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【ザ・プレイス 運命の交差点レビュー】カフェの片隅で客の願いを叶える男とノートが凄すぎる!(The place movie review)

投稿日:2019年5月16日 更新日:

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劇場鑑賞レビュー。

密室ではないが、一つの場所で全ての物語が展開される「場所限定ムービー」だ。

カフェという憩いの空間で人々の願いを聞き届け、それを叶えるために知恵を絞りだす天使のような男・・・

ではなく、むしろ悪魔のような提案で依頼人を「ギョッ!」とさせる冷酷の願望案内人だ。

ではその内容や感想をこれから述べていきたいと思います。

「ザ・プレイス」の意味とあらすじ

カフェの名前が「ザ・プレイス」。

街中の賑やかな通りに面したガラス張りの明るい店だ。

その端の席に陣取り、客が訪れるのを待つ男。

名前は分からない(最後まで)

この謎の男のもとに多くの老若男女が訪れ、席の前に座り、願いを語るのだ。

「病気の息子の命を救ってほしい」

「神を感じたい」

「グラビア女優とお近づきになりたい」

「金を取り戻したい」

「美人になりたい」

「夫のアルツハイマー病を直してほしい」

「目が見えるようになりたい」

「夫を振り向かせたい」

病気なんてどうやって直すのか?

盲目の人間の目を見えるようにするなんて不可能では?

そんなまるで無理な客の願いを静かに聞き、手元のノートをめくって「~するといい」と指示を出す。

それをすれば願いは叶うという。

そしてその指示は・・・人によっては「不可能」「犯罪」「誰かの命を奪う」ことが含まれるのだ。

果たして依頼人たちはその無茶な指示を実行に移していくのか・・・

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登場人物の紹介

息子の命を救ってほしい男

きちんとした背広を着た男がやってきた。

その男の願いは「癌の息子を救ってほしい」ということ。

それに対するカフェの男の指示は「少女の命を奪え」。

誰でも良いからとにかく少女の命を奪うんだ、と。

当然、背広の男は躊躇し、他の提案を求めるが、カフェの男は譲らない。

そして背広の男は仕方なく一人の少女にターゲットを決めたのだった。

そしてそれが・・・

 

神を感じたい修道女

神を感じたい。

それが彼女の願いだった。

カフェの男はそれに承諾し、プランを提案する。

「妊娠しろ」

修道女である女は驚き、断るが、男は「いやなら構わない」と素っ気ない。

結局、彼女はバーに顔を出し男性との出会いを求めた。

しかしうまくいかない。

そんなとき教会で一人の男性と出会った。

その結果・・・

 

目が見えるようになりたい盲目の男

「目が見えるようになりたい」

視覚障害の男がカフェの男に願いを伝えた。

どんなに女性と知り合っても、やがて自分の元を去っていく・・・・

視力さえ得られれば、そんな苦しみはなくなるはず。

そう思い、男はカフェを訪ねたのだった。

それに対するカフェの男の答えは「女を犯せ」。

盲目の男は「そんなことは不可能だ」「たとえ可能でもそんなことはできない」と抗う。

だが、そうしなければ視力は得られない。

やがて盲目の男はあるチャンスを得る。

それは・・・

 

グラビア女優と付き合いたい自動車整備士

自動車整備工場で働くぱっとしない中年男。

彼の願いは工場に貼ってあるカレンダーの女優とお近づきになりたい、というものだった。

それに対する提案は「少女を救え」ということ。

「どこの少女だ?」

整備士が尋ねると、カフェの男はノートから一枚のメモを渡した。

それは背広の男がターゲットを決めたときに持ってきた「命を奪う少女」の名前が書いたメモだった。

 

金を取り戻したい警官

誰かに奪われた金を取り戻したいという依頼だった。

それに対する提案は「人をひどく殴れ」。

その通りにした警官だったが、本当の願いは「奪われた金」ではなく、奪った人間に関係することだった。

新たな願いをカフェの男に依頼すると「女の被害届をもみ消せ」という提案が出された。

その提案も受諾し、その通りに実行したのだが、その結果・・・

 

美人になりたい女

どうしても美人になりたい。

そんな願いを女はカフェの男に依頼した。

男の提案は「金を盗め」。

しかも大金だった。

女はなんとか方法を探るが、やがて知り合った男と一緒に強盗を働くことを考え、その男とカフェを訪ねる。

しかしその男とは・・・

 

アルツハイマーの夫を救いたい妻

年老いた妻はアルツハイマーの夫を救いたいと依頼してきた。

それに対する男の提案は「爆弾を作って大勢の人間を殺せ」だった。

老女はためらうが、夫のためだとネットで調べて爆弾を作り上げ、それをレストランに置いて爆発させることを考えた。

そして実際に爆弾を作り、カフェの男の元に確認のためにもってきた。

やがてそれが・・・

 

夫を振り向かせたい女

冷え切った夫婦仲を戻したい。

そう願望を伝えに来た女に提示したのは「別のカップルを破局させろ」。

女はそのために、保険の相談で株の仕事を行う男性を誘うことにした。

関係を持つその瞬間に男性の妻に気づかせるようにして破局させる。

紆余曲折の結果、作戦は成功し、夫の関心が自分に戻ってきた。

しかしそれが悲劇を生むことになる・・・

 

願いを叶える謎の男

カフェの片隅で一日中座り続けて、依頼人が訪れるのを待つ男。

分厚い手帳型のノートには、依頼人の願いや提示した指示を実行した内容、そして依頼人の願いを果たすための指示の内容がすべて書き込まれているようだった。

不眠であること以外は一切明かさず、名前も過去も全てが謎のまま。

しかし最後の最後に事態が変わるときがやってきたのだった・・・

 

カフェの女店員

カフェで働くアンジェラという名の女店員。

カフェの男が客の依頼を聞いている姿を見続けて興味を持つ。

カフェ閉店後に男に近づき話しかけるが、男は決して多くを語ろうとはしなかった。

しかし最後についに二人の均衡が破れる時がやってきたのだ・・

「ザ・プレイス」を見て感じたこと、疑問に思ったこと

依頼人が次々と訪れて、男の席の前に座る。

そこで繰り広げられる「恐ろしい会話」。

客の願望はいたって日常の幸せや、家族の幸福のことなのに、男の提示する指示は「誰かを犠牲にすること」を前提にしているところだ。

そしてそれに対する理論の裏付けや仕組みなど、一切のことは明かされない。

客が不審に思って「どういう意味だ?」「それはしなければならないのか?」「そんなことはできない」と返しても、男はただ黙って静かに見つめるか(諦観したような表情で)、「提示しているだけだ。やるかやらないかはそちら次第。強制はしない」と決して押し付けない。

アルツハイマーの夫を助けたいとやってきた老女は「爆弾を作って大勢の人のいるところに仕掛けろ」と指示されて困惑し「あなたは強制しないというけども、私には選択の自由は与えられないのよ」と哀し気な顔をしていたほどだ。

結局はその通りにするのだが、最後にはカフェに爆弾の入ったかばんを持ってきて「ここに置いて帰るわ」と言われて、さすがの男も唖然としていたのは観ていて笑えた(この後、あることで老女の悩みは解決する)

こんな感じで客からすれば、無茶極まりない指示を提示されるのだが、結局はそれが功を奏して願いの多くは叶うのだ。

ネタバレになるので明かさないが、、その過程は「依頼人の過去と現在が絡み合って、願望は実現する」ということに尽きる。

カフェの男の指示はそれにきっかけを与えるに過ぎないのだ・・・

 

とはいえ!

 

それはあまりにもまとめすぎた意見だ(自分ながら)

実は映画を観ている時も、鑑賞後の現在も「???」となることが非常に多い作品なのだ。

というのも、今書いたように、登場人物の言動がすべて綺麗にまとまって事態の収束に関係しているのであれば良いのだが、実際には「えっ?そこどうなったの?」「そこで傷ついた人は意味なかったんじゃないの?」「そこで死んでしまうのは、願いとは正反対の結果になってるんじゃないのか?」的なことが目立った。

ネタバレしない程度にいうと、

 

・自動車整備工の男のその後は?

・全盲の男の視力回復の願いは?

・夫を振り向かせたい女の結末は酷すぎるんじゃないのか?

 

以上の3つは特に「?」がついたほどだ。

たぶんもう一度きっちり見れば、ちゃんと理由や意味が含まれてたり示唆されていたりするのだろうが、一回見ただけでは非常に分かりにくい感じがすると自分では思う。

そして最も謎なのは・・

 

カフェの男

 

 

男の存在もそうだし、男の商売道具であるノートもそうだ。

あのノートに書かれているびっちびちに密度の濃い内容は一体どんなことが書き込まれているのか?

あのノートを見るだけで依頼人の願いを叶えることのできる文面が書かれているということは、デスノートのようなものなのだろうか?

いやむしろ、占い師的な心理カウンセリング技術と蓄積された男の人物評テクを生かした結果の「指示」なのでは?

となると、あのノートは逆に言えば、これまでの依頼結果のデータになるから、やっぱりノートが全てなのか?

というか、依頼を成功させてどうやって報酬を得てるの?

カフェが閉店した後も椅子に座ってノートを書いたりしてるけど、ひょっとしてカフェで寝泊まりしてるの?

・・・などなど、尽きせぬ疑問が湧いて出てきて仕方がないのでござりまする。

まとめ

こんなことならパンフを買っておいたら良かったと帰宅後に心底思った「謎多き」映画。

ちょっとだけネタバレ的な内容になるが(本編のサスペンスとは関係ない)、ラストシーンは男が「この役回りを辞めたい」と口を滑らせて、女店員がそれを受け止めるような雰囲気で終わったが、あの後、カフェのいつもの席には男は座っていなかったということは、言葉通りに足を洗ったということになるのだろうか?

アメリカのドラマシリーズ「The Booth ~欲望を喰う男」(2010~2012)をリメイクした作品ということで、そちらを見れば答えは出ているのかもしれないが・・・(ネット上の鑑賞レビューではあまり評判は良くない)

もっと人気が出て作品に関する情報が出てくれば有難し。

ちなみに主人公のカフェの男は「ドクターハウス」(2004~2012)の主演の医師(ヒュー・ローリー)にすごく似てると思う。

反逆的で個性が強いが、非常に有能で人情味のある医師のドラマだったが、これはかなり面白くて当時(2008年ごろ)加入していたケーブルテレビで毎回見ていた記憶がある。

この主人公ほど視線は鋭くなく、むしろ疲労感が漂う表情をいつもしているのが「ザ・プレイス」のカフェの男なのだが、顔的にはすごく雰囲気が似てるし、有能で冷静、意外に人情味がありそうななところもかなりイメージが重なるので、ぜひ映画の続編が出るならば、ドクターハウスの主演俳優と共演してほしい。

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そんな感じで映画的にはなかなか面白かった。

カフェでのやり取りだけなので途中で少しダレるところや、設定に無理があるとは感じるが、世界感そのものにはちゃんと入り込めるし、最後まで目を離さずに見れたので映画的な力は十分にあり。

この手の密室系作品は脚本が命ということで、良質なものは本当にハマるし、実際に今まで見た「ギルティ」(2018年デンマーク作品)、「フォーンブース」(2002年アメリカ作品)は漏れなくきっちり面白かったので、これからもこのタイプの映画をどんどん作って公開していってほしいと思います。

One of the best closed room movie I've ever seen. I like this kind of plot is all about style like"the guilty" "phone booth". I hope this line keeps going.

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