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イジ―ルの洋楽・映画レビューブログ

デンゼル・ワシントン息子の好演が光る!「ブラック・クランズマン」レビュー!

2019年に劇場鑑賞した作品です。

スターウォーズでカイロ・レンを演じたアダム・ドライバーが出演していること、黒人警官が白人至上主義団体KKKに潜入捜査するという設定が面白そうだったので観に行きました。

映画全体の感想は「暗く重たいテーマだけどライトな感覚で描かれて見易かった」ということ。

主人公の黒人役はデンゼル・ワシントンの息子さんだと後で知って「なるほどな」と納得です(ジョン・デビッド・ワシントン)

最初は知らずに劇場鑑賞を終えたのですが、帰宅して映画情報で知り、鑑賞中に何となく感じていた「既視感」はそこにあったのだと思いました。

舞台は人種差別が濃厚に残る1970年代のアメリカはコロラド州。

警察官に就職した主人公のロン(デビッド・ワシントン)は、仲間の白人警官からの差別に逢いながら備品管理の業務に従事、もっと警官らしく熱い仕事がしたいと上司に訴えて新たな任務を与えられます。

それが潜入捜査官の仕事。

ロンは自分で白人至上主義団体KKKの幹部に電話をかけて、まるで自分が白人のように装って加入を申し込みます。

そして実際の潜入捜査をロンを装ったユダヤ系白人警官のフィリップが担当するという展開。

この設定がこの映画の最も面白いところで、実話の自伝を基にしているという熱さもすごいですね。

フィリップ役がアダム・ドライバーで、いかにもワイルドな白人警官という雰囲気がいい感じでした。

潜入してからのドキドキ感もすごく見応えがあって、潜入捜査をしているフィリップを「怪しい」と疑い続ける過激主義者フェリックスとの掛け合いも緊張感満載で、この辺の心理的な掛け合いも見応えありです。

このKKK幹部内のやり取りがなかなかヤバくて、幹部の家での集会に呼ばれたフィリップが皆でビールを飲んだりしながら活動について話し合うのですが、幹部の妻までが結構激しい言葉を黒人に投げかけていたのが印象的。

これは完全に固定概念なのですが、過激な思想主義者はたいてい男性というイメージがあって、女性それも中年以上のおばさんが露骨に差別発言をする絵柄が衝撃的でした。

旦那のフェリックスがいかにも「ゴツい」差別主義者というのは理解できますが、見た目が温和そうな奥さんがベッドルーム旦那に囁く言葉とか、映画終盤で爆弾をもっていくシーンとかはものすごくギャップがあって「なんだか怖いな」と。

自分達の理想にとらわれ過ぎたが故の「狂気」というところでしょうか?

KKKは実在の人物を描いていて、リーダーのデューク氏も映画のメインキャラとして潜入捜査の行方に関わってきます。

デューク役の俳優さんはかなり実際のデュークに寄せていて、知的で粗暴でないところが幹部の激しさと対照的で逆に怖さを感じました。

ロン演じるデビッド・ワシントンは軽い雰囲気だけど、ちゃんと真面目に仕事をするところが映画の配役としていいなと感じましたね。

あとこういう黒人を主役に置いた映画にありがちヒップホップミュージック全開でないところも、それ系の音楽があまり好きでない自分的に見易かったかなと。

時代設定が70年代なので、どちらかというと当時流行っていたディスコミュージックが途中で流れていたりして、とんねるずの「ソウルとんねるず」を見て育った世代としては、ヒップホップよりもこちらのほうが親しみが湧きましたね。

ロンは電話の前で白人の振りをするだけでなく、自分でも黒人解放運動の集会に潜入して活動に興味がある一般人を装い、幹部に近づいています。

この幹部役の黒人女性パトリスがやたらと可愛かったのがすごく印象に残りました。

ローラ・ハリアーという女優さんで、目のクリっとしたところがすごくコケティッシュなんですよね。

最後はロンと一緒になるという設定でしたが、恋愛要素がほぼ皆無な今作で唯一の見せ所でした。

潜入捜査は大詰めを迎えて、黒人解放運動の集会に爆弾を仕掛けるというKKK幹部の作戦を阻止して、映画はエンディングに向かいます。

最後の最後にロンがKKKのリーダーであるデュークに電話して「俺は白人じゃなくて黒人だよ」と暴露。

デュークがあ然とする描写のしばらく後に、ロンの家でパトリスが仲良く話をしているところにドアベルが鳴り、拳銃を持って出てみるとそこには・・・

・・・の向こうは映画を観てご覧あれということで。

締めの感想としては、こういう潜入捜査系の映画にありがちな「騙していたのが途中でバレて捜査官がヤバくなる」というのがなくて、最後まで任務を全うできたところが逆にリアルだなと。

描いている内容が超シリアスなので、ちょっとドライでコミカル風な演出が全体のバランスをとっていて見易くなっているかなと思いましたね。

事象を「行動面」で勧めていて、ウェットで暗くなりがちな「心理描写」に深入りしていないのも好印象。

今のアメリカで起こっている「BLM」運動の底流の一面を知れるという意味でも、社会勉強の一つとして是非お勧めしたい作品です。

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