパッカー風のイケメン白人男性が、草深い田舎のキャビン的な家の階段に座って、けだるそうにタバコを吸いながら、ヘッドフォンで音楽を聴いているところから始まります。

その間にやたらと音楽プレーヤーの電池をいじっているシーンが流れて「なんだこれは?」と不思議な気持ちになりました。

とはいえ、すぐに

「ああ、そうか。映画の原題はthe batteryだから、きっとこの音楽プレーヤーの電池がゾンビとの戦いに何か関係あるのかもしれない」と推測。

この推測は半ば当たっていて、半ば外れているのですが、そのへんは映画を見進めていると徐々に明らかになっていきます。

中高年の自分的には青年層にあたるこの男性がタバコをふかしながらプレーヤーの電池をいじっている間に、背後から急に「いくぞ!」と慌てた様子で相棒の男性がキャビンの扉から出てきて、二人はそこから離れるという描写。

そのときにイケメン男性の右横に映っていた「何か」が最初は、その空家風のキャビンに一緒にいたホームレス風のおっさんに見えたのですが、描写に動きが入った瞬間に、ただの模様だったことが分かり「なんだ」と。

映画全体に「思わせぶり」なシーンがいくつかあったような気がしたので、きっとこれも監督の演出なのだろうと鑑賞後に感じたシーンでもありました。

男二人のまったりした旅物語は続く

後から出てきた男性は、スマートでイケメン風な冒頭の男性とは真逆の「小太り」「髭面」「だらしない系」な相棒。

ただ見進めていくうちに、この男性のほうがゾンビ退治には積極的で、釣りをしたり、弓矢を練習したりと「アウトドア系」な性格であることが判明します。

イケメン風の男性はむしろ「繊細」「インドア」なタイプで、元恋人をいつまでも想うセンチな性格。

元恋人もゾンビにやられてしまったようで、旅を続けていきながら、ときおり無人の家で女性の部屋に入ってかつての恋人のことを思い出し「ううううう・・・」と心の涙を流すという次第です。

そんなセンチな相棒を横目に、少し粗野でふとっちょな髭面メンは「そんなこと忘れなよ。とにかく生き抜いていこうぜ!」的なノリでひたすら活動的に放浪の旅をエンジョイしていきます。

湖でフライフィッシングをしたり、火を起こして野営クッキングをしたり、アウトドアチェアに座って音楽を楽しんだり、野球をしたりと、ひたすらに森の中でのアウトドア旅が続く描写。

音楽もいい感じでまったりしていて、自分的には結構好きな雰囲気で、徐々にハマっていきました。

野球選手だった二人の相棒

映画の序盤からしばらくして、二人は元野球選手だったことが分かっていきます。

スリムな男性が元ピッチャー、太っちょが元キャッチャーという設定。

ゾンビ退治はもっぱら元キャッチャーがバットで実行していくので、おそらく強打者だったのでしょう。

反対に元ピッチャーのスリム男性は、ゾンビ退治に積極的ではなく、太っちょに「お前もやれよ」と言われても「また今度」と逃げ続けます。

失った彼女をいつまでも想ったり、相棒との果てしのない放浪旅に飽き飽きして「俺はお前と違って文明的な生活をしたいんだ!」とキレたりと、けっこうな「シティボーイ」であることが分かりますね。

かたや太っちょはアウトドアな旅にも平気で、滝の水に浸って「ウッヒャー!最高!!!!」と絶叫したりと、かなり野営に向いたアクティブなタイプ。

もちろん基本は太っちょで自堕落風なので、だらしない腹を出してタバコをしょっちゅうふかしながらのアクティブなのですが・・

というわけで、映画の原題「ザ・バッテリー」が実は野球の名称だったことが判明。

とはいえ、映画ではスリム男性がプレーヤーの電池をやたらといじるので、それと野球の名称をかけているのでしょう。

女ゾンビを見ながらのオ〇ニーシーンに笑った

そんな繊細でシティーボーイなスリム男性があるときゾンビに襲われます。

相棒の太っちょが釣りに出かけて不在の時。

男性は車の中でヘッドフォンを聞きながら寝ていたのですが、そこに若い女性のゾンビが向かってきます。

窓を閉じていたので入ることはできないものの、車の外から執拗に男性を襲おうと、女ゾンビはわずかに開いた窓のすき間から腕を伸ばし、窓に胸を押し付けてきます。

気づいたスリム男性は恐怖におののき「ギャーッ」といいつつも、次第に窓に押し付けられた女ゾンビのTシャツの胸に視線が釘付けに。

そしてそのまま何を思ったのか、ズボンとパンツを下ろしてオ〇ニーを始めるのです。

このシーンは笑うと同時に「分かる気がする・・・」と同じ男性の同情を込めて共感しました。

長い間、粗野な相棒と男2人の旅を続けてきて、女性が恋しくなっていたのでしょう。

加えて失った元彼女への思いも加わります。

そこに訪れた女ゾンビ。

ゾンビとはいえ、窓に押し付けられるTシャツ越しの胸は十分に肉感的です。

長く禁欲生活を強いられてきた若い男性には「眼に毒」な光景であることは明らか。

そしてそのまま襲おうとしてくる女ゾンビを目の前にして、スリム男性は行為を続けるのですが・・・

「バーン!」

と音が鳴って女ゾンビの頭が吹き飛び、血がまき散らされました。

そう。

太っちょが危険に気づき、銃でゾンビを撃ったのです。

続けて「ガハハハハハハハ!」と大笑いしながら、下半身むき出しで車のシートに横倒しになっている相棒に「お前すげえな!いいよ、そのまま終わらせてしまえよ、待っててやるよ!」とどこかに去っていくのでした。

スリム男性は呆然としていますが、果たしてこの後も続けたのかそうでないのか・・・

でも同じ男性として、このときの気持ちは分からないでもないなと思いました。

だからこそ太っちょ相棒も爆笑しつつ理解を示して、行為を邪魔しないように気を使って去って行ったのでしょうね。

印象に残ったスリム男性のゾンビ撃退デビュー

太っちょが攻撃専門でバットや銃を使ってたま~に出会うゾンビを撃退していくのですが、そのうちに「あいつにもたまにはゾンビ退治を経験させてやろう」と思いつき「相棒改造計画」を実行します。

きっかけは旅の途中で見つけた空き家。

そこで出会った女のゾンビを倒した後で、家の中をチェックしていきます。

2階の女性の部屋で女ものの服やベッドをしばし見た後で、イケメン男性は別れた彼女への郷愁の思いが募ったのか「今日はここに泊まる!絶対に!」といつになく自己主張します。

ふとっちょ男性は「そうか。いいよ」と軽くOKし、代わりに「音楽は聞くな。いつゾンビが襲ってくるか分からないから」とヘッドフォンを奪います(イケメン男性はいつも音楽を聴いています。おそらく現実逃避)

そして太っちょ男性がその家の裏庭で木に繋がれたゾンビを発見し、そのゾンビを家に連れていき、まだ寝ていた相棒の部屋にバットと一緒に放り込むのです。

「う、うわーっ!」

閉じたドアの向こうで侵入してきたゾンビに気づいた相棒が叫び声をあげる中「そこにバットがある!それで戦え!お前のデビュー戦だぜ!」とドアを抑えて撃退を促します。

中では出せー!とばかりに相棒がドアを開けようとしますが、太っちょはそれを抑えて「頑張れ!やれよ!」と笑いながらドアを背中で押さえる描写。

究極の「サバイバル教育」に「危ないなー。でも意外に効果的かもな」と思いつつ、ドアを開けると相棒はゾンビ化してるんじゃないの?とドキドキしつつ、しばらくして音が止んだことを確認した太っちょが扉を開けると、そこには全身血だらけでバットを握りしめた相棒が呆然と立ち尽くしていました。

足元にいた死んだゾンビを見て太っちょは「やったな!これでお前も男だ!」的な言葉をかけますが、ショック状態&怒りマックスの相棒は太っちょに「てめぇー!」とばかりに殴り掛かり、そのまま家を飛び出していくという流れ。

なんだか刺激的な青春ドラマのような展開でしたが、このシーンはけっこう印象に残っています(こういう「体で覚えろ」的なノリが好きなんですね)

物語の転機は女性だった

その家で女性ゾンビが乗っていた車を失敬し、それまでの徒歩旅から車移動にチェンジしたことで、物語はここからロードムービーに移っていきます。

映画の舞台は田舎風の森の中が中心なので、登場人物はすごく少ないのですが(ゾンビ以外)、その中の一人に「女性」が登場します。

スリム男性がどこで手に入れたのか分からないけど、手にしていた無線機。

この無線機で太っちょ相棒との連絡を取り合おうと考えていたのですが、その練習中にどこか別の交信が入って来るのです。

聞いていると、どこか別の生存者が暮らすコミュ二ティ内での連絡事項のようでした。

「おい!生存者がいるぞ!」

と喜んだスリム男性はその交信に割り込んで「あんたたちはどこにいる?俺たちも生存者だ!」とコミュニケーションをとろうとします。

しかし相手はしばしの無言の後「俺らに構うな。もう二度と連絡してくるんじゃない」と一方的に交信を切ってきました。

スリム男性はその後も必死に交信を試みますが、返信はなしのつぶて。

太っちょ相棒との野営生活に嫌気がさしていたスリム男性は「やっと文明的な生活に戻れる!」と、その後もことあるごとに無線で交信を試みます。

そしてついにつながった女性の声。

スリム男性はこのチャンスを逃すまいと「頼むから、俺たちもそこに入れてくれ」と懇願します。

でも女性は「無理よ。もう連絡してこないで」と交信を切ります。

女性への好意が募り始めていたスリム男性にとって、この「お断り」は結構ショックでした。

上手くいけばシェルターにも入れるし、アニーという名の女性(きっと美しい)とも良い仲になれるのではないかと期待していただけに、もう連絡できないという事実は彼を落ち込ませるに十分でした。

太っちょは「気にするな。女なら俺がいくらでも紹介してやるよ」と慰めますが、もちろんそんなものは何の慰めにもなりません。

そんなこんなで旅は続き、車のガソリンを失敬しようとして逆に罠にしかけられた二人は、あわや車を奪われかけますが、太っちょの機転で難を逃れます。

このときに太っちょが容赦なく相手を銃撃したことに「えげつないな」と引いてしまいましたが・・・(逃げる相手を撃つ必要はなかったので)、

その後、一台の車が近づいてきました。

軽快する二人の前で車は止まり、中からは男女の二人組が出てきたのです。

わりと美人風の女性は連れの男性を部下のように扱いながら、「男を知らないか」と聞いてきました。

太っちょが「銃で撃った」というと「そう。いいわ」とあっさり納得。

男が乗り捨てていた車を回収しようとします。

女性の声にピンときたスリム男性が「あんたがアニーだろう?」と女性の名前を呼びかけました。

女性は否定もせずに「関わらないでといったでしょう」と返し、太っちょの足を銃で撃ったのです。

「なにしやがる!」

苦痛にゆがむ太っちょと唖然とする相棒の前に、アニーは「私たちに構うなと言ったはずよ」と言い、車のキーを渡すよう命じて受け取ると、それを森の中に投げ捨てました。

「尾行されないための用心よ」

そのまま女性と男はは去っていき、二人は残されました。

話を戻すと、足を撃たれてうめく太っちょと、予想外の展開に唖然とするスリム男性を残して・・・

そしてここから地獄の始まりになったのです。

「これはキツイで・・」と同情したラストシーン

足を撃たれた太っちょを残して、森の中に車のキーを探しに行くスリム男性。

しかし見つけらないまま夜を迎え、二人は車の中で過ごします。

暗闇の中の異音に気づいた相棒が「懐中電灯をつけろ!」と叫ぶと、車の前には大量のゾンビが迫っていました。

瞬く間に車をゾンビに囲まれ、そこから長期に渡る籠城生活が続くのです。

ここからが「ゾンビムービー」の開催でした。

籠城した期間は具体的には説明されていなかったのですが、過去に相棒の実家に立てこもった時の脱出の記憶を語っており、それが3か月間となっていました。

狭い車の中で3か月は無理だなと思うので、実際にはたぶん3日か5日間くらいだと思います。

この間の描写はとにかく

苦痛だった

ということ。

車に閉じ込められている二人はまさにその状況ですが、それを延々と見せつけられているこちらもかなりの苦痛を感じてしまいました。

ゾンビが車を囲んでゆすっているので、映像は小刻みに揺れて気持ち悪いですし、籠城生活もかなり単調な描写。

ヘッドフォンで音楽を聴いたり、酒を飲んだり、バカ話をしたり、カーテンで車の窓を遮断したり、缶詰を食べたりと、リアリティーショーのような描き方になっていたという。

劇的な映画風の描写が皆無なのが、逆にリアルと言えばリアルなのですがね、

最後はスリム男性が我慢の限界を超えて「もう一度キーを探してくる!」と外に出るのですが、その間を待っている時間がこれまた冗長で「ここ必要あるの?」と疑問に思うくらいに同じシーンの連続で、ここはさすがに早送りしました。

ようやくのことで帰還した相棒を狂喜した太っちょが「どうだった?鍵は見つかったか?」と聞きますが、スリム男性はわざとなのか、本当にそうなのか、しばらく「うううう・・・」と苦しそうな声を表情で手を拳の状態にしたたまで、太っちょを見つめます。

このとき自分の中で「このシーンはたぶんジョークだろう。きっとスリム男性が太っちょを驚かせようと、わざとゾンビに噛まれた感じの動きをしているに違いない。そして握りしめた拳を開くと車のキーがあるんだろう」と高をくくっていました。

しかし広げた拳にはゾンビに噛まれた跡と流血が・・・・

「オーマイガーッ!」

太っちょは慌ててスリム男性から離れようとします。

「出ていけ!車から出ろ!」

と叫びますが、

「いやだ!ここにいる!」

とスリム男性は拒否。

何度かの押し問答の後、太っちょは何の躊躇もなく

「バーン!」

と銃撃したのです。

ここはかなり衝撃的でした。

普通のゾンビ映画だと、いい感じの相棒同士だったが数々の危機を乗り越えて生き残る的な流れがあるのですが、太っちょは容赦なく、旅の良き相棒を何の躊躇もなく葬り去ってしまうという・・・

「おいおい、マジかよ・・・」

あまりもの冷酷さにさすがに言葉を失った私ですが、その後もひたすら一人になった太っちょの籠城生活は続きました。

銃で頭を撃った相棒の死体は腐って匂わないのか、トイレはどうしているのか、など現実的な心配をしながら見ていたのですが、ただ一人の相棒を失って精神を病んだのか、周りをゾンビに囲まれて正気を失いつつあるのか、野球のボールの網目を分解したり、うつろな目であたりを見たりと不審な行動が続く太っちょを見て「これはたぶん自分で頭を撃つ流れだな」と。

それから過去に相棒の家に籠城した時に「ドアを開けてゾンビを招き入れ、反対側から出て逃げた」という回想独白の後に「これで成功したら、相棒の死の原因を作ったあの女に復讐をしにいってやる、ダメなら銃で頭を撃ちぬく」と決心。

そして最後は・・・・

感想まとめ

最終シーンの結果はあえて語らないでおきます。

9割ほどネタバレしているので「今さらかよ!」と思われリるかもしれませんが(笑)、一応、最後のお楽しみ(結末)は残しておくのが映画レビューの礼儀かなと思いますのでね。

最後に個人的に感じた感想をまとめてみましょう。

音楽が良かった

スリム男性が常にCDプレーヤーを携帯してヘッドフォンを付け続けている描写からも分かるように、映画には定期的に音楽が流れます。

オープニングの曲

ゾンビが出てくるシーンよりもアウトドアライフやロードムービー描写が長いので、それがまたすごく合うといいますか。

自分でも気に入っていますし、他のレビュアーも評価が高いのが、中盤のシーンで「女性と動物が描かれた天国風の壁画の前で踊り歌う太っちょ」のBGM。

南部カントリーとポップス・ロックを混ぜたようないい感じの音楽で、これがシーンとすごく合っていました。

このバンドの音楽はほかにも随所に使われていたようで、「草深い田舎」「アウトドア」「ロードムービー」な雰囲気をよくサポートしていたと思います。

ちょっと興味を持ったので、音源もしくはCDを買おうかなと思っていますよ。

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ゾンビが発生した理由・コミュニティの詳細が不明

作業しながらの視聴だったので、聞き忘れていたのかもしれませんが、この映画のゾンビがなぜ発生したのか、どこまで被害が及んでいるのか、そしてこの映画の舞台はどこなのか、などは一切不明なままでした。

ただひたすら男二人が旅を続けていく描写で、ときおりゾンビがひょこひょと現れるだけです。

ラストシーンはさすがに大勢が出現するのですが、それまでは単独シーンばかりで、しかも動きがスローなので全然怖くありません。

いわばジョージ・A・ロメロ監督のクラシカルなゾンビスタイルですね。

だかこそ「危機感」はまったく感じらませんでしたし、舞台も音楽もアメリカ南部風の草深い田舎なので、二人の旅は牧歌的な雰囲気を常にまとっていましたね。

一方で女性が属するコミュティについては、ほとんど情報を得られないままで話は流れていきます。

太っちょが射殺した男もコミュニティ(アニーが属する)から逃れてきたと発言していたこともあり、何やら暗黒の部分が見え隠れる気がしますね。

もっともその謎は解明されることはないまま、映画は終わっていくのですが・・

ロードムービーとして見るべし!

ゾンビ映画というよりはロードムービーとして見たほうが納得感があるかなと思います。

でこぼこコンビの珍道中的な雰囲気がありますし。

あとは究極の状況に陥った人間のリアリティさも結構見どころではないかなと。

あと野球好きにも結構おすすめかも。

特にリンゴ農園でリンゴをボール代わりにバットで打った時の「バーン!」な割れ方は、妙に「爽快感」がありましたよ(実際にやったら食べ物の無駄になるので厳禁ですよ)

キツイなと思ったのは「同じ描写が長く続くこと」

これは他のレビュアーも多くが指摘していることで、ダラダラと同じシーンが続く場面がちょくちょくあります。

自分的には最後のほうで、太っちょが相棒を待つ間と、一人になってからの情景がキツかったなと。

ここは早送りは必須ですね。

総じてゾンビ映画としては、

・アクションシーンを期待しているゾンビファンには激不向き

・ロメロ風のスローゾンビが苦痛でない人は向いている

ではないかと。

実際にゾンビに襲われたらこうなるのかなというラストシーンは自分的には圧巻でした。

とはいえ純粋に「ゾンビ映画」としてみると、かなりの肩透かしどころか「タイトル詐欺だ!」と怒り心頭になるかもしれません。

でもそれは邦題をつけた人の責任で、原題は「The battery(ザ・バッテリー)」になっており、内容との乖離はあまり見られません。

なので何度も繰り返しになりますが、究極の人間模様のリアリティさを含めた「ロードムービー」として見るべきかなと思います。

今なら(2023年12月現在)アマゾンプライムで無料試聴できますので、興味がある人はぜひともどうぞ。

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