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エルトン・ジョンの伝記映画「ロケットマン」に捧げるアルバムレビュー!

2019年4月23日

今年の2月に新たなるミュージカル伝記映画の発表があった。

その名も「Rocketman」。

主人公は英国を代表するシンガーソングライター、エルトン・ジョンだ。

エルトンといえば、数々のアルバムセールス記録と名だたるミュージシャンの敬愛を受けてきた伝説の人。

最近では「キングスマン」の2作目(2018)に出演して、その突き抜け過ぎた自虐気味の配役で世の中の映画ファンの度肝を抜いたことも記憶に新しい。

去年の初めのレビューで詳しく書いたが、彼の演技がどれだけ私の顎を抜けさせるほどに笑わせてくれたこととか、それが彼がこれまで成し遂げてきた音楽的・文化的偉業とどれだけ反比例するものなのか、良ければ合わせて以下のリンク先で読んで頂ければと思う。

>>【キングスマン:ゴールデンサークル】コリン・ファース復活!エルトン・ジョンのキレキレぶりに大爆笑!

そんな映画でのエルトンの破天荒な過剰演技とは真逆の「偉大なる足跡」のごくごく超一部を、やはり前述のリンク先記事から抜粋してみよう。

全アルバム・シングルのセールス3億枚以上、世界で最も売れたアーティストでビートルズ、エルヴィス・プレスリー、マイケル・ジャクソン、マドンナに次ぐ第5位の偉大なる快挙を誇る、栄光のシンガーソングライター。

英国女王の即位記念パーティーで女王のために歌い上げ、亡きダイアナ元皇太子妃のために追悼歌「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」をリメイクして書き上げるほどに英国王室と関係が深く、さらに英国を代表する偉大なるロックバンド、クィーンのフレディ・マーキュリーの追悼のためにライブを開くなど、英国の伝統文化と音楽文化に偉大なる足跡を残した生きる伝説の人。

これだけの偉大なるミュージシャンの自伝映画が面白くなかろうはずはなく、そしてその期待値もすでに高い。

冒頭に紹介した元ネタとなった音楽情報サイト「ロッキングオン」によれば、

同作の監督は映画『ボヘミアン・ラプソディ』をブライアン・シンガーの降板後に引き継いだことで知られるデクスター・フレッチャーが務めているとのこと。『キングスマン』シリーズのタロン・エガートンがエルトン・ジョンを演じている。

とし、さらに

公開されたトレーラーでは、タロン演じるエルトンが代表曲“Your Song”をピアノで弾き語る姿などが収められている。

となっていることから、「キングスマン」「ボヘミアン・ラプソディー」というイギリス2大エンタメ映画(実際にはアメリカとの共同作品)の流れを汲んだ「最強のミュージカル・エンターテイメント」としての期待が嫌が応にも高まるというものだ。

特にキングスマンのファンである自分的には、同映画の主役であるタロン・エガートンがエルトンを演じるというのも不思議であり魅力的。

タロン・エガートン

そんな色々な意味で楽しみでしかない「ロケットマン」の公開は、英米では5月31日、日本では秋頃に予定されているという。

鑑賞レビュー⇒【ロケットマン 感想】満たされぬ愛と溢れんばかりの才能、親友バーニーが生み出したエルトン・ジョンという傑作(Rocketman review)

今回は映画公開を記念して、エルトン・ジョンのアルバム曲をレビューしていこうと思う。

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エルトン・ジョン「グレイテスト・ヒッツ」の楽曲レビュー

レビューするのは一枚のアルバム。

1987年にリリースされた「グレイテスト・ヒッツvol1」だ。

 

けっこう古いアルバムなのだが、エルトン初期の名作が詰まった代表作ばかりなので、知らない人にもおススメできる一品の一つ。

若き頃のエルトンの伸びのある声も嬉しい一枚だ。

そんな懐かしのアルバムから、一曲ずつレビューしていきましょう。

1.「僕の歌は君の歌」(1971年)

ピアノイントロで始まり、途中からオーケストラも加わって情感たっぷりな盛り上がりが最高に心地よい。聞くたびに懐かしい「あの頃」を起こさせてくれるノスタルジックな気分にさせてれる。

2.「ダニエル」(1973年)

子供に聞かせるような優しさに満ちたメロディーソング。美しい旋律とともに、キーボードのようなポンポンという軽快なサウンドが癒しを与えてくれる。

3.「ホンキ―キャット」(1972年)

サックスが入った軽快なホンキ―ソング。メインは軽めのポップスだが、中国風の旋律とお黒人音楽のファンキーな要素がほのかに混じる面白い曲。

4.「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」(1973年)

コーラスが特徴的な明るいバラードソング。日本でもCMに使われたことがあるので、耳にしたことがある人も多いと思う。サビの部分の「アーアーアーアー」が心に響いて仕方ない。

5.「土曜の夜は僕の生きがい」(1973年)

一転してロック調になるノリの良いナンバー。ドラムのリズム、サビのギターソロ、ピアノのポイントを抑えた「ジャン」という指で流すサウンドもいかにもポップロックの極致だ。エルトンの声もロックと相性が良く、聞いていてとにかく楽しくなる。

6.「ロケットマン」(1972年)

伝記映画のタイトルになったナンバー。曲名から想像するイメージとは違って意外に静かで、ゆったりとしたバラード風の曲になっている。宇宙を彷彿とさせる雄大な感じも良い。少し前のトランプ大統領の「ロケットマン」発言とも被って、個人的には曲タイトルと曲調のイメージの乖離が面白いと感じた一曲。

7.「風の中の火のように」(1974年)

アメリカの女優マリリン・モンローに捧げたバラード。モンローの本名がノーマ・ジーンで、歌詞は「世間に利用されて悲しい孤独な人生を送ってしまったけれど、その優雅で気品に満ちた存在感は本当に魅力的で、私の心に深く残る伝説の人です」という流れになっていて、まさに彼女への鎮魂歌となっている。胸打たれる歌詞と同様にメロディーも静かながら哀悼の意に満ちていて、彼の人への優しさの一端が伺える。エルトンの歌の中でもトップレベルに好きな一曲。

8.「僕の瞳に小さな太陽」(1974年)

静かでゆったりとした流れから始まるヴォーカルソング。うねるように盛り上がっていくサビ部分のエルトンの歌い込みは感動的で、人の心に訴えかけてくる”何か”を持っていることを証明する名曲だ。

9.「人生の壁」(1970年)

ピアノとボーカルのシンプルな組み合わせで始まる、讃美歌に似た一曲。コーラス部分の盛り上がりで「天使でラブソングを」を想像してしまったのは私だけだろうか。

10.「クロコダイル・ロック」(1974年)

明るいポップロックソング。アルバムの中でも一番好きな一曲。私が若いころにファンだったデビーギブソンも好んでこの曲をカバーしていて、聞いてるだけで楽しくなって踊りだしたくなる陽気さを持っている。何気にエルトンのロックボーカルとしての優秀さもうかがい知れるマイベストソング。

まとめ

自伝映画の発表に触発されて、数少ない手持ちのエルトンのアルバムの一枚を紹介させてもらった。

どれも70年代にヒットした曲ばかりで「私が生まれた年代じゃないか!」と驚愕してしまったが、それでも古臭さを感じさせないのは、やはりエルトンのシンガーソングライターとしての天才性が本物だという何よりの証拠になるのではないかと思う。

とにかく楽しみな自伝映画の公開。

「ロケットマン」の弾けぶりをこの目で必ず見るぞ!

【劇場鑑賞レビューです】

⇒【ロケットマン 感想】満たされぬ愛と溢れんばかりの才能、親友バーニーが生み出したエルトン・ジョンという傑作(Rocketman review)

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