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トム・クルーズの宇宙戦争レビュー!大阪が世界最強の街になっていた!

2005年7月1日

オーソン・ウェルズ原作の『宇宙戦争』です。

スピルバーグとトム・クルーズという、当代随一の監督、俳優が組んだ2005年の超大作。

以前ケーブルテレビで、オリジナル版をちらっと見たことがあったのですが、リメイク版の今作はビッグバジェットということもあってか、映像・内容ともに、質が格段に上がっているような気がしました。

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あらすじと感想

世界各地で起こる意味不明の異常気象。

トムの住む町にも、それは突然訪れます。

いや、現われた、といったほうが適当かもしれません。

地中から出現し、いきなり町を破壊し始める巨大な宇宙戦艦。

機動戦士ガンダムに出て来る水陸両用ズゴックのような形をした”それ”は、逃げ惑う人々を容赦なく消していきます。

混乱の中、トムは娘と息子を連れて町から脱出します。

元妻のいるボストンに向かう途中で、車を群集に奪われるシーンでは、「ドーン・オブ・ザ・デッド」の、改造バスでモールから脱出するシーンを彷彿とさせました。

極限状態に陥ったら、ゾンビも人間も同じようなもの。

生存本能剥きだしにして、他人を蹴落とそうとする人の「業」とやらを、きれいごとなしに見せつけてくれたのがこの場面です。

そんな修羅場から、船の上へようやく無事に逃げおおせたトム親子が、これでひと安心!と思いきや、再び戦闘に巻き込まれてしまいます。

そしてついには、自分も戦いに参加する、と言って去って行く息子。

必死の説得も聞き入れられず、呆然とする父親トム。

落ち込む暇もなく、再び歩き始めた父と娘2人に、宇宙人のポットが容赦なく襲い掛かってきます。

しかし、これもぎりぎりのところでスーザン・サランドンの旦那に助けられ(ティム・ロスのことです)、そのまま旦那の家の地下室へ。

まさに息もつかせぬハプニングの連続!

家族の成長の物語だった!

「家族愛」というのが、実は今回の「宇宙戦争」のストーリーを支える屋台骨になっていると思いました。

妻と別れ、娘と息子とも別居していたトム。

旅行に行く元妻がトムに2人を預けた時から、失われた家族の絆を取り戻す戦いが始まるのです。

最初はトムを父親失格の目で見続ける兄と妹。

ことあるごとに、妹は父親ではなく、兄を頼ろうとします。

しかし逃避行が続き、宇宙人との戦いが激しくなるにつれて、親子の仲は急速に深まっていきます。

命がけで子供達を守ろうとする父親の姿を見て、徐々に心を開いていく子供達。

またそうすることによって、再び自らを人の親であることを確認する父親。

最後まで責任を持って子供を守り通したトムに、僕は心の中で拍手を送っていました。

そしてラストへ・・

激しく続いた戦いも、”あるもの”が決め手で終息に向かうことになります。

その”あるもの”には、正直僕も驚かされました。

「なんでやねん!」と思った人も多くいるでしょう。

しかし僕は違った思いを抱きました。

ラスト数分間に見せた、この”あるもの”にスピルバーグ、トム・クルーズ両氏の、この映画を作った本意が込められているような気がしてならなかったのです。

ここを担当したモーガン・フリーマンのナレーションも良かった。

原作を読んだことがないのではっきりとしたことは言えませんが、もし”あるもの”が、この映画のオリジナルであるとしたら、私は彼らの提示したメッセージに激しく共感です。

確かに陳腐なメッセージではあったけれども、現代ほど”この陳腐さ”が求められている時代はないのではないでしょうか。

そしてスピルバーグがこの作品で初めて宇宙人を悪玉に描いた理由として、数年前に起こった9.11テロが大きく関係していると述べているようです。

ちなみになぜか日本の大阪が地球最強の都市として描かれてました。

その理由として、映画秘宝のインタビューでトムが、

「日本人はロボットやおもちゃに詳しいから」

と述べていたようですが、なんだか滑稽ですね(笑)

では最後に一言。

宇宙人は確実に存在しまっせ!

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