マクドナルドだけでひと月を過ごしたら、どんな肉体的変化をもたらすか? そういう趣旨のもとにこの映画は作られました。
そしてその実験の被験者となるのは監督自身で 守らなければならないルールはとっても簡単。
店で店員に「サイズはどうされますか?」と聞かれたら、必ず
スーパーサイズ!
と答えることです。
では早速レッツマック!
【初日】
ドライブスルーでマックを注文。
今日からいよいよ始まるぜマックパーリ―が!
いくぜ俺はガンガン食うぜ!
持って来いよ店にあるもん全部よ!
ぐらいの勢いで、ビッグなマックをバリバリに食い散らかす勇者モーガン。
そしてその結果は・・
早速吐いてました。
ハンバーガーも特大、コークも特大、チキンも特大!と来たら、さすがに肉好きの私でも胸が悪くなってしまいます。
スーパーサイズの道のりはなかなか厳しいものです。
【実験開始から10日後】
すでに全てのメニューを制覇してしまった監督。
糖分たっぷり、脂分ぎっとりのマクド生活に体も心もクタクタの様子です。
【さらに数日後】
禁断症状か中毒か!?
食べ飽きたはずのマクドメニューが再びおいしくなり始め、体重も10キロ近く増強!
このままいけばタイトルどおり「スーパーサイズ」も夢ではありません!
【さらにさらに数日後】
医者から厳し~い警告。
「このままいったら、自分、死ぬでー」の一言に、さすがの監督も少しビビり気味。
【最終日】
ウェイト、血圧、体脂肪、その他もろもろ、全てにおいて、完璧なまでの不健康体になって「マックツアー」は終了。
1ヶ月間、全ての食事をマクドナルドのメニューでこなした監督は、自分を温かく見守ってくれたドクター、友人、恋人、撮影クルーなどとともに、最後の晩餐パーティーをマクドナルドで行います。
クリスマスの帽子を被ってチキンを踊り食いする監督の姿からは、神々しいまでの”何”が毛穴と言う毛穴から溢れだしていました。
しかしよく見ると、ただのコレステロールだったりして(笑)
とにもかくにも、見る者を感動の渦に引き込まずにはいられない出っ張った腹、たるみ切った中性脂肪のかたまり、すっかり血色の悪くなった死期間近な表情・・・・・
悲しくも痛々しい一人の男の壮絶な生き様を、画面を通して激しく感じ取ることができて幸せでした。
学校給食でファーストフードを出すのはどうかと思いますけど・・・
アメリカは確実に病んでいます。
追記(2013年12月)
スパーロックはこの映画で監督デビューを果たした後、様々なドキュメンタリーで成功を収めたようです。
その後も順調にキャリアを築き、今年の夏にミュージカルグループ「ワン・ダイレクション」の3Dドキュメンタリー映画を製作して、ボックスオフィスの一位を獲得したようですね~