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「フェイス」で一世風靡した ジョージ・マイケルの懐かしき姿と死去の報

2012年1月20日

1987年発表のファーストアルバム「フェイス」からの同名シングルカット。
ワム!解散後にソロ活動を始めたジョージ・マイケルのソロ第一弾であるこのアルバムは、英米チャートで1,2位の大成功を収めた。

80年代後半といえばすっかり洋楽小僧だった僕は当然、このアーティストの映像や音楽はMTVやその他の洋楽番組でよく見聞きしてたものだ。


George Michael - Faith

身長178センチですらっとしたスタイルのジョージマイケルのイケメンぶりは女性ならずとも、当時中坊だった僕もテレビを見ながら思わず「ステキーッ!」と青臭い声援を浴びせていたというのは今でも公然の秘密である。(注:そっち系ではありません)

その後発売されたアルバムはレコード会社とのトラブルもあってか、あまりぱっとしなかったというが、そのせいというか時の流れというか、気がつけばジョージマイケルの存在は思いきり僕や世間の記憶から消え去っていたのである。

しかし! 

10年後のある日、テレビのニュースか何かで”イギリス人歌手ジョージ・マイケルさんが公衆わいせつの現行犯で逮捕!”の報を聞いたときには、その場で飲んでいたお茶を思わず「ブーッ!」と吐き出してしまっていた。

【イギリス】ジョージ・マイケルが公然わいせつ事件の真相告白 [同性愛/ニュース]

しかも続けて「英歌手ジョージ・マイケル氏がゲイであることを激白!”風記事をスポニチ(かどうか忘れた!)経由で見たときには「ああ、やっぱりな」と深く頷いてしまったから世の中は冷たいものだ。

写真の彼氏はケニー・ゴスという方らしいですね。しかし2011年に15年間の恋人期間の終止符を打ったとか。1996年に出会った二人は2006年に結婚する予定だったらしいが、度重なるジョージの大麻使用に呆れ果てて別れを決意したという。

ジョージ・マイケル、13年来の同性愛の恋人と破局

実際にはアメリカのダラスで経営するアートギャラリーが大成功を収めたケニーと、イギリスで住むジョージとの距離の問題が大きな原因になったのかもしれない。

ジョージ・マイケルはこれが本当にショックで、しばらくは立ち直れないほど家で引きこもっていたとかの話もネット上でよく見かけるが。

まあ恋の対象が男であるということのほかは、愛する人を失った悲しみは察するに余りあるとは思いますね。 それにしてもあれですね、この人実はギリシャ系の血を引いてたんですね。

本名は「ヨルゴス・キリアコス・パナイオトゥー (Georgios Kyriacos Panayiotou, ギリシャ語でΓεώργιος Κυριάκος Παναγιώτου」だとか。道理で南欧系の顔立ちをしてるわけです。

よくみればシルベスター・スタローンにもそっくりだし。2000年を超えてもデビュー当時とそれほど変わらない風貌は、さすがにトップアーティストの面目躍如というべきでしょう。

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【訃報】12月25日に死去

ジョージ・マイケル氏が12月25日に息を引き取ったという。

ジョージ・マイケルが逝去。享年53歳。音楽界から追悼の声 | NME Japan

BBCニュースによれば、テムズ・ヴァリー警察は南中央救急サービスが午後13時42分にオックスフォードシャーのゴーリングにある彼の自宅を訪れたことを発表している。また警察は疑われる状況はなかったことも発表している。

(同ニュースより)

ブログのアクセス解析を見ると、ジョージ・マイケルの過去記事にやたらとアクセスがあることに気づき、「新譜でも出したのかな?」とググってみたところ、様々なメディアが彼の死を報じていることを知って非常に驚いた。

死因は明らかにされていないが、ニュース記事を読んだ限りでは、その死は静かで安らかなものであったように思う。

(その後のニュースで心不全であることがマネージャーにより明かされたよう⇒ジョージ・マイケル、死因についてマネージャーが語る | NME Japan

ジョージ・マイケルとの出会い

ジョージ・マイケルというミュージシャンは、私の小学校時代から始まる洋楽リスニング人生の中でも、特に一番多感な頃に出会い、そしてまた自分の中でも、日本の音楽シーンでも、洋楽が最も熱い時代だった80年代後半にハマったアーティストの一人だった。

この人のことを初めて知ったのは、もちろんワム時代だが、むしろソロ活動後にリリースした「フェイス」(1987)が一番印象深い。

アルバムタイトルとなったこの曲を始めとして、ここから出たシングルはそれこそ出る曲ほとんどがビルボードチャートにランクインし、当時絶頂期だったMTVでも彼の姿を見ない日はなかったくらいだ。(ミュージックでビデオで)

Faith

ただ90年代に入って、チャートでもあまり耳にしなくなったし、自分自身もポップス路線からハードロックに好みが移ってしまったこともあり、この人のことはすっかり頭の中から離れてしまっていた。

そしてこの洋楽ブログを始めたとき、もともとは昔聞いた洋楽の思い出を記録に取ろうとしたのがきっかけだったので、80年代にハマっていたアーティストの情報を集め始め、そして再びジョージ・マイケルの現在を知ることになったのだ。

だがこうして過去のミュージシャンを調べるにあたって、懐かしかったマイケル氏が今でも現役のアーティストとして第一線に立っていて、いろいろな毀誉褒貶はあるものの(ゲイであるとか、薬物中毒であるとか)、それでも多くの人に愛されて素晴らしい音楽を表現し続けていることに胸が熱くなったものだ。

ただここ最近でマイケル氏の記事を目にしたのは1年か2年前のことになり、音楽的な噂はほとんど聞いていなかった。

そして今回の死去の報をニュースで上げた各メディアの記事から、マイケル氏が他のアーティストと共に新譜の製作に取り組んでいたということを知り、死の直前まで尽きなかった創作意欲の泉に驚くとともに、その死を想って改めて「ああ、もうこの人の透明感のある声は聴けないんだなあ」と心底悲しく思う。

そんな彼の遺作になってしまった最後のアルバム「シンフォニカ」は本当に素晴らしい作品だった。


George Michael - Going To A Town

透明感あふれる歌声、クラッシックをイメージさせる荘厳な楽曲の数々・・・

まさにマイケル氏の真骨頂ともいうべきピュアな存在感に満ち溢れたこのアルバムは、彼が真のアーティストであることを何よりも証明した作品であるように思う。

そして今回の死去の報。

彼を最も有名にした名曲『ラスト・クリスマス』に倣うかのように、12月25日、クリスマスの日にあの世に旅立った。

本当に最後のその日まで、己のアーティスト魂に忠実な生きざまを我々に見せてくれたのだ。

ジョージ・マイケル氏よ、どうか安らかな眠りを。

心からの哀悼の意を捧げます。

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