人生を豊かにしてくれる智恵が詰まった「自己啓発本」と、お金の運用をレクチャーしてくれる「ビジネス本」のレビューランキングです。
生き方や心の在り方を述べた「自己啓発本」は、悩んでいる時や生き方に迷いがあるときに読むことで心が癒されるメンタルブック。
「お金についてのノウハウ」が詰まった「ビジネス本」は、人生を豊かに生きる術を教えてくれるガイドブックです。
そんな2つのジャンル本の感想とおすすめポイントをランキング紹介していきましょう!
コンテンツ
自己啓発・ビジネス本のマイベスト9選!
1位「バビロンの大富豪」
古代バビロニアから伝わる「貯蓄・資産運用」ノウハウ本です。
欧米では戦前から現在までロングセラーになっており、マネー運用のお手本となっている「虎の書」ともいえる名著。
説かれている内容は一話完結の物語形式で、それぞれの章で主役となる人物がお金持ちの賢者(商人や金貸し)のもとに知恵を借りに行くという流れです。
その内容も想像以上に具体的で「ありきたりなお金を貯めるための人生訓的な寓話だろう」と思って読むと、かなり実用的で現在でも十分に役に立つ内容に驚かされるでしょう。
ただお金の運用法だけではなく「労働の価値」「一生懸命に働くことの重要性」に触れているところも、古代バビロニア商人の働く庶民への敬意と愛情が感じられます。
古から数千年の時を経てもまったく色あせることのないビジネス・マネーの運用書として、世界を牛耳るアメリカのビジネスパーソンが今でも愛読する名著は一番のおすすめですよ。
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「バビロンの大富豪」で学んだ【お金の貯め方・増やし方】
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2位「バフェットの投資術」
世界で6本指に入る大富豪、ウォーレン・バフェット氏の半生と投資の手法についてまとめた本です。
大学で会計を教えている教授が生徒に分かりやすく会計の魅力を伝えるために、この本の執筆を始めたと序盤で書かれていましたが、会計に関する記述は前半部に集中してる感がありました。
バフェット氏がいかに投資の道に入ったのかを、幼少時の家庭環境や長じて学生時代のエピソードを絡めつつ、社会人になってから投資のプロとして、その道を究めていく過程を「マンガ」で描写する手法は、かなりわかりやすくて面白いです。
マンガだけではなくて文章での解説も半分ほどを占めていて、より深いバフェット氏の投資に関する知識や魅力を感じることができます。
バフェット氏がどれだけアメリカの有名企業や国家に影響力を与える人間なのか、それを実現してきた氏の卓越した行動力や勇気を描いた記述では、氏が単なる投資家という範疇を越えた「社会の理想実現家」という一面を強くもつことも理解させてくれます。
投資とはどうあるべきかを教えてくれる、初心者にもとっつきやすい良書です。
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【バフェットの投資術】書籍レビューと長期投資のポイントを紹介
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3位「伝え方の極意」
アメリカの名司会者ラリー・キング氏の著書です。
若い頃にラジオDJとしてデビューし、30年以上に渡る司会者としてのキャリアと名声を築き上げたキング氏が、自らの「語り」の技術や思いをまとめ上げた内容になっています。
プロの「話し手」としての心得やテクニックは、案外「普通のもの」であることを本書で気づかされます。
しかしその「普通のこと」を継続して磨き上げることがいかに難しいかということも、同時に気づかされるのです。
その一例として、
・思っていることを正直に話すこと
・話し相手に興味をもつこと
・相手に共感すること
・ユーモアも交えること
・ときには黙ること
が挙げられています。
どれも「確かに」と納得の内容ですが、かといってそれを継続して実現するのはかなり難しい。普段の会話を想像すれば分かりますよね。
これを毎日コツコツ続けて様々な人に対応できるように訓練しているのが、プロの話し手であり、プロ中のプロであるラリーキング氏なのです。
そんな氏がより具体的なコツを教えてくれていて、これは使えるなと思ったのがこちらです。
・会話に困った時は「天気」「子供」「動物」「今いる場所」の話をする
・「はい」「いいえ」になる会話を避ける(具体的な返答がでる会話を心がける)
・「もしも~だったら、どうする?」というたとえ話を使う
これなら確かに素人でもいけるなと記憶に残った会話テクニックですね。
ほかにもパーティー会場でのふるまいや、嫌な人間との会話の対処法など掲載されていて、かなり実用的で役立つ内容になっています。
そんなキング氏の究極の会話のコツは「正直に語ること」「相手の話を聞くこと」。
正攻法であり、最後は一人の人間としての当たり前の姿勢があったからこそ、多くのセレブや政治家の心を開き、視聴者の心を掴むことができたのでしょう。
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【会話術】トークの達人ラリー・キングに学ぶ「伝え方の極意」
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4位「1兆ドルコーチ」
スティーブ・ジョブズやグーグルの創業者、ツイッターやyoutubeのCEOが教えを請うたと言われる、シリコンバレーの超有名な経営者であり、メンター・コーチであるビル・キャンベル氏の伝記本です。
もともとはアメフトの選手だったキャンベル氏は、現役を引退後にアメフトのコーチに転身し、さらにビジネスの世界に踏み入れたあとは、アメフト時代に培ったコーチング技術で数多くの部下や経営者を育て上げています。
コーチングというと、なんだかテクニカルな響きになりますが、キャンベル氏の場合は「人としての温かさ」がコアになった「昔気質の親父」的な指導法なんですよね。
ビジネス界、とくにシリコンバレーに集まる人材は基本的にドライで合理的です。
そんな彼らを指導したり、影響力を行使しようとするときに大切にしたのが「人への愛情」。
それも父親のような「厳しくも温かい教え」が多くの異才の心を掴んだということなんですね。
はっきりいって、本書に書かれているキャンベル氏のコーチング術はそれほど目新しいものではありません。
スポーツのコーチ出身として当たり前の「厳しさ」「優しさ」「温かさ」を体現しているにすぎないからです。
しかしキャンベル氏はそこに自身のビジネス成功体験を織り交ぜることで、誰にもマネができない独自の「指導術」を発揮したというのです。
それらの数々は書籍の中に多く書かれていますが、私が感じたのは「古き良き父親像」ということ。
義理と人情を大切にし、人との会話をどんな時でも楽しんだということ。
人を地位や名誉で判断せずに、あくまで一人の人間として付き合い、敬意を払ったからこそ、仕事で関わった以外の近所の人たちにまで敬愛されたということ。
彼の葬儀には数多くの著名人が参列したそうですが、世界的企業のCEOやセレブに混じって、生前の氏のいきつけだったバーの常連客も多く招かれています。
決して有名ではない市井の人々と有名企業の重役が、生前のキャンベル氏を偲びながら語り合う様子は、まさに氏が望んだ情景だったのでしょう。
恐らくですが、キャンベル氏のような人物の魅力は文章で伝えるのは難しいと思います。
そうした人の魅力というのは、実際に接して言葉を交わして行動を共にすることでしか伝わってこないからです。
でもその端々を本書で書かれたエピソードで感じ取ることができます。
そこから感じたキャンベル氏の魅力は、合理主義でドライなアメリカ人の中でも特に乾いた人種である「シリコンバレー」界隈の人々の心を溶かすに余りある「義理と人情の古き良き親父」像を体現していたのだと思います。
きっと日本人には理解しやすいのかもしれませんね。
そんな稀代の名コーチの物語は「人への優しさ」に満ちた心地よい内容になっています。
ビジネスというのは決して効率や利益至上主義だけではない、人とのつながりでできているということを気づかされる本書。
ビジネスの厳しい世界に身を置く方には、特に深く響くのではないでしょうか。
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5位「世界のエリート投資家は何を考えているのか」
世界中の多くのファンをもつ起業メンターのアンソニー・ロビンズ氏による「投資術」本です。
投資を行っている知人のお勧めの本で、実際に読んでみると「投資とは何たるや?」が大まかながら理解できたような気になり、その方面ではド素人だった自分的にかなり勉強になりました。
貧乏な家庭に育った著者が苦労の末にどうやって全米有数のビジネスコーチになったのか、そして多くの会社を経営する富豪になれたのかを紹介する前半部分だけでも、かなり役に立ちます。
お金を得るためには「知識」が必要だということを教えてくれるからです。
そして本書の核である「投資術」に関しても、大富豪にコネクションをもつ著者が「超大物投資家」のポートフォリオ(’持ち株の配分)を公開しているところも注目です。
資産運用や投資の初心者にとって目から鱗の指南書ということで、これからお金を運用する人におすすめの一冊ですよ。
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6位「ハードワーク」
ラグビー全日本元監督のエディー・ジョーンズ氏の著書です。
ラグビーの指導経験をもとに語られた本書は、エディ氏の人生哲学が詰まった「使える智恵」が詰まっています。
リーダーが部下を育てたり指導する際に必要な「心がけ」「言葉がけ」を中心に、一人一人がもつべき「マインドセット」(心のありそう)について氏独特の熱い語り口で説いているのが胸に染みます。
中でも気に入ったのが以下の言葉。
・目標を明確に大きく掲げる
・潜在意識を活用する
・言葉は繰り返せ
・欠点は単なる条件
・コントロールできないことは放っておけ
・勇気とは「慣れた自分を捨てること」
前半の3つは指導論になりますが、後半の3つは個人の生き方に大きく役立つ思考法です。
特に一番最後の「慣れた自分を捨てること」は心に響きました。
「人は自分は成すべきことは分かっている。それを実行するかしないかで「勇気」があるかどうかが分かる」というくだり。
自分がけっこう勇気がないほうなので、ここはグサリと刺さりましたね。
まさに自分をコントロールし、自分の乗り越えることの大切さというべきか。
シンプルだけど胸に刺さる。
そんな内容に満ちた本になっています。
人生や部下の指導に悩んでいる人の必読の書籍だと思います。
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7位「ハピネス GAFA時代の人生戦略」
マーケティングの専門家でニューヨーク大学スターン経済大学院の教授であるスコット・ギャロウェイ氏の著書です。
ギャロウェイ氏は前著である「GAFA四騎士が創り変えた世界」がベストセラーになり、一躍その名を世界にとどろかせた著述家でもあります。
本書もGAFA(ITの巨大産業であるグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの略称)に関するタイトルがついていますが、内容はほとんど人生論になっています。
講義形式の著述スタイルで、どちらかというと学校を卒業したての若者に説く風になっていますが、そうでない社会人世代が読んでも満足できる内容。
本のエッセンスを一言で言えば「他者への愛情をもちなさい」ということに尽きます。
ちょっとドライでユーモアあふれる語り口が面白いのですが、その言わんとしていることは、人生の前半生で苦労してきたギャロウェイ氏だからこそ分かる「人の大切さ」。
子供の頃にお金の大切さを教えてくれた株ブローカーとの思い出、そしてそのときのことが40才を過ぎても忘れられずにいた氏は、伝手を辿って、その元ブローカーと連絡をとることになったのでした。
「君の頑張りと成功はお母さんの教育の愛情のたまものだ。君自身の貪欲に知識を吸収しようとする姿勢も素晴らしかった。きみが幼い時に出会い、よい影響を与えることができて誇りに思う」
自分は与えられるばかりの人生だった。だからこそ、誰かに与えるようになりたい。
それがこの本の氏の思いのコア(核)であり、読者に伝えたい思い「周りの皆に感謝して欲しい」「誰かに何かを与えられる存在になってほしい」ということなのだと直感しました。
ユーモア溢れるにシニカル(皮肉めいた)文体でありつつ、「温かく」「人への優しさ」を忘れずにいる著者の思い。
忘れかけていた「優しさ」を取り戻すには、きっと最良の書物の一つだと思います。
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8位「俺か、俺以外か」
伝説のホスト、ローランド氏の自伝本です。
最初は「なんだこの表紙は?でもなんだか面白そうだな」と思って購入しました。
というのも、著者についてはテレビで時々見ていたので知っていましたが、ほとんどどんな経歴だとか人となりを知らないでいたので「ガクトみたいな派手で格好つけの芸能人」程度にしか印象がなかったのです。
それが本を読み進めるにつれて、その言葉遣いの面白さ、生き様、意外に真面目な人生観などなど、40を過ぎたおっさんの自分にも結構突き刺さった内容になっていて「これは良いな」と読了後には印象が変わっていました。
何よりも心惹かれたのは「言葉のチョイス」。
見たままで気障で格好つけなセリフのオンパレードなのですが、その中身は的を得ているものが多くて「頭いいな」と。
共通しているのは「美学」。
そう。かなり熱い内容なんですよ、この本は。
とくに社会人の男性が読むと「忘れかけていた熱い想い」が蘇ってくるようで、不思議とページをめくる(スワイプする)手に力がこもります(笑)
そして何よりもこの本で一番感動したのが、最後の章に書かれた言葉でした。
「誰かが君の代わりに君の人生を生きてくれるわけではない。嫌でも自分の足で歩かなくてはいけないんだ。そんなときにつらくなったり悲しくなったりしたら、いつでもこの本を読んで欲しい」
これにグッときた若者は多いんじゃないでしょうか。中年の自分でもグッときましたからね。
本の印税をすべて寄付に回すと宣言しているローランド氏の熱く美学に満ちた生き様!!
ぜひ一読してみることをおすすめしますよ。熱くなれること間違いなし!
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伝説のホスト「ローランド」自伝本レビュー&心に熱く響いた言葉
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9位「グーグル検索だけでお金持ちになれる方法」
米国公認会計士の資格をもち、外資系のコンサルティングファームで経営コンサルタントの経験をもち、現在は会社経営をされている午堂登紀雄氏の著書です。
本書は「グーグル検索を利用したお金の運用・節約で人生をサバイバルする」内容になっています。
具体的には「「無料インフラであるグーグル検索を駆使して、国が発表する金融・保険情報に注目しよう」ということ。
グーグル検索はネットを使うユーザーならば、ほとんどすべての人が利用する検索インフラです。
無料で利用できるグーグル検索で情報を調べる行為を俗に「ググる」と言いますが、この「ググる」行動だけでお金の運用や節約に必要な情報が簡単に手に入るということ。
いわば「弱者のマネー戦略」を指南してくれるのが本書というわけです。
発行年月日が2015年なので、記載されている保険や金融情報は少し古くなっていますが、その思想の根底にある「大きい組織を上手く利用してお金の運用や節約を行う」考え方は時代を越えて「弱者の戦略」として普遍的なものになっている思いますよ。
本書の最後に記されている「子供の教育」についての考え方にも、著者独特の思想が垣間見られて自分も共感できました。
資本主義というマネーのジャングルで生き抜くための「弱者の戦い方」を知りたければ、ぜひご一読ください。
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ネットでお金を得する本「グーグル検索だけでお金持ちになれる方法」レビュー
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まとめ
お金の運用に関する初心者向けの書籍と、心に響いた自己啓発系の本のおすすめベスト8を紹介させてもらいました。
それぞれの本に知恵深さや情熱がこもっていると感じますし、そこに書かれた内容や言葉の力は、この世知辛い世の中を上手く賢く乗り切るための「武器」として、実生活にも必ず役立つと信じています。
ぜひ本を手に取って、それぞれの著者の熱い世界に没頭してみてくださいね。
きっと「何か」が手に入るはずですよ!
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