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GONTARO BLOG

【ジョジョの奇妙な冒険】第二部までの波紋編が最高と思う理由

2020年3月31日

1986年からスタートした週刊少年ジャンプの人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」。

私がちょうど中学時代の頃の時代で、同世代のキッズと同じく毎週のジャンプ発売日の月曜日は楽しみで仕方がなかった時です。

ドラゴンボールやシティハンター、北斗の拳と並んで「ジョジョ」も人気漫画の一つで、その面白さはスタート時点のディオの石仮面から始まって、第二部の柱の男編で最高潮(クライマックス)に達しました。

今回はそんな私の「ジョジョ」の中でも特に思い入れが強い「波紋」シリーズについて熱く語ってみようと思います。


波紋の存在に心が震えた!(ヒートォ!)

連載が始まった当初はいかにも地味な感じで、古典的なヨーロッパの貴族社会の中で起きた「吸血鬼」系のホラー漫画だと思ってました。

中学に入りたてか少し経った頃の10代前半の少年というのは、基本的に「戦い」が好きで、とくに「友情」「根性」「涙」がつくとより心がヒートして「うおおおっ!」と無駄に熱くなるもの。

そんな思春期まっさかりの時期の「ジョジョ」のスタートは、先ほども述べたようにあくまで「地味」でした。

設定が過去から現在(漫画の世界での)にわたる歴史が絡んだりするので、時系列を把握したりするのにちょいと頭が混乱する感じもあったのですね。

でもディオと言われた主人公ジョジョのライバルの青年が、ひょんなことから知った石仮面をかぶることで「吸血鬼」になってしまうあたりから、物語は俄然熱くなってくるのです。

もともとの「頭の切れ」に加え、より手の負えない敵キャラに変身していくディオ。

このときに出現したのが「波紋」

波紋とは、呼吸の出し入れをコントロールすることで生まれる「光のパワー」

波紋は「太陽光」と同じ効果を発揮できるので、太陽光を浴びると死んでしまう吸血鬼に有効なのです。

そしてその「波紋」を身につけるためには「修行」が必要だという事。

子供の頃から好んで見ていたジャッキー・チェンのカンフー映画でも「修行シーン」が描かれていて、敵ボスへと一歩一歩実力が近づいていく展開が大好きでした。

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そんなカンフー映画と同じテイストをもった「波紋の修行シーン」に「熱い!」と心震えた思春期。

そしていよいよ訪れた主人公ジョナサン・ジョースターと吸血鬼のボスとなったライバル、ディオとの死闘。

熱く激しい男のプライドをかけた戦いが始まったのでした。

敵をも愛するジョナサンの男前ぶりに惚れた!

死闘に次ぐ死闘の末、「ジョナサン・ジョースターvsディオ」の戦いは、少年ジャンプのお約束どおりに主人公が勝利を収めます・・・とはならず、最後は実は相打ちでお互いに死んでしまうという大どんでん返しになります。

一度は倒したと思ったディオが実は生き残っていて、下僕によって船に持ち込まれたディオの生首が再び同じ船に乗り合わせたジョナサンを襲い、彼の体をディオが奪おうとするのです。

そこを辛うじてかわし、最後は波紋パワーで船ごと爆破。

しかしジョナサンは致命傷を負っていて、自分の妻と子供を逃がすと彼はディオの生首を抱いたまま、沈みゆく船とともに消えていくのです。

このシーンは結構衝撃的で「え?ディオ倒して生き残らないの?」と唖然としました。

普通のバトル系漫画なら必ず正義は悪に勝って生き残って生還するものだから。

「敵とはいえ、かつてライバルで共に切磋琢磨した相手を認めて最後まで共に滅する」態度に潔さと限りない優しさを感じてしまったのです。

もちろん感動の涙が出まくりでした。

ジョジョの登場に心震えた!

そうして漫画は終了したのですが、実はこれは第二部という物語の始まりに過ぎないことを、次週予告で知ることになったのです。

(こんなスタイルが漫画でも可能なのか・・)

第一部もすでに「映画」のような筋立てと、アクションや人間関係の描き方の精緻さに感動していたのですが、さらにそれが第2章という形で時代を越えて新たな話をスタートするという、まさに映画シリーズそのまんまの展開に「すげえ」と感動していました。

もともと自分は小学校時代から映画好きの両親の影響を受けて、とくに洋画作品をテレビや映画館で多く見ていたので、より一層、この漫画の「映画」のようなストーリーテリングにハマりつつ、見慣れた安心感を抱いていたのですね。

そして始まった第二部。

これが衝撃的でした。

何が衝撃的だというと、敵キャラの持つパワーの強大さです。

それまでの吸血鬼どもとは比べ物にならないくらい「破壊力」を持った「柱の男」の出現。

ディオを倒してから50年後、祖父ジョナサンの親友だったスピードワゴンが率いる財団が、ある遺跡で「柱の男」を発掘するところから始まります。

その「柱の男」こそ、かつて地上に君臨し石仮面を作り出した創造主の一族

石仮面を作った理由は、人間を吸血鬼に変えることで大きなエネルギーを生み出し、それを体内に取り込んで「餌」にするための道具だっだということなんです。この時点ですでに彼らが「破格」の存在であることが分かりますね。

この最初に発見された柱の男がめっぽう強く、それまでの吸血鬼とは段違いのパワーを見せつけて、人間を圧倒しました。

しかしかつてジョナサンが死ぬ前に船から逃がした子供の息子、ジョセフ・ジョースターが戦いに加わり、生まれ持った波紋の力とずる賢い頭の切れでようやく倒すことに成功するのでした。

彼が物語の主人公であり、漫画のタイトルにもなったジョセフことジョジョなのです。

ジョジョは祖父ジョナサンに似合わず軽口をたたいて、基本的に不真面目な態度はなかなか異色でした。

下町で育ったせいか、荒くれで喧嘩っ早く、力だけでなく抜け目のない頭の良さで危機を乗り越える「したたかさ」を持ち合わせいるトリッキーなヒーロー。スターウォーズでいえば「ハン・ソロ」的なキャラですね。

しかしその身の奥深くに宿った熱いハートは祖父と変わりません。

最初に何とか倒した「柱の男」が実は一体だけではなかったこと、さらに残りの3体はさらに強力であることを知ると、正式に波紋の修行を開始するのですが、そこで出会った仲間のシーザーとの友情はまさに祖父ジョナサンの熱い思いを引き継いだ「ジョセフ家」の伝統といえるものでした。

柱の男の無敵ぶりにビビった!

そんなジョジョらが立ち向かう相手は3体の「柱の男」たち。

最初の一体目とは比べ物にならないパワーを持つ彼らは、それぞれ「カーズ、ワムウ、エシディシ」という名を持っていました。

ここで洋楽好きの方はお気づきかと思います。

そう。この漫画に出てくるキャラの名前はほとんど全部が「洋楽ミュージシャン」のちなんでいるのです。

たとえば最初の敵キャラ「ディオ」は「DIO」、最初の柱の男の名前「サンタナ」も有名なギタリストのサンタナ、カーズはそのままでバンドの名前、ワムウはワムですね。エシディシはちょっと凝ってますが、つまりAC/DCのこと。

こんな感じで作者の荒木飛呂彦さんはジョジョシリーズで出すキャラに洋楽ミュージシャンの名前をつけていく癖があって、これがまた洋楽好きな自分にも違和感なく面白がれたポイントでもあるんですね。(個人的に好きなのは、第三部に出てくる犬のイギーです:イギーポップが由来)

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話は横道にそれましたが、そんな3体の柱の男たちは、とにかく強いんです。

並の人間なら触れただけで死んでしまいますし、波紋使いも過去に何百人と葬ってきたほどの実力。

この3人がそれぞれに強烈なキャラクター性があって、これが面白かった。

カーズ:3人の中で最年長。最も賢いリーダー格。光の技を使う。

エシディシ:カーズと並ぶ実力者。感情が激する癖がある。火の技を使う。

ワムウ:3人の中で最も若い。冷静で義理堅い真の戦士。風の技を使う。

物語では、カーズとワムウがエイジャの赤石を求めてさまよっていたときに連れていた赤ん坊がワムウで、サンタナは特に言及がなかったですが、カーズら曰く「あんな若造が」扱いだったので、3人の仲間ですらなかった可能性があります。

この中でも最も印象深かったのがワムウ。

最も若く、カーズ、エシディシに主人のように仕える武士のような振る舞いが特徴的で、その精神も気高く、たとえ相手が波紋使いでも強ければ敬意を示す真の戦士でもありました。

ジョジョとの戦いでも最後は潔く消えていくなど、見ていて悪感情が全く湧かない存在。しかしその技や力は強大で、ジョジョの兄弟弟子であるシーザーも敗れ去ったほど。

恐らくその戦闘力自体はカーズやエシディシを上回るのではないかと思われますが、絶対に上の者に歯向わない武士のような忠誠心と、カーズやエシディシにある「ずる賢さ」「あくどさ」が全くないところ、そういった点を含めて総合力では劣る面があるのだと解釈してます(生きるか死ぬかの戦いにキレイも汚いもないのですから)

そしてエシディシ。

これがなかなかトリックスターでした。

最初にジョジョに倒されてしまうのですが、無敵の柱の男の一人として十分な威力をもってジョジョを苦しめました。

自らの血液を沸騰させて「火」のように扱う戦い方もさることながら、すぐにカッとなり冷静さを失ってしまう欠点を「大泣き」することで「精神の均衡を取り戻す」方法は、かなりトリッキーな戦士としての在り方だなと感じました。

とはいえ、そこから冷静さを取りもどしたあとは怒涛の攻撃再開です。

漫画の性格上は主人公に倒されてしまう宿命の2番手のボスキャラですが、それでもその熱い独特のキャラで30年近く経った今でも私の記憶の中に強く印象付けられている無敵の男の一人です。

そして最後のカーズ。

これが最強の切れ者でした。

3人のリーダー格で、エイジャの赤石の存在を最初に知った賢者でもあるのですが、その戦闘力もまた独特。

「光」のモードと呼ばれる技を繰り出すスピーディーさが特徴で、自らの骨や皮膚を硬質化させてブレードのように相手を攻撃するスタイルがあり、その際に表面に生えた無数のツメが反射することで生み出す「光」が彼の持ち味となります。

カーズに関しては戦闘力も凄いですが、それ以上に頭の良さや洞察力の鋭さ、判断力の凄まじさが他の柱の男たちを圧倒していると思います。いわば「知能戦」に長けたタイプ。

そんな彼らも「太陽を浴びると死んでしまう」弱点を克服していないということ。

ゆえに太陽の光を克服できる「エイジャの赤石」を求めて、長らく世界をさまよっていたのでした。

この石は実はジョジョの波紋の師が持っていたのです。

最後の戦いではジョジョも苦戦を強いられ、とうとう敵わないまま、ついにエイジャの赤石を奪われてしまうのです。

カーズは太陽の光を克服し、とうとう地上最強の完全無敵生物になったのです。

「えええええええ!」という感じでしたが、もちろんここでは終わりません。

完全生命体と化したカーズに追い詰められながらも、ジョジョはなんと火山の噴火を利用してカーズを大気圏外まで吹き飛ばし、地球上から追い払うことに成功するのです(このときに使われたのがエイジャの赤石だった)

カーズは永遠に宇宙をさまよい、ついには「考えることをやめた」状態で石化。自らを永遠の冬眠状態に置くエンディングを迎えたのでした。

完全無欠の生命体のあっけない最後。

正直、ここは「そうなのかなあ」と釈然としない思いがありました。そんな終わり方で良いのかよと。

もっと正攻法で波紋の力で倒してほしかった。当時はそう思いましたね。

今となっては、あれが最良の終わらせ方かもなと思うこともありますね(無理やり波紋最高!な形で締めるよりも)

柱の男とサイヤ人は似ていた!

ずばり、同じ時期に連載していた漫画の影響が強いです。

それは「ドラゴンボール」

同時期に連載していた超人気漫画で、主人公の孫悟空が修行をして強くなっていく下りはジョジョと同じ「少年漫画の王道」を踏んでいました。

連載ではちょうど宇宙の戦闘民族サイヤ人が地球に降り立って、悟空やピッコロと戦い始めた時期。

このときも長く続いた「悟空vsピッコロorマジュニア」との闘いの次の段階に来ていて、もはや地球上に敵はいないのではないかと思われた彼らの戦闘力をはるかにしのぐ存在が宇宙からやってくるという設定でした。

そして最初にやってきたサイヤ人がラデイッツ。

当時の地球最強レベルだったピッコロや悟空がまったく歯が立たなかった強さをもっていて、ようやく2人がかりで倒したというほどの無敵ぶりでした。

そんなラディッツよりもさらに強い存在がいて、彼らが地球にやってくるという流れ。

前置きが長くなりましたが、このときのドラゴンボールの話の流れが、ジョジョの「柱の男」たちの流れやキャラと微妙にかぶっているところがあって、これがまたいい感じで「熱く」させてくれたという感じです。

その「かぶり具合」をキャラクター別にまとめてみると。

サンタナ⇒ラディッツ

エシディシ⇒ナッパ

カーズ⇒ベジータ

という感じです。

サンタナもラディッツも他のメンバーからは「若造」「弱虫」とバカにされていましたし、ナッパの「カーッ」となる性格はエシディシそっくりです。

ベジータの冷静沈着ぶりもカーズにそっくりですね。

唯一ワムウだけが見当たらなかったのですが、あえて他のドラゴンボールキャラに当てはめるとすれば「天津飯」あたりにかぶっているような気がします(真面目、ストイックの面で)

このように当時のジャンプで最も人気のあった2つの漫画の間に流れていた「不思議な相関性」が、当時から無意識のうちに自分の中でありました。

恐らく他の多くの読者も同じことを考えていたのではないでしょうか?

これは作者がわざとそうしたというよりも、優れたストーリーテラーがユーザー(読者)の好みそうな展開を考えると、必然的に同じような設定になることがあるのだろうと個人的には考えていますね。

スタンド編よりも波紋編に魅かれる理由

自分の中では波紋が登場する「ファントム・ブラッド」「戦闘潮流」のほうが、次に続く「スターダストクルセイダーズ」よりも魅力的です。

その理由は明白。

波紋は修行で鍛えられるから

です。

波紋は呼吸の力で太陽光と同じ波長のパワーを生み出す生体エネルギーで、太陽の光で死滅してしまう吸血鬼や柱の男たちを浄化できる力を持っています。

その力は生まれつきだったり、遺伝によるものもありますが、修行によっても得ることができます。

同時期の人気漫画「ドラゴンボール」や「北斗の拳」「魁!男塾」「ダイの大冒険」などの修行シーンにも相通じるものがあって、

修行=強くなるための儀式

という構図が自分の中で出来上がっているんですね。

つまり「やった分だけの努力が認められる」ということ。

だけど、波紋編の次の「スタンド編」はそれがないんです。

スタンドというのは、自分のエネルギーを具現化したような存在で、いわば「守護霊」的な感じ。

これが超能力的なパワーを発揮していくのですが、あくまで持って生まれた能力で、それを鍛えることで増やしたり、強化したりすることはできないんですね。(スタンド編は途中で見るのをやめてしまったので、その全容をすべて分かっているわけではないですが・・・)

だからどうしてもスタンドは「能力者」対「能力者」の戦いになるんですよ。

で、これが今いちノレなかった。

波紋のように順を追って強くなっていく積み上げがなく、何もない人間が不思議なパワーを得られる「積み上げ感」も薄い。

それが「修行好き」の自分には響いてこなかったんですよ。

だから圧倒的に「波紋編」が最高なんですよ。

まとめ

長くなりましたが、以上がジョジョシリーズの第二部で感じたあれこれと思い出話です。

シリーズの中では最も好きな展開で、その理由は「修行」「友情」「戦い」「涙」の4つが大きいと思います。

これこそがまさに週刊少年ジャンプ黄金世代の鉄板ストーリー。

カーズはいずれ復活してまた再びジョジョたちを襲うのだろうな、と思っていましたが、第二話が終わってから30年経ってもいまだにその流れが来ていないことを考えると、第二話ファンとしてはちょっと残念ですね。

柱の男たちの背景とかもいまだに興味がありますし、ぜひそのへんのサイドストーリーを書いてほしいなと思ってますよ。

以上、荒木飛呂彦先生に捧げる往年のジョジョファンからのお願いでした!

追記:洋画ホラー「デモンズ」に影響を受けた?

同時期に公開されたホラー映画「デモンズ」(1985年)。

仮面をかぶった人間がデモンズ化(ゾンビ)していくストーリーですが、これがジョジョで吸血鬼が生まれてくる流れとそっくりなんです。

しかもゾンビのメイクがけっこうグロで、ジョジョの世界観とぴったりハマります。

もともとデモンズはイタリアの映画で、ジョジョの絵もイタリア絵画っぽい雰囲気をもっているところも、大きな共通点ですね。

映画では映画館の中でゾンビが増殖していく密室型ゾンビホラーになってますが、当時マイケル・ジャクソンのスリラーが世界的にヒットしていたので、使われている音楽も映像もMTVよりの雰囲気がけっこう強かったです。

そのへんも洋楽の影響が濃いジョジョと被るものがありますね!

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