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スターウォーズ

スタートレックよりもスターウォーズにハマる理由

2019年12月12日

宇宙ものの代表的な映画といえば「スタートレック」と「スターウォーズ」が挙げられます。

どちらもシリーズ化されていて、前者はテレビ放送時代の1960年代から始まって数多くの作品が作られており、後者は1978年の映画公開からスタートして最新作は2020年まで続いています。

この二つの作品について、映画好きの友人の中で挙げられる話題が「どっちが面白いか?」ということ。

私の周りではなぜか「スタートレック」派が多いのですが、私自身は完全に「スターウォーズ」派です。

これには明確な理由があって、それに関しては以下で詳しく述べていきますが、まず大きく分けて「スタートレックは人類社会の理想を描いた作品」「スターウォーズは父と子、社会の葛藤を描いた作品」という作風の違いがあるのではないかと。

いわば「静と動」「平和と戦い」。

アクションだけならスタートレックにもありますが、何かが求めているものと違う。

しかしスターウォーズにはあるのです、求める「何か」が。

その「何か」についてと、それを感じるに至った理由を語っていきます。

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スターウォーズには神秘主義と科学の融合があった

スターウォ―ズの物語の起点は銀河系のはるか彼方の古い歴史から始まります。

そこでは古代から息づく暗黒シスの集団や、それと相対するジェダイの葛藤が絶え間なく続く宇宙世界。

そこにその時々の惑星連合や政権が巻き込まれる形で、様々な物語を紡ぎだしていきます。

ストーリーのベースにジェダイやシスという「超能力者の集団」を置いていることから、すでに「神秘主義」の香りが立ち込めていますね。

舞台は宇宙空間なので、未来のスペースシップやバトルドロイド、戦闘機、デススターなどの科学の結晶が活躍して、そこが「惑星間戦争(スターウォーズ)」のタイトルにふさわしいスパイスを彩るのです。

けれども、物語の基本はあくまで「ジェダイとシス」そして「宇宙を司るフォース」。

この要素は宇宙の未来社会を描いた「スタートレック」には見当たりません。

スタートレックはあくまで今の地球の延長上にある文明の未来に過ぎず、扱われている話題や題材も、場所を変えれば今の地球世界でも普通に起こっていることと何ら変わりはありません。

舞台が宇宙空間にあるというだけなんですね。

けれどもスターウォーズには、未来を象徴する乗り物や宇宙人の存在と同時に、目に見えない「フォース」によって支配された者たちの葛藤がある。

これが圧倒的に私の興味を引くのです。

フォースに軸に組み立てられた組織や歴史、その構成員の物語にすごく引き込まれる。

私がスターウォーズのファンでいられる最大の要因はそこにあるでしょう。

その「興味を魅かれる」根っこの部分は、自分の生い立ちにも関係してくるのです。

スターウォーズに魅かれ続ける子供時代の生い立ち

心霊番組やオカルトものが好きだった!

私は70年代生まれの団塊ジュニア世代です。

子供の頃には、今と違って数多くのオカルト番組が昼間から夜まで放送されていました。

代表的なものでいえば「あなたの知らない世界」。

今は亡き新倉イワオさんが構成と司会をされていた心霊系番組で、視聴者の霊体験を映像化して流すだけのシンプルですが、何気に恐ろしい番組内容でした。

主に夏休みの正午から90分ほどで読売系テレビで流れされていまして、毎日食い入るようにみてました。

ほかにも心霊写真をプロのカメラマンが暴いたりする番組や、あなたの知らない世界と同じような霊体験の再現ドラマスペシャルなどが多く流れていて、小学生時代の自分はどっぷりそれにハマっていたように思います。

テレビだけでなく、心霊写真本や丹波哲郎の霊界ものなど、オカルトに影響を受けて良く読んでいました。

また祖母がそういう「モノ」が見えるタイプだったので(本当かどうかは分かりません)、家でも違和感なくそういう話が飛び交っていた家庭環境もあったと思います。

そんなオカルト好きの環境や経験が「目に見えないもの」に対しての抵抗感のなさが、後のスターウォーズ世界で展開される「フォース」なるものへの共感や興味へとつながっていったと思います。

他の宇宙映画とは一線を画したスペシャル感。

それはまさにこの「神秘主義」にあるのでしょう。

ジャッキー・チェンのカンフー映画が戦いの原点

次にハマった理由の一つ「ジェダイの戦い」です。

ジェダイの代名詞ともなった「ライトセーバー」を使った戦いは、神秘主義の象徴であるフォース以上に映画をワクワクさせている要因。

そんなライトセーバーの戦いが大好きな私の根本は、小学生の頃の思い出にあります。

そのころはジャッキー・チェン全盛時代で、私が小学生高学年になるころにはすでに「警察もの」のストーリーに変わっていったのですが、その少し前のカンフー映画時代のジャッキー作品がとにかくテレビで月に何度も流れていました。

水野晴男さんの金曜ロードショーや、高島忠夫さんの土曜ゴールデン洋画劇場、、淀川長治さんの日曜洋画劇場で、本当にしょっちゅうジャッキーカンフー映画が放送されていたと思いますね(アメリカのスポーツの珍プレー映画と同じくらい⇒みのもんたが吹き替えだった)

子供のころの自分はそれに完全にハマっていて、何度見ても面白いから必ず見るし、最後の決闘のシーンでお決まりのテーマソングが流れ出すと心が躍りだすんですよね~

そんなジャッキー映画がスターウォーズ好きとどう関係しているかというと、師弟関係と一門の対決、最後のカンフーバトルでしょう。

最初は弱かったり、中途半端に使い手だった主人公が、強敵に打ち勝つために師匠について過酷な修行をすること、その過程で門派の異なる相手と対決する、最後のラスボスとの決闘シーンはいわずもがなです。

>>モンキーシリーズ第三弾!ジャッキー・チェンの「クレージーモンキー笑拳」!レビュー

これはまさにジェダイが師についてフォースについてや、ライトセーバーの戦いを学んだり、マスター(師匠)の流派によってジェダイやシスの戦い方が変わっていくことなど、すごく共通点があって、それがスターウォーズ世界にハマりこめた理由の一つになります。

これがブルース・リーとかのカンフー映画になると、「弱かった主人公が修行で強くなる」過程がなくて、主人公がいきなり強い存在なので自分の中ではスターウォーズ的ではないわけです。

あくまで「弱⇒強」になる過程と、それを支える師匠の存在が不可欠。

まさにジェダイマスターとパダワンの関係と同じですよね。(流派の一門はジェダイ評議会)

少年ジャンプの「友情・努力・正義」の世界観で育った!

フォース、ライトセーバー、この2つを駆使して立派に戦うようになるまでには、多くの訓練と実戦の積み重ねが重要です。

その過程で色んな葛藤や苦しみ、悲しみがある。

そしてそれを乗り越えた先に栄光の未来が待っている・・・!

エピソード1から始まった秩序の崩壊と暗黒面と台頭、続く4,5,6で見事に悪を打ち負かして、全宇宙に平和と自由をもたらした流れはまさに「少年ジャンプ」的です。

少年ジャンプは、私が小学生高学年の頃から高校生になるまで毎週買って読んでいた大人気マンガ雑誌のことで、当時の小学生から高校生くらいの男子生徒から絶大な人気を誇っていました。

私が熱中していたのは、時代的には1984年~1992年あたりにまでなります。

初期の頃は「北斗の拳」「シェイプアップ乱」「ドクタースランプあられちゃん」、中期には「ドラゴンボール」「魁!男塾」「ジョジョの奇妙な冒険」「ダイの大冒険」、後期は「ドラゴンボール」「ジョジョの奇妙な冒険」とハマっていく作品が変わっていきました。

全期間を通じて好きだったのは「ドラゴンボール」「ジョジョの奇妙な冒険」「北斗の拳」。

自分の青春時代の思考に与えた影響「巨大3マンガ」です。

とにかく「努力・勝利・正義」の3点セットで満たされています。

しかも北斗の拳も、ドラゴンボールもジョジョの奇妙な冒険も、それぞれ超人的な力で敵と戦っていく物語ですから、そのラインはスターウォーズのフォースやジェダイの物語・キャラ構成と変わることはありません。

強大な敵に努力を尽くして戦いを挑む「不屈の精神」は、その後の私の人生にも大きな影響を与えました(小学生時代から今でも30年以上続いているトレーニング好き)

最初は相手にやられて辛いけど、努力を果たして最後にはスカッと気持ちよく勝つ!

ジャッキーの映画にも共通してます。

この古典的な「熱い」分かりやすさこそが、私がスターウォーズを支持する第二の理由になっているのです。

どのシリーズが最も好きか?

これまでスターウォーズが好きな理由を述べてきましたが、今度はそこから一歩踏み込んで「どのシリーズが好きか?」「どのシリーズに影響を受けたか?」に移ります。

正直に言って、最初に公開されたエピソード4~6の3作品は、子供時代の自分には全く響きませんでした。

むしろ「戦いもスローだし、戦闘シーンもなんだかちゃっちいなあ」くらいにしか思ってなかったくらいですから。

なので本格的にスターウォーズを好きになったのは、実はエピソード1~3にかけてからなんですね。

このエピソードシリーズが公開されたのは1999年で、当時は前回のエピソードの公開から満を持しての15年ぶりの登場だったのですごく盛り上がりました。

しかもあのダースベイダーの誕生秘話ということですから、これは少しでも物語を知ってるものからすれば、興味を引かざるを得ません。

当時はすでに30手前の年齢になっていたので、子供の頃のような「努力!正義!勝利!」な単純な思考からは脱却していました(当たり前ですが^^;)

なので、エピソード1からのシリーズを見る時は、シンプルに「ダースベイダーの誕生」に興味を抱いてのことでしたが、これが予想以上の共感を抱くことになったのです。

なぜなら、そこにはそれまでにない複雑な「大人の事情」「政治」が物語に絡み始めていたから。

そもそもスターウォーズ(惑星間戦争)が始まるきっかけになったのは、銀河共和国の秩序を嫌った惑星間同盟が独立をしようと画策し始めたからです。

この背後には共和国を内側からのっとって銀河系の支配を企む、シスの暗黒卿パルパティーンの暗躍があったからですが、それに気づかないジェダイ評議会と共和国の指導者がまんまと罠にかけられて、銀河の支配権を失っていくというのがストーリーになっていました。

この惑星間同盟を表現するのに、貿易に絡んだ名称を使うなど、実際の世界のビジネスや政治の流れと非常にマッチしたような大人のネーミングになっていて、この部分に「おおお」と感じ入ったわけです(当時、政治ものや社会評論に興味を持って、その手の書籍を読み漁っていました)

しかもパルパティーンのアナキンへの操り方がとても巧妙で、いかにも詐欺師が相手を引っ掛けるような甘い言葉と恐怖を使って仕掛けていく様など、それまでのエピソード4~6にはない「大人の戦い」に引き込まれたのです。

対するジェダイ評議会の狼狽ぶりや、共和国メンバーの無能さ、アナキンの師匠であるオビワンの師としての欠点など、大人になってからよく分かる「リアルに周りでもよくみる人間関係の失敗例」を映画でみる思いがあって、その部分にも単なるSF活劇を越えた「歴史や社会を俯瞰して描いたエピソード」としての良さを感じたわけです。

最後のジェダイとシスの戦闘シーンや、アナキンとオビワンとの師弟対決ももちろん大興奮です。

パルパティーンの正体が分かったわけですし、ヨーダとの対決は光と闇のスーパーバトルという感じで、画面に見入らざるを得ませんでしたね。

>>【スターウォーズ エピソード3感想】シリーズ最高傑作!ダースベイダーの誕生に心が震えた!

続く新シリーズ(エピソード7~)はルーカスフィルムがディズニーに経営権を渡してからの作品ということで、前シリーズで感じたような「大人のスターウォーズ」の良さは随分と成りをひそめてしまいました。(それはそれで面白いですが)

なので、スターウォーズの全シリーズでもっとも好きなのは「エピソード1~3」ですね。

まとめ

スターウォーズを好きになった要因を自分で検証してみました。

今までこういう形で自分のスターウォーズ好きの理由を系統だてて考えたことがなかったので、今回はファンとしてすごく良い機会になったと思います。

思えば、意外に子供時代の影響が大きかったんだなあと。

心と頭が柔らかい時代で感じた感動や喜びは、大人になってもずっと続くものだという良い証明にもなりました。

この気持ちはスターウォーズが続く限り、これからもずっと続くんでしょうね。

スターウォーズ最高です。

全てのファンがフォースとともにあらんことを。

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