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ガンズ・アンド・ローゼズの最新曲「Absurd」の感想を熱く語る!

2021年8月22日

ガンズ・アンド・ローゼズの新曲が13年ぶりにリリースされたのが昨月(8月)の始め。

あの滅多に新曲をリリースしない、出すぞ出すぞと言って全くニューアルバムを製作する気配すら見せようとしない「新譜あるある○○」GNRが、ついにその重い腰を上げて新曲を発表したというわけです。

「ついにか・・」

オリジナルアルバムでは4枚目になる「チャイニーズデモクラシー」を初日に買って聞き「う、うん・・なにかちょっと違うけど、まあアクセルかな・・」と微妙な気分になった2008年。

それ以来の初の新曲をついに耳にすることができたのかとちょっと感動です。

4年前の2017年1月に20数年ぶりの来日公演に参加して「うおーっ!」と最高に盛り上がったときの興奮も最高でしたが、やはりオリジナルメンバーでの新曲の味はまた違った意味で新鮮ですね。

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「よおし!聞くぞ!」

そうして公式ツイッターに上げられたyoutubeの新曲の再生矢印をポチッとタップした瞬間、私は「えっ」と言葉を失ったのです。

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ガンズの新曲「Absurd」を動画を観て恐怖した!

満を持して再生ボタンをタップした私の目の前に現れたのは、

蛇女メデューサ(もしくはゴルゴン)

でした。

この顔がいきなり怖い。

なんでこんなビジュアルなんだ?と思いましたが、たぶんこれも蛇好きのスラッシュのアイデアだろう、昔のガンズの宣伝用POPは絵心があるスラッシュが担当していたというから、きっとこの新曲ビデオのデザインとかアイデアもアングラ好きのスラ先生の発案に違いないのだ、そうなのだ!と天才バカボンの父のようなセリフを吐きながら、続けて流れようとしているニューチューンに耳を傾けたのです。

 

「ん?・・・・んんんん?」

 

なんだこれは?と。

このエフェクトかけまくりの、悪魔声のアクセル臭がまったく感じられない機械音は「なんだ?」と。

エフェクトの音があまりにも強すぎて、合間に入るスラッシュやダフのギターやベースの激しさが完全にかすんでしまうくらいに「逆に無個性」と化している「むむむ」な状態。

これは一言でいって「こんなのはガンズじゃねえ!」とも。

おそらくこの記事を読んでいるガンズファンの人も動画を見聞きすれば私の言っていることに1000%同意するはず。

さらにドン引きしたのが、メデューサの顔がとにかく「怖い」というところ。

コンピューター映像で表情とか色合いをリアルに表現しているのですが、どうみても「ホラー映画」でございますね。

観れば見るほどひたすらに怖いですし、光の具合でホラー度が増したりするから、途中から音楽よりも顔のほうに目が行ってしまって「やめてーっ!」という気分になりましたからね。もうほんとやめてほしいなと。

それでいて曲は単調で、ひたすらに「ああーっ」とエフェクトアクセルの声が響き渡るだけだから、これって曲っていえるの?という感じ。

もともとアルバム「チャイニーズ・デモクラシー」の未発表曲「シルクワーム」からアイデアを得た曲らしいんですが、シルクワームという優雅な響きから5000%離れとるやないか!この激しさとアングラ感は!と怒りでブチ切れそうになっている「patience」ファンの自分がいました。

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とはいえですね、純粋に楽曲だけで言うなら、たぶん、ライブでアクセルの生声でこの歌を聞くならば、そこまで違和感はないと思うんですよね。

チャイニーズデモクラシーもエフェクトは多かったですからね。

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それでいて、ライブ動画や生で聞くと、けっこう恰好良かったりするので、曲そのものにフォーカスすればノープロブレムなんですよ。

ただね、動画の出来栄えとしては、自分的にはひたすらに「メデューサこわい」というだけなんですよね。

海外ファンの感想(英語と和訳)

ではここで公式動画についたファンのコメントを紹介していきたいと思います。

以下、私が訳した和文と英語の原文です。

・アクセルの声はスラッシュのギターよりエフェクトが効いてる

(Axl's voice has more effects than slash's guitar)

・この曲は20年間かけて製作されてきたんだけど、実際に聞いて見ると、午後のやっつけ仕事にしか聞こえない

(This song has been in the works for 20 years but sounds like it could've been thrown together in an afternoon)

・俺はこの曲は好きになれないけど、バンドの新しい曲を再び聞けて嬉しいよ。まるで15歳に戻ったようさ!

(I don't like the song but I'm really happy to hear from GnR again so many years. Feels like 15 again!)

・イジーを呼び戻せ

(Bring back Izzy)

・ガンズというよりプロディジーだな(*イギリスのテクノ・エレクトロ・ロックバンド)

(This sounds more like THE PRODIGY than GnR)↓↓

・このビデオは絶対にスラッシュのアイデアだ(*absurdの動画)

(This video is slash's idea 100%)

・ショックから立ち直るために何度か聴き返す必要があった。そして今は好きになり始めている。

(It takes a few listens just to get over the shock. Then it starts to grown on you.)

・この曲は実際にかなり良くてキャッチー。他の皆は違うみたいだけどね

(This song is actually really good and cathcy, i guess everyone has different taste in music)

・聞けば聞くほどハマる「スルメ」のような曲

(The more I listen to this track, the more I get into it)

・アクセルよ、どうか自分の声で歌ってくれ。まるで病気になったオジーオズボーンみたいだぜ。あんたの今の声ならフィルターなしにもっと良い歌を聞かせてくれるはずだよ

(Please Axl sing with your original voice. This sounds like a sick Ozzy Osbourne. your today voice is better without filters.)

・この曲こそ”不条理”だ

(This song is absurd)

・カモン、ガンズ、もっともっと聞かせてくれ。俺はこいつを聞いて、ガンズと言うバンドがまだまだ攻撃性を失ってないことを知って鳥肌が立っちまったよ。アクセルとスラッシュはまさにレジェンドさ!

(C'mon Guns, give us some more baby. Got chills hearing this song knowing that they still have their aggression! Axl and slash are f×ckin legends!!)

・ニューアルバムをリリースしてくれ!俺たちにはもっと多くの曲が必要だ!

(Release the new album! we need more!)

*absurd=不条理

*throw together=急いで(いい加減に)作る

*grow on you=時間が経てば好きになる

全体的には「なんだこの曲は?」「アクセルのエフェクト利かせすぎ」という声が多かったですね。

そこは私も100%同意ですね。

それでも「良い曲」「バンドの攻撃性はまだ失われていない」「聴き続けると癖になる」というのもあって、そのあたりは千差万別という感じはありますね。

私が特に気に入ったコメントは、

・イジーを呼び戻せ

・このビデオは絶対にスラッシュのアイデア

・この曲こそ”不条理”

・まるで病気になったオジーオズボーンみたいな声だ

・バンドがまだまだ攻撃性を失ってないことを知って、鳥肌が立った

の5つ。

一番初めの「イジーを呼び戻せ」は、ガンズ全盛期の87~90年代のアルバム曲の多くが、元オリジナルメンバーのイジー・ストラドリンの作曲であることを指して「こんな曲はお呼びでない。イジーを読んで作り直させろ」という意味を含んでいるのでしょうし、2番目の「このビデオはスラッシュのアイデア」は、彼が稀代の蛇好きだということと、この手のビジュアルのアングラ感はお得意だという面を考慮したのではないかということ。

さらに3番目の「この曲こそ不条理」は、曲タイトルの「Absurd(不条理)」を完全に皮肉ってるといえますし(こんな意味不明な曲をリリースするという、ファンにとっての”不条理”さ)、4番目の「病気になったオジーオズボーンみたいな声」に至っては、全世界のオジーファンを敵に回す発言でありつつも、やればできる子なんだアクセルはというファンの心情を代弁しているという面(熱烈なオジーファンの友人がこのくだりを読んでブチ切れないことを祈ってます)

そして最後の「バンドは攻撃性を失っていない」という数少ない擁護の意見。

これはこれで分かります。

往年のファンにとっては、自分たちが親しんできた昔のガンズの曲を永遠にプレイして欲しいと思うでしょうし、ニューアルバムもあの路線を絶対に継承して欲しいと願っているはずなんです。

でもそれをあえて覆して往年のファンを裏切る形で、新しいジャンルの楽曲にチャレンジする冒険心や、ファンが自分たちに望むスタイルを熟知しつつも、そのあえて逆張りをして「どうだい?不条理だろ?」とニヤリと笑うダークヒーロー的スタイルこそが「ガンズ魂(スピリッツ)」そのものではないかと。

たとえていうなら、前回ワールドツアーのタイトル「Not in this life time」(現世では絶対に)が、かつてのインタビューでアクセル(もしくはスラッシュかダフ)が「俺たちが一緒にステージに立つことは生きている限りはありえねえ!」と語った言葉をそのまま使ったというセンスが、今回の新曲にも出ているというか。

こういったことすべてが「攻撃性を失っていない」「既存の常識をぶち破る」という意味で「ロック」だと新曲擁護派は褒めてるんでしょうね。

ここは確かに私も同意ですし、バンドの「常に新しいものを取り入れようとする姿勢」は、音楽とは関係のない一人の人間としても見習うべき点だなとも思います。

年内に期待したいガンズのニューアルバムのリリース

この曲が出た後も、また別の楽曲がリリースされるという噂もあり、そうなれば、これはもはやバンドの「様子見マーケティング」の一環じゃないのかなと思うのですよね。

一曲ずつ定期的に公表していき、動画の再生数やいいねマークの数、実際のファンの声をリサーチする流れで「アルバムが売れるか否か」を決めているプロセスなんかじゃないかと。

そしてこのまま順調に進んでいけば、年内リリーズも夢ではないかもしれません。

人を驚かせたり、意外性をもたせたりするのはバンドのお得意技でしょうから、嬉しい驚きを13年ぶりに味わせてほしいところ!

その勢いでぜひとも来年には日本公演を実現して欲しいですね!(そのころには感染も収まっていると信じて!)

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