マンガ

【スパイ・ファミリー感想】ギャグと家族愛とカッコよさが絶妙でハマった!

2022年6月5日



ネットフリックスで紹介されて世界的に人気が出たアニメ「スパイファミリー」を原作マンガで読みました。

アマゾンのkindleで購入したのですが、噂以上に面白かったです。

絵もきれいですし、登場人物も魅力的、基本ストーリーも東西スパイ合戦なのでアクション要素がもりだくさんですし、他人同士が任務のために家族になるという設定が刺激的で惹き付けられますよね。

かといってシリアスすぎなくて、ギャグがふんだんに散りばめられているので、かなり「笑えます」。

そして何よりもですね・・・

主人公の「思い」が熱いのがいい。

冷徹で切れ者のスパイがスパイになった成り立ちと、それを続ける理由。。。。

一巻の中盤で出てくるのですが、ここでガツンとやられてしまいました。

カッコ良くてほろりと来る。

真に強いものは「心に哀しみと優しさを備えている」ということですね。

ということで、今回はそんな想像以上にハマってしまった「スパイファミリー」についての感想を語らせて頂こうと思いますよ!


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Kindle版コミック「スパイ・ファミリー」の感想

全体の流れを説明

週刊少年ジャンプで2019年から3月25日から連載されている作品で、コミックは2022年6月現在で9巻出ています。

まだ海の物とも山のものともつかないので、まずは1巻を読んで面白ければ続けていこうと思い購入しました。

その結果は「大正解」

理由は冒頭に述べた通りですが、改めてまとめてみますと、

・絵がきれい

・スパイ映画やスパイ小説好きの自分にぴったりな設定で面白い

・登場人物が個性的

・ギャグが面白い

・セリフの使い方が上手い(吹き出し外のセリフも含めて)

・アクションと脱力感のバランスが絶妙

・ストーリーの根底に「熱い想い」がある

のようになっています。

まず絵が今風ですごく丁寧でキレイです。

あまりアニメや漫画を見ないので上手く説明できないのですが、青年漫画と少年・少女漫画の良いところを凝縮した感じ、というのでしょうか?

ストーリーの世界は架空ですが、恐らく東西冷戦時の西ドイツと東ドイツを想定しているものと思われます。

主人公のコードネームは「黄昏」

すべてのスパイの尊敬を一身に受ける超凄腕エージェントです。

そんな「黄昏」が敵国の大物政治家と接触するために「政治家の息子が通うエリート校に潜入して、その伝手で政治家とのコンタクトを模索する」というもの。

そのためには子供を得る必要があり、さらにエリート校に入学するために母親も必要になってきます。

そうして集められたのが娘役のアーニャと、母親役のヨル・ブライア

アーニャは孤児院で黄昏が見つけた女の子で、実は相手の心の声を読み取ることができる超能力者なんです。

軍かなにかの実験で生み出された生物兵器的な存在だったらしいですが、そこから逃走して孤児院と転々としているという設定です。だからすごく繊細で傷つきやすいんですね。

一方のヨル・ブライアは公務員として仕事をしていますが、実は子供の頃から暗殺術を叩きこまれた凄腕の殺し屋の一面をもっています。でもふだんの性格はいたって大人しく、むしろ繊細な人なんですね。

そして凄腕で完璧主義で実は秘めた思いをもつ熱きエージェント「黄昏」。

これだけの人物設定で面白くないはずがあるわけないじゃないですか!

スパイ映画好きにはたまらないストーリーと人物設定

お互いの能力や裏の顔をよく分らないまま、凄腕スパイが家族になるという設定は、ブラッド・ピットとアンジョリーナ・ジョリーが共演した「ミスター&ミセススミス」そのままという感じですね。

実際にウィキペディアを読んでもコミック作品の企画時に映画の設定を考慮に入れているということで、マンガでも映画の面白さをよく再現できているなと思いました。

そして任務をこなすときの荒唐無稽ぶりや現実離れしたコミカルな感じは「キングスマン」を彷彿とさせませてくれます。

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真剣なんだけど、どこか笑える的なところが共通してますよね。

さらにシリアスな部分で言うと、これはもうジェームス・ボンドの007シリーズがぴったり。

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ボンドほど男の色気を前面に押し出して戦っているわけではありませんが、組織や国家の大義のために作戦をこなしつつも、その底面に熱い想いが隠されているという部分がボンド張りに「頭は冷静に、心は熱く」を地でいってるなと感じました。

マンガの背景にある国際政治やスパイの冷酷さという面では「裏切りのサーカス」を思い起こさせてくれます。

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こうしてすべてのスパイ映画や小説の名作のエッセンスが随所にちりばめられつつ、作者の「家族への思い」「優しさ」が主人公に込められているというのが、個人的に感じたこの作品の最大の魅力だと思いますね。

キャラクターの魅力について

まずは黄昏です。

金髪でスマート、上品な出で立ちですが、作戦を実行する時は冷酷無比な無敵ぶりを発揮する凄腕エージェントという設定です。

基本的には一匹狼で完璧主義。

全てのプランを事前に組み立てて実行していくタイプなのですが、疑似家族を作るうえでアーニャやヨルと共に行動することで、今までの自分にはない「臨機応変」な行動を求められていきます。

その様子がものすごくユーモラスで、まったく悲壮感がないのが見ていてほっこりできるんですね。

冷酷なようでいて実は他人のことをしっかりケアできるところも魅力ですし、その根底には「子供時代の自分が孤独でツラくて何もできなかったからこそ、そんな子供を作らないためにスパイになった」という熱い理想を胸に抱いているところが泣かせます。

この心情の吐露は一巻の真ん中あたりで、アーニャを敵にとられて奪還した後で心の中のセリフとして明かされるのですが、それをそばにいたアーニャに透視されていて「父は嘘つき。でもカッコいい嘘つきなんだ」と呟かせるところがまたいい感じで「ジワッ」とくるんですよね。

そうなんです。

アーニャは透視能力がある女の子なんです。

主人公の黄昏は最初に孤児院でアーニャを見つけて養子にしますが、アーニャのほうは相手の心が読めるので、すぐに黄昏がスパイだということが分かります。

でも黄昏はそれが分からず、ずっと「孤児院で育ったちょっと間抜けで憎めない女の子」と思い込んで接するのです。

1巻と2巻までしか読んでいないのですが、今のところはまだアーニャだけが黄昏の正体を知っている態ですね。

そして途中で加わったヨルも、昼間は公務員、夜は殺し屋というアンバランスなライフスタイルを持つ女性。

ひょんなことでパートナーが必要になり、たまたま同じ店にいた黄昏とアーニャとの出会いから、そのまま疑似家族を作ることになります。

このヨルの凄腕ぶりが何度も黄昏の目の前で発揮されるのですが、見ている感じだと黄昏はただヨルのことを「運動神経が良くて東洋武術を趣味で習ってる大人しい天然ボケの女性」という風でしかとらえてない感じが、面白さを感じさせてくれます。

ヨルのほうも黄昏がスパイということに全く気付かない感じ。

まあここはさすがにマンガだなと苦笑させられるところですがね(明らかにお互いの戦闘力が常人離れしているのを目にしているのに関わらず)

そしてそんな二人の本性を知っているのが娘役のアーニャということ。彼女は相手の頭の中の言葉が分かりますから。

で、このアーニャもまだ幼いあどけない女の子で、とにかく「家族と一緒にいたい。ずっといたい」という思いが強いんですよね。そこがまた可愛い。

黄昏もヨルも決して人並みに幸せとはいえない過去を背負ってきているので、アーニャのその思いをいつしか共有するようになります。

そこがこの物語を単なるスパイコミカルからハートウォーミングな家族愛ストーリーに昇華させているポイントだと思います。

セリフが面白い

ストーリー設定や登場人物の面白さに加えて、彼ら彼女らが放つセリフも笑わせてくれるんですよ。

とくにアーニャはいい感じ。

幼い頃から孤児院を転々としてきたせいか、まともな教育を受けておらず、言葉遣いが舌っ足らずでボギャブラリーも足りないんです。

でもそれがすごく可愛くて笑える部分でもあるんですね。

しかも相手の頭の中を読み取れるので、その言葉をそのまま言ってしまうところで笑いをとれてしまうという。

テレビで覚えた言葉をそのまま口にして「おい!」とツッコまれるシーンも笑えました。

たとえば孤児院から連れてこられたときに、

黄昏「俺のことはお父様と呼ぶように(上流階級らしく)」

アーニャ「ちち!」

ご近所さん「あら可愛いお嬢さんね」

アーニャ「ずっとまえからちちのこどものアーニャです」

黄昏(いらんことを言うな)

とか、ヨルが疑似結婚で黄昏とアーニャの家に来たときに、

アーニャ「アーニャンちへいらさいませ!」

と出迎えたときの舌っ足らずの話し方だったり、

アーニャ「アーニャに"はは"うまれてめでたい」

ヨル「はは・・・?!」

と驚かれたりと、言い回しが丁寧なのか子供っぽいのか分からないところが、やたらとウケるんですよね。

しかも相手の心が読めるので、お母さん役のヨルが殺し屋としての独白を頭の中でしているときに「ガーン!」と白目をむいてビビる表情とかも、まさにギャグ漫画ですから(笑)

とにかくアーニャのセリフとか描写が可愛くて笑えるんですよ。

アーニャ以外では、情報屋でモジャモジャ頭の黄昏の協力者フランキーも適度な脱力感を与えてくれて、いい感じでマンガの「ゆるさ」と「一般人目線」を作り出してくれてます(フランキーは作者本人だと思われます)

あとは吹き出しではない外の枠のセリフが何気に笑えます。

吹き出し部分と漫画とのつながりで面白いので、具体的な部分だけを抜き出すと面白さは伝わらないのでここではしませんが、とにかく読んでいると流れのなかで随所随所に「くすっと笑える」脱力感を入れてくれます。

まさにスパイを題材にしたホームコメディそのものですね。

海外で人気の理由を推察(あくまで私見)

日本のマンガ文化が世界中に広まっていて、子供の頃から慣れ親しんでいる人が多いので、その流れで抵抗なく受け入れられているのが大きいと思います。

もちろん作品の魅力や面白さは大前提ですけどね。

あとは登場人物が白人風だったり、設定が冷戦期のヨーロッパ風というのも、とくに欧米の人には受け入れられやすいのでは?

また幼児虐待が多いとされる欧米で、アーニャや黄昏、ヨルの過去にも共感させられるものがあるのかもしれません。

ハリウッドでやたらと強調される「家族愛」も描いているのでなおさらだと思います。

そもそものスパイ設定がハリウッドのスパイ映画にかなり寄せている感があるので、そこも抵抗感がなくなる点でしょうね。

そんな色々を考えてみると、この作品は初めから世界市場を狙って作られたんじゃないかと思ってしまいます。

80年代のハリウッド映画にどっぷり浸かってきた私も思い切り「ハマって」おりますゆえ、全然問題なしですよ!

スパイファミリーは映画好きにもおすすめです

「コメディ」路線でありつつ、絵の丁寧さ、綺麗さと、主人公や主要キャラの「熱い」部分がスポーツ感動ものやアクションムービーが好みの自分のテイストにもグッサーと刺さったわけですね。

スパイアクションの要素もふんだんに散りばめられているので、ボンドものキングスマンが好きな洋画ファンの方の好みにも全然合うと思います。

少年漫画に連載しているコミックなので、子供さんに見せても安心なのも高ポイント。

なんといっても「努力」「友情」「正義」がモットーの週刊少年ジャンプですからね。

私が十代の頃のドラゴンボールや男塾、シティハンター、北斗の拳ジョジョの奇妙な冒険のエッセンを深いところで共有している作品だと思います。

アニメはまだ見てませんし、コミックも1、2巻までなので(2022年6月現在)、またこれから鑑賞したり読み続けていって、新しい感想ができればここに加えていこうと思いますよ。

アニメ版「スパイファミリー」のオープニング

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