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【ヨーロッパ一人旅】英語を上手く話せず不快な思いをした話

2021年8月8日

ヨーロッパを一人旅した時の思い出話です。

前回前々回は主に言葉の体験談を語らせてもらいましたが、今回は趣向を変えて「不快」な体験談をば。

英語に関する不快な出来事なのですが、実はその奥にもっと深い差別的な意図が含まれていたのではないかということ・・

ただ一つだけ言えるのは、私に「不快」な態度を投げつけてきたのは、どちらも公共機関の職員だったということ。

詳しくはこれから語る本文に載せていきますが、およそ日本では絶対に考えられない行動を私は欧州某国のスタッフから受けてしまいました。

それは一体どんな体験だったのか?

相手はどのような立場の人だったのか?

それでは参りましょう!

ロンドンのキングスクロス駅の黒人駅員の態度がひどかった

イギリスを旅した時の話です。

今から十数年前のこと。

ロンドンでの体験です。

香港経由でヒースロー空港に到着し、パディントンで宿を取った次の日のこと。

パディントンでの宿は学生ドミトリーのようなところで、当時29歳のおっさんが泊まるにはちょっと場違いな安宿だったのですが、そこでのスタッフや宿泊者は基本的に皆、フレンドリーで親切でした(愛想は悪かったですが)

これならこれからのイギリス旅行はきっと楽しいものになるに違いないと期待に胸を膨らませて街を散策したり、買い物を楽しんだりしたのですが、問題はその翌々日に起きました。

パディントンで泊まった翌日、大英博物館と大英図書館を見学する予定で、その近くのB&Bにチェックイン。

世界に冠たる大英博物館を巡り、過去の栄光をケース越しに間近で眺めて「どれがどう良いのかさっぱり分からん」と教養の無さを炸裂させながら、半日を過ごした後に「北に向おう」と予定していたヨークへの旅路に向かったのです。

その入り口となったのがキングスクロス駅。

あちらの駅は日本と違って改札がなく、直接ホームに向うことができます。

ただ電車がどこに向かうのか、何時に来るのかを教えてくれる電光掲示板もありません(当時は)

手元には日本で買ったヨーロッパの列車の時刻表があり、それでおよその時刻や列車の種類は分かるのですが、実際の駅ではどれがどれだか見分けがつかないので、基本的には分からないことがあれば「駅員」に聞くしかありませんでした。

なので私も最初は駅エントランスのセンターで受付を構えていた窓口業務の駅員さんに尋ねようとしました。

そのときの係員の英語が相当厳しくて「うわぁ・・」となった話は前回記事で詳しく書いています。

イギリスで遭遇した「まったく聞き取れない英語」の恐怖!

続きを見る

仕方ないのでホームにいる駅員に直接聞こうと歩いているうちに、向こうからこちらにやってくる駅員さんの姿が見えました。

大柄な制服を着た黒人男性の駅員さんでした。

所在なさげにブラブラと歩いてくる姿。

正直にいって緊張感のかけらもありません。

日本の規則正しい駅員さんの姿を見慣れているこちらからすれば「さすが海外だな。やる気の無さが体中からあふれ出ている」と逆に感心したものです。

いかにも「やる気ナッシング」な態度に少々気後れしつつも、私は彼に近づいていって「エクスキューズミー?」と一声かけたのでした。

すると駅員さんは歩みを止めることもせず、顔だけこちらに向けて「アー?」という表情で私を見てきました。

(なんだこの態度は?)

あまりの適当な態度に一瞬驚きましたが、とにかく乗るべき列車を確認したかったので、そのことを英語で尋ねました。

「Could you tell me which train does it go to York?」(どの列車がヨーク行きか教えてくれませんか?)

私が尋ねるのにもお構いなしにゆっくりとブラブラ歩きながら、その黒人男性の駅員さんは顔だけ向こう側にむけると、

「アー」

という感じで、

 

顎で列車を指して

 

そのまま歩き去って行ったのです。

「・・・・・」

私は絶句しました。

なんだ、あの態度はと。

客が質問しているのに歩くのを止めようともせず、質問にもまともに応えずに顎だけで示すとはどういう了見なんだ?ええ?と。

逆にいえば「サービス過剰の国」からやってきた旅慣れない旅行者に対する「旅の神」からの洗礼だったのでしょうか?

そんなあれこれを思いつつ、のっそり歩き去っていくその駅員の後姿を呆然と眺めつつ、とりあえずは乗るべき列車がどれだか分かったからいいか、と気持ちを切り替え、教えられた列車に乗り込みました。

その列車では乗務員が客のチケットを確認して切っていくのですが(改札がない代わりです)、通路をのっそのっそと歩いてきた女性の黒人女性の駅員さんのボディの雄大さにたまげました。

同じアフリカ系だけれども、先ほどの「やる気ナッシング」の男性駅員よりも表情は明るく、ドレッドヘアーでリズミカルに仕事をこなしていく姿に「かっこいいな」と好感さえ覚えたものです。

私の席に来た時も「ヘッロー」と陽気に挨拶をしてきて、気持よく切符を切ってもらいました。

(そう思うと、さっきの駅員のひどさよ・・)

ゆっさゆっさと大きな体を揺らしながら、乗客の切符を切っていく女性の黒人係員の後姿を眺めながら、そう思いました。

男性駅員の目つきには「なんだこのアジアンは」的な雰囲気がなかったとはいえませんし、それでなくてもあの態度の悪さはサービス業に従事するものとしては問題外ではないかと、改めて憤慨したひと時でした。

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ブリュッセル南駅のアジア系窓口職員の上から目線に腹が立った!

次の出来事はイギリスからユーロスターでベルギーに上陸したときの体験談です。

イギリスのウォーターロー駅から出発したヨーロッパ大陸行きのユーロスターは、いくつかある終着駅の一つがベルギーのブリュッセル南駅でした。

生まれて初めて乗るユーロスターにはもちろん、ドーバー海峡の地下を通って大陸に向っていく壮大さにひそかに感動してベルギーに到着したことをよく覚えています。

イギリスでは2週間ほど滞在していたので、今度は大陸ヨーロッパの風景や文化をすごく楽しみにしていました。

その最初の受け入れ口となるのがブリュッセル駅です。

列車とはいえイギリスからベルギーに入ったので、入国審査を受けなければいけません。

パスポート・査証チェックのゲートに行くと、EU加盟国の乗客とそれ以外の乗客のゲートに二つに分かれていて、私は非加盟国のゲートで手続きを済ませました。

無事に入国を済ませた後、次の目的地であるドイツに行くために列車のチケット(ユーレイルパス)にチェックをしてもらうためと、列車の確認のためにインフォメーション窓口に向います。

そこでは横一列に職員の窓口が並んでいて、その前ですでに大勢の乗客の列がそれぞれに出来ていました。

適当にその中の一つに並び、自分の番を待ちました。

自分の番になった時、私の担当になったのはアジア系の眼鏡をかけた若い男性職員。

私はユーレイルパスを職員に渡しながら、次に乗るべき列車の質問を英語でいくつか投げかけました。

するといかにもエリート然としたその職員は、終始なぜかすごく嫌そうな顔で短く私の質問に答えた後、顎で「去れ」的なゼスチャーをしてきたのです。

再び私は「え?」と一瞬驚きましたが、先ほど同じ仕打ちを受けていたので、ほんの少しだけ耐性はできていました(若さゆえの対応力)

ムカッとしつつも、「まあ海外の駅のサービスってこんなもんだろう」と納得し、そのままパスをもらってその場を後にしたのです。

このときは取り立ててひどい仕打ちを受けたわけではありませんが、最初から最後までその職員の私を見る目つきが「上から目線」だったことに腹が立っていました。

言葉使いなどは、その職員も私も英語が母国語でないので、そこまでスムーズなやり取りができていたわけではないですが、とにかく気になったのが態度。

最初から最後までこちらを見下した態度というのか、「こんなしょーもない仕事なんかやってられっか!」的な不満を態度に如実に含ませて私に対応していたのが「そんなん知るか!」な気持ちになったといいますか・・

同じアジア人だけに、表情の変化も読み取りやすいですからね。

日本の誠実で親切な対応の駅員さんとは180度違うサービス精神の無さに「これぞ海外!」と実感した2つの出来事でした。

これぞ差別か?!コペンハーゲン駅で受けたいわれのない嘲笑!

次がいよいよ本番です。

一人旅の中で最も強烈に記憶に残っている「ザ・不快」な出来事です。

これは明らかにアジア人差別を含んだ行為だったと今では思います。

場所はデンマークのコペンハーゲン駅。

ヨーロッパ一人旅も中ごろの時期で、ベルギーを経てドイツにしばらく滞在した後、北欧を巡ろうと最初の入り口であるデンマークに向うことにした時のことです。

滞在していたハンブルクの街から列車に乗ってデンマークに入り、そこから船に乗り換えてスカンジナビア半島に属している首都コペンハーゲンに到着しました。

このときに乗ったコペンハーゲン行の列車が船に乗る仕様でとても面白かったのですが、この話はまた後日別の記事で書きたいと思います。

デンマークと言えば人魚姫やチボリ公園が有名でしたし、国のイメージも「綺麗」「こじんまり」「洗練されている」という印象を持っていました。

首都コペンハーゲン駅は実はそこまで「綺麗」という感じではなく、ちょっとガラの悪そうなお兄さんが駅構内でロック系ミュージシャンのTシャツを売ってたりと、ほんのりとアンダーグランドな空気感を滲ませていたのが意外でした(私の好きなガンズアンドローゼズのTシャツもあった)

ほかにも私が駅構内で立ち止まってコーヒーを飲んでいると、なぜか地元の子供達が周りでウロチョロしていて、こちらを気にしているかと思ったら、そのうちの一人が「今、何時ですか?」と聞いてきて「えっ」となったこともありました。

駅構内には時計はあるのに、わざわざなんだと思いつつも、腕時計を見て「~時だよ」と答えると、「ありがとう」と言ったのかどうかは覚えていませんが、他の子どもたちのもとに駆け戻って行って何事が嬉しそうに話していたので「ああ、この子たちは自分みたいなアジア人が珍しくて、話しかけたかったんだろうな」と思ったことを覚えています。

そんな序盤のコペンハーゲンの軽やかな洗礼を受けた後、ユーレイルパスのことで不明な点があったので、駅の窓口コーナーのような事務所で尋ねることにしました。

事務所に入ると、役所の窓口のようなガラスケース越しにやり取りするデスクの前に向います。

そこで中に座っていた担当の男性に英語で

「このチケットは北欧でも使えるのですかね?」

「使える期間はこれで合っているのですか」

と質問しました。

すると私の英語が聞き取れなかったのか、40代風の白人の男性職員は「パードン?」と聞き返してきます。

私はもう一度同じことを繰り返しますが、やはり職員には通じません。

そんなやりとりを何度か続けていると、その職員は私が必死に伝えようとしているにも関わらず「君は一体何を言おうとしているんだ?さっきから言ってることがさっぱり分からんぞ」といって、

 

周りの職員と一緒に大声で笑いだしました。

 

 

私は「はぁ?」と戸惑いながら、もう一度繰り返そうとしました。

するとその職員は「もういいから、あっちに行ってくれ」と明らかにバカにしたような態度で顔をそむけてしまったのです。

これは完全に日本ではあり得ない光景でした。

客に対して駅職員が人を馬鹿にしたような態度で言葉を返し、さらには「あっち行け」と追い返すような行動は日本ではおよそ見かけることのない「人としてダメ」な流れです。

ただそのときの私は怒りというよりも、皆に笑われたことで恥ずかしかったことと、自分の英語力では伝えたいことが上手く伝えられないのか・・という自信喪失感も感じていました。

なので、何事も言い返すことができず、すごすごとその場を離れたのです(面の皮が厚くなった今なら日本語で怒鳴ると思いますが)

聞きたかったことはシンプルに使用期間の範囲的な内容だったので、そこまで緊急性はなかったのですが「俺の英語力はなんて低いんだ・・」という英会話能力の無さにただただ悲しくなっていました。

とはいえもう一つだけ質問したかったことがあったので、同じ事務所内の端の方にあった受付の場所で聞き直すことにしたのです。

その場所にいたのは若い白人の女性職員で、私の「このチケットは~までに使えますか?」という英語の質問を聞くと、やはり先ほどの男性職員の同じように「え?」と聞き返してきました。

私は「またか‥」と思いつつ、できるだけ分かりやすい英語で繰り返します。

すると何度かのやり取りの後、その女性は視線を私から外して、顔と体をパソコン画面に向けると、

 

「I don' t know what you're talking about」(何を言ってるのかさっぱり分からない)

 

とだけ言って、キーボードをパコパコ打ちながら、二度とこちらを見なかったのです。

(お前ら、つるんどるんか!)*グルになってるの意味

と、その時はさすがに一瞬怒りが湧きました。

ただここで騒いでも警備員が来てつまみだされるだけですし、何よりも自信があった英語が通じなかったショックと、初めての海外一人旅で文化の違いに戸惑っていたこともあり、すぐに「ガビーン!」となって再び打ちひしがれていたのでした。

自分がアジア人だから軽く見られたのか、単に英語を上手く話せないことをバカにされたのか、どちらかは分かりませんが、今思えば、やはりその場で理不尽な対応に怒りを示すべきだったのかもしれません。

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胆力と英語力を鍛えるべし!

以上、ヨーロッパ一人旅で受けた「3つの不快」な思い出でした。

海外で本当の差別を受けたことがある人からすれば、上の程度であれば「日常茶飯事」な「かすり傷」な出来事なのだと思います。

日本のように「お客様は神様」的な発想がない文化なので、サービスを提供する側もされる側も対等という態度が通常なのでしょう。

でもだからといって人を「嘲笑」するというのはどうかと思いますし、自分の中ではあのときの駅員の一連の言動には相手を見て行う「差別的」な感覚が多少ならずともあったと感じています。

人種的な差別があったのかどうかは別にして、少なくとも「サービス」に対する感覚の違いはヨーロッパと日本では大きく異なるなと実感させられた出来事でした。

これ以外にはとくに「不快」なこともなく旅を気持ちよく続けられたので、この3つのケースが10数年経った今でも強烈に記憶に刻まれています。

コペンハーゲンではチボリ公園に行った帰りにベンチに座って休んでいると、小さな姉妹の女の子になぜか「ハロー」と挨拶されたりして、駅構内で時間を聞かれたことといい、子供には好かれる経験がけっこうありました。

町も公園も美しかったので、今でもデンマークに悪い印象はありませんね。

 

ただし

 

あの時のコペンハーゲン駅の出来事は今でも忘れておらず、できれば当該の職員様方にリベンジして差し上げたいとも思っております。

次に行く時までに英語力をバキバキに上げて、今度は確実にギャフンといわせたるで!と。

その場合のキメ台詞は決めています。

舐めた態度を取られたときに放つ井上尚弥ばりの強烈なボディブローなワード・・・

それは・・・

 

 I am the head manager of man's man school HEIHACHI EDAJIMA!!!

(ワシが男塾塾長、江田島平八である!!)

 

これで決まりだす!

男塾なめんなよ!

【追記】

この動画を見てアジア人に対する「英語が話せない」差別的な扱いの意味を理解しました。コペンハーゲン駅でとられた対応もまさにそうだったのかもしれませんね。

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