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【バタリアン】脳みそは食べるけど超面白いゾンビ映画!(The Return of the Living Dead )

投稿日:2015年8月8日 更新日:

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夏のホラームービー第3弾です。

ホラーといっても、この映画は半分笑いの要素が入ってて、「こっ、こわー!」というには程遠い作品なんですが(笑)

そんなコメディ系ホラーの傑作について、色々語っていきましょう!

バタリアン誕生秘話

1985年にダン・オバノン監督によって生み出された「バタリアン」は、当初はトビー・フーパー監督が担当するはずでしたが、「スペース・バンパイア」の製作のために急遽降りることになったために、その後釜にオバノン監督が後任に座ったようです。(スペース・バンパイアの脚本もオバノン氏が書き上げたようですね)

バタリアンといえば、日本では「オバタリアン」の造語のオリジナルということで有名ですが、原題は全く違って「The Return of the Living Dead」(帰ってきたゾンビ)となっています。

この「The Return of the Living Dead」は、もともとジョン・ルッソという映画脚本家によって、小説として書かれたものが基になっていたもの。

それより後に、このルッソとジョージ・A・ロメロが共同で製作した「Night of the Living Dead」が成功したことで、ロメロ監督が独自のゾンビ路線を「リビング・デッドシリーズ」で展開することになり、これを機に二人は別々の道を歩むことになるのです。

その後ルッソとプロデューサーのトム・フォックス氏が、オリジナルの「The Return of the Living Dead」を映画化するため、トビー・フーパー氏に監督のオファーを依頼。
その結果、先ほどの曲折を得て、ダン・オバノン氏にお鉢が回ってきたということになるわけですね。

映画の冒頭で、倉庫管理人のフランクが新人のフレディに

「Night of the Living Dead(邦名「ゾンビ」)の話は実話で、あのとき処理された死体をうちの倉庫に保管してるんだ。あれは本当にあった話なんだぞ」

と説明しているところがあって、ルッソ氏の前作への思いがこんな形で表現されてて、なかなか面白い。

フレディと先輩社員

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小学校当時にこの映画の宣伝を見て、「すっげー!こわそー!」とすごく観に行きたかったのですが、両親ともにゾンビ物を子供に見せるのはよくないと、連れて行ってくれなかった思い出が(泣)

そのときにテレビの洋楽PV番組で「バタリアン」のサウンドトラックビデオが紹介されてたりして、さらに行きたい気持ちが倍加してしまいましたね。

映画「バタリアン」のテーマソング『トゥナイト』

ロメロ氏のゾンビが肉体を食うのが目的だとしたら、このバタリアンのゾンビどもは、「脳みそ」を喰らうのが目的。

なぜ「脳みそ」なんだ?という疑問に対し、映画の後半で捕らえた「オバンバ」(髪の赤い上半身だけの女ゾンビ)が、

「痛みが和らぐんだよ~」

と切ない声を上げて説明してたのが忘れられません。

ロメロもののゾンビでは、なぜ人の肉を食うのか説明しないままに進んでいきますから、このへんの論理性はさすがゾンビものの原案を考えたルッソ氏の面目躍如といったところですね~

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ストーリーと登場人物たち

「軍の実験タンクを空けてしまった倉庫会社社員により、中の死体が復活。

それをなんとか倒すも、その死体を焼いたことで、死体に含まれた成分が煙となって上空に舞いあがり、雲を発生させて街に雨を降らす。

その雨により、墓地の死体が復活。

次々と死体が人を襲っていき、ゾンビの数は爆発的に増えていく。

主人公を含む登場人物は、焼き場で立てこもるも、最後はゾンビと化したかつての仲間に襲撃される。

しかしその瞬間・・・ 」

映画はずいぶん前のものなので、ここで結末を書いても、ネタバレもなにもないと思うのですが、一応未見の人がおられることを考慮して伏せておきます。

個人的に当時も今も感じるのが、登場人物の魅力的なこと。

ビジュアルもそうですが、彼らのキャラがそれぞれ非常に立っていて、それがこの映画を単なるゾンビ物以上のものにしていると思います。

焼き場のおっさんのうさんくさい感じもいい味出してますし、倉庫会社の社長もゾンビものには珍しくやたらとダンディ。

 焼き場の解剖医のおっさん

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なかなか男前な社長
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映画の中で一番可愛かったのが、主人公の女の子ティナ。

ボーイフレンドのフレディを探して入った倉庫会社で冒頭写真のバタリアンに遭遇するわけですが、このときの引きのカメラワークがいいですね。

いかにも当時のホラー映画っていう感じ。

このあと逃げるときに階段ですっころぶあたりも、ホラーの王道行ってます。

でも可愛いです。

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そのティナのボーイフレンド、フレディ。

働いていた先輩のおっさんが余計なことをしたばっかりにゾンビと戦う羽目になるわ、挙句の果てに自分もゾンビになってしまうから笑えません。

彼がゾンビに変化した後に見せる、あの「ティ~ナァーー!」という雄叫び後の容赦のない攻撃や、目から血を出してティナ達を探し回るシーンはすごく怖かったですねえ~

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ティナの友達であるパンク軍団の連中も、もっと無法者かと思ったら、みんな意外と友達思いで、倉庫に逃げ込んでからも、おっさん連中と一緒にゾンビを防いだりして、世代間の断絶などどこ吹く風(笑)

一番最初にゾンビの餌食になったリーダーのパンク兄ちゃんも、言葉遣いは乱暴だけど、仲間を見捨てない頼もしい行動してた印象はありますしね。

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レビューの皆さんがこそって絶賛してるのが、パンク軍団の華であるトラッシュの裸踊りも秀逸。

レビューされてる人の中で、この裸踊りを見て「性のめざめ」を体験したというのもあったほどだから(笑)、子供心にこのシーンは衝撃的でしたっけ。

そのトラッシュが哀れ、墓場の中でゾンビに襲われ、後に自分もゾンビとなってホームレスを襲ったり、救急隊員の脳転にかじりつくシーンで、一瞬だけ顔が移されるんですが、その顔の怖いことと言ったら!!

もはや怪物のそれと化していて、きれいなパンクねーちゃんの面影はミジンコも感じませんでした(汗)

肝心のゾンビどもも、タールマンやオバンバ、救急隊員を襲った後の下半身がないけど追っかけてくるやつなど、どれもが本当にインパクトがあって、ロメロもののゾンビシリーズにはない「キャラ立ち感」がハンパないことおびただし。

ラストシーンは、自分がそれまで見たホラーものの、「なんとか悪い奴を倒して、みな無事に生還する」という設定ではなしに、ドカーンと一発で全てを解決してしまうという描写に、

「あっ、これってあり得るな~」

と、やたらなリアルさを感じてしまいましたっけ。

映画全体の設定自体が「本当にあったこと」のお話に合わせてるので、そのへんが半ばドキュメンタリーチックで良かった。

映画全般に流れるサントラも秀逸。

パンクやらロックやらがガンガン流れて、これって当時流行ってたMTVの影響をモロに受けてるんでしょう。マイケル・ジャクソンの「スリラー」に雰囲気似てますしね。

youtu.be 

とにかく面白かった映画。

漫画感覚で楽しめるホラーというのは、この「バタリアン」ぐらいしかないんじゃないかなあと思います。

それでいて、登場人物の放つ言葉がそれなりに深い時がありましたから。

ぜひまたリバイバルで復活してほしい作品の一つです。

出演俳優のその後

2011年に開かれたバタリアンのイベント関連の写真です。

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from monstersfromthebasement.com

向かって左から2番目が解剖医のアーニーで、その横の女性二人がトラッシュとティナ、一番右端でふんぞり返っているのが、チャック役の俳優さん。

ティナ役の女優さんは、上品で柔らかい雰囲気がそのままで、相変わらず美しいことこの上なし。

トラッシュもそのまんまという感じかな(笑)

ふんぞり返ってるチャック役の男性はプロのサーファー兼俳優らしいですが、実は2015年にドメスティック・バイオレンスで捕まっていたとか。

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ガールフレンドに銃を向けて脅かしたみたいです。まったくいい年こいて(56歳)何をやっているんだという感じですね。

そして残念なことに、悪ガキ軍団リーダー役(スイサイド)だった俳優さんは、1996年に白血病で亡くなっています。

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35歳の若さだったとか。

ご存命なら、きっとこの写真の中で皆と一緒に収まってたんでしょうね・・・

まだまだこれからという時に本当に残念なことです。

ご冥福をお祈りいたします。

そして2への流れ

ジョージ・A・ロメロ氏の王道ゾンビものと違って、コミカルな要素を満載したバタリアンですが、続編が劣化の一途をたどりやすいシリーズものの例に漏れず、この映画も3以降は見るに堪えない物になっています。(個人的な感想ですが)

中学生の時にようやく友達と映画を見に行ける環境になったので、公開された「バタリアン2」を見に行きましたが、これとて1の刺激的な面白怖さに比べれば、設定も世界観もエンディングもかなりスケールダウンしていた感は否めません。

唯一カタルシスを感じたのは、1と同じで軍のトラックから薬液に満たされた死体が落ちて、それを開けた少年がゾンビになるという展開のところでしょうか。

軍のトラックに樽⇒落ちた樽⇒樽を開けた人間がゾンビ

王道の世界バタリアン化の流れですが、ここがないとバタリアンを見たという気にはなれませんから(笑)まさに正規の続編の証ですね。

あとは、ヒロインの女性が可愛かったのと、1でも出演していた倉庫会社のおっさん先輩とフレディが再出演してたことが印象的でしたかね。

基本は少年2人が主役なんですが、周りの大人が脇であれこれやらかしてたのは結構面白かったなあ。

コメディホラーという点では、しっかり1を踏襲していて、最後の変電所でのシーンではなぜかマイケル・ジャクソン風のゾンビが電流を流されて踊ってました(笑)

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こうやって見ると、一作目と比べれば面白さはグッと落ちますが、意外に見どころもある作品だったと思います。

 そのほかのコメディ系ゾンビ

コメディホラーの元祖ともいうべきバタリアンシリーズですが、この系譜を受けたコメディゾンビものの中で特に秀逸なのが「ゾンビランド」。

ジェシー・アイゼンバーグとウディ・ハレルソンが主演の作品ですが、これがかなり面白かった。

ゾンビに支配されつつある世界の中を、見ず知らずの者たちが集まって新天地を目指すとかそんな内容でしたが、カット割りとか世界観が斬新ですごく良かったですね。

ほかのDVDを見ているときに宣伝予告で流れていたのを見て鑑賞を決めたのですけど、冒頭でゾンビが走る映像はかなりインパクトがありましたし、もうこれでこの映画見ようと決めたくらい。

軽いタッチですが、ゾンビの怖さもけっこう出てて、最後まで笑いながら楽しんで見れました。主人公の恋愛にも感情移入できたので、いろんな意味でバラエティ豊かなゾンビコメディだったと思います。

ちなみにこの「ゾンビランド」は、先週買ったばかりのAmazon Fire HD8タブレットで再度見直しました。

たまたまこの「ゾンビランド」はプライム指定だったので、無料で見ることができたのですが、やっぱりいいですね、ゾンビ物(笑)

ただゾンビ映画自体がプライム作品ではあまり見当たらなかったので、そのへんがちょっと残念かなと。

販売していたり、レンタルだったらあるようなので、今度はそちらをチェックすることにしますよ。

まとめ

ゾンビつながりでいえば、ほかにもマッドマックスに出演していたニコラス・ホルト主演の「ウォーム・ボディーズ [DVD]」も、ゾンビが人間に恋をするという設定でなかなか良かったですし、こういう恋愛とかコメディ路線のゾンビ映画がどんどんメジャー作品として出て来ると、もっとゾンビ映画が世間に認知されて、最終的にはトム・クルーズが宇宙ゾンビ役で主演する

宇宙ゾンビウォーズ

みたいなのが作られると、ゾンビファン的には最高だと思うんで、ぜひハリウッドのプロデューサーにはそのへんをよろしくお願いできればと思います(笑)

最高に面白くて怖いゾンビ―ムービー「バタリアン」感想レビューでした^^

The Return of the Living Dead was the funniest zombie movie I have ever seen.

⇒洋画「バタリアン」で気になる英語をチェック

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