金融と経済と英語の学習備忘録

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資産形成と仕事・生き方の書籍レビュー15選

2023年9月22日

ビジネス書籍レビューの紹介です。

お金や仕事・生き方のジャンルでこれまで読んできた書籍をまとめてみました。

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資産形成の本レビュー

バビロンの大富豪

古代バビロニアから伝わる「貯蓄・資産運用」ノウハウ本です。

欧米では戦前から現在までロングセラーになっており、マネー運用のお手本となっている「虎の書」ともいえる名著。

説かれている内容は一話完結の物語形式で、それぞれの章で主役となる人物がお金持ちの賢者(商人や金貸し)のもとに知恵を借りに行くという流れです。

その内容も想像以上に具体的で「ありきたりなお金を貯めるための人生訓的な寓話だろう」と思って読むと、かなり実用的で現在でも十分に役に立つ内容に驚かされるでしょう。

ただお金の運用法だけではなく「労働の価値」「一生懸命に働くことの重要性」に触れているところも、古代バビロニア商人の働く庶民への敬意と愛情が感じられます。

古から数千年の時を経てもまったく色あせることのないビジネス・マネーの運用書として、世界を牛耳るアメリカのビジネスパーソンが今でも愛読する名著は一番のおすすめですよ。

「バビロンの大富豪」で学んだ【お金の貯め方・増やし方】

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世界のエリート投資家は何を考えているのか

世界中の多くのファンをもつ起業メンター、アンソニー・ロビンズ氏による「投資術」本です。

投資を行っている知人のお勧めの本で、実際に読んでみると「投資とは何たるや?」が大まかながら理解できたような気になり、その方面ではド素人だった自分的にかなり勉強になりました。

貧乏な家庭に育った著者が苦労の末にどうやって全米有数のビジネスコーチになったのか、そして多くの会社を経営する富豪になれたのかを紹介する前半部分だけでも、かなり役に立ちます。

お金を得るためには「知識」が必要だということを教えてくれるからです。

そして本書の核である「投資術」に関しても、大富豪にコネクションをもつ著者が「超大物投資家」のポートフォリオ(’持ち株の配分)を公開しているところも注目です。

資産運用や投資の初心者にとって目から鱗の指南書ということで、これからお金を運用する人におすすめの一冊ですよ。

「世界のエリート投資家は何を考えているのか」で負けない投資術を学ぶ

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大富豪の仕事術

ダイレクト・レスポンス・マーケティングで巨万の富を生み出した企業家にして作家のマイケル・マスターソン氏の著書です。

氏が同業で培ってきたビジネス上のノウハウやマインドを「マスタープラン」として、仕事の成功と人生を豊かに送るための秘訣をまとめ上げています。

大富豪の著述ということもあり、かなり実践的な内容を期待したのですが、思ったよりも「当たり前」で「普通」の記述が多かったという印象です。

とはいえ、ビジネスの本質はまさに本書で書かれている「当たり前」なことがベースになっていて、それを抜かりなく行うことでより成功に近づく、という流れは納得がいくものがありました。

ビジネスやお金持ちになる方法論だけではなく、「人生を豊かに過ごす方法」として「人のために尽くしなさい」と書いてあった部分には、すごく心を動かされたと思います。

マインド面で役に立つ面が多い著書だと感じます。

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「大富豪の仕事術」を読んだ感想とおすすめポイントを紹介

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バフェットの投資術

世界で6本指に入る大富豪、ウォーレン・バフェット氏の投資の特徴と実像を分析した書籍です。

世間で言われている「投資の神様」は言われているほどに「長期投資家」ではなかったという事実や、世界有数の富を得るに至った「お金を回すシステム」の実像など、バフェット素人には目から鱗が落ちる思いでした。

データが非常に多く、分析や専門的な用語で5割ほどが費やされているので、投資に興味のない人にはキツいかもしれません。

多少なりとも経験のある人や、バフェット氏の投資の実像を知りたい人には、かなり興味深い内容になっていると思います。

【書評】「バフェット解剖」の感想と良かった内容を紹介

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Just Keep Buying

アメリカの有名なデータサイエンティスト、ニック・マジューリ氏の著書です。

データを駆使してお金の貯め方や増やし方を説いた本ですが、内容はかなり「王道」だと感じました。

目についたポイントとして「株は買い続けること(長期投資と複利)」「おすすめはリスクを分散するインデックスやETF」「貯蓄する時はストレスを感じずに可能な範囲で」など。。

少し専門的なので理解が難しい面もありますが、データを使って投資について解説した箇所もあり、内容は豊富です。

生活を楽しみながらお金を増やしていこうという姿勢にも、共感できる部分が多くありました。

節約や投資の初心者向けの「心得」本としておすすめです。

【Just keep buying】富が増え続ける「お金」と「時間」本レビュー

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会社四季報(日本・米国)

週刊東洋経済が発行する株式・会社情報誌です。

創業1936年の古い歴史をもつビジネス誌で、主に投資家を対象に「会社の特色」「財務・株主・業績」を紹介しています。

約4000社の上場企業・株式情報を網羅しているため、投資にはもちろん、学生の就職探しにも役立ちます。

国内版のほかに「米国四季報」があり、800前後の米国企業の「財務、株主・業績」を取り上げています。

日米企業の株式投資や就職・転職に有用ということで、資産運用にはもってこいの冊子になると思いますよ。

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日本企業版レビュー

【日本企業】株式投資や就職に役立つ「会社四季報」ワイド版レビュー

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米国企業版レビュー

株式投資や就職・転職に役立つ「米国会社四季報」書籍版レビュー

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会計の世界史

公認会計士の著者による「会計の成り立ちと進化」をまとめた書籍です。

中世にイタリアで生まれた簿記についての流れから、オランダで誕生した株式会社からの経済・会計の歴史を分かりやすく解説してくれています。

面白いなと思ったのが、会計の概念についての説明でビートルズとオノ・ヨーコ、マイケルジャクソンを引き合いに出している下りです。

レコードの権利関係のもめ事を会計に照らし合わせて説明するくだりになっていますが、洋楽好きの自分としてはすごく納得がいった解説になっていました。

こうした本にありがちな専門用語と小難しい説明も少なく、会計の初心者でも楽しく「基本知識と歴史」を学べると思います。

マンガ版もあります

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【会計の世界史を読んで】ロックとアートと会計のコラボが面白かった!

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仕事本のレビュー

宇宙ビジネス

宇宙における新たなビジネスの情報を詰め込んだガイド本です。

国内外の宇宙開発の歴史から、現在進行形で行われている宇宙ビジネスやプロジェクトの情報などを、分かりやすくコンパクトにまとめています。

一見すると庶民には関係のないジャンルのように見えますが、実は私たちの身の回りにも関係している「通信」「医療」「旅行」なども、今後は宇宙で展開される可能性があるということ。

国内の宇宙港の発展など、今後のビジネスの流れ的にも面白く参考になりますよ。

未来のビジネスの手がかりをぜひこの本で感じてみては如何でしょうか。

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手付金とは【意味と英語解説】

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クリーンミート

培養肉の歴史と未来の可能性について述べた書籍です。

食肉がもたらす環境汚染や動物福祉の侵害など、ふだんは触れることのできない「畜産」の闇に触れた内容でもあります。

肉を食べるために動物を育て、大量に処理していく「工場型畜産」は、肉を食べる人口が増えれば増えるほど、自然環境や動物に大きな被害と悲しみをもたらすということ。

それは肉食だけでなく、ミルクや卵の生産過程でも動物に大きな負担をもたらすということ。

そうした被害をなくすために「肉や乳製品・卵を細胞レベルで培養し、新たに作り出す」試みがここ十数年の間に継続されているのです。

動物を愛する私としては非常に感銘を受けた書籍内容。

今後もぜひ続けて実用化につなげて欲しいという思いを込めて、ここに紹介させて頂きます。

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「クリーンミート 培養肉が世界を変える」本の感想と要点まとめ

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何があっても潰れない会社

世界の中でも100年以上続く老舗の会社や店が圧倒的に多い日本。

その秘訣と実際の企業の紹介を本書では取り上げています。

各業界の知られざる「良さ」をこれまで書籍で紹介してきた著者の筆は、今作でもいかんなく発揮されています。

守るべきものを守り、改めるべきものを改めて継続してきた店や会社の真髄を、それぞれのジャンルの有名ブランドを通じて教えてくれています。

会社経営とはなんたるかと教えてくれる良書だと思います。

日本発 ロボットAI農業の凄い未来

ロボットAIを活用した農業についての書籍です。

2017年の刊行になるので情報鮮度は少し下がっていますが、AIの活用という流れは現在(2024年)の動きを先取りしているといえます。

農業人口の減少、それに伴う人手不足を補うための「ロボットAIを駆使した農業」が各種データとともに紹介され、日本の農業の新たなる希望としてクローズアップされています。

本書の刊行から7年近く経過していますが、この流れが順調に進んでいるとすれば、現在はより高度なロボットAIによる農業生産や管理、収穫方法が確立しているのではと期待が持てますね。

「日本発 ロボットAI農業の凄い未来」を読んだ感想

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伝え方の極意

アメリカの名司会者ラリー・キング氏の著書です。

若い頃にラジオDJとしてデビューし、30年以上に渡る司会者としてのキャリアと名声を築き上げたキング氏が、自らの「語り」の技術や思いをまとめ上げた内容になっています。

プロの「話し手」としての心得やテクニックは、案外「普通のもの」であることを本書で気づかされます。

毎日コツコツ続けて様々な人に対応できるように訓練しているのが、プロの話し手であり、プロ中のプロであるということ。

そんなプロ中のプロが具体的なコツを教えてくれていて、素人でも学べる会話テクニックを満載しているのが本書。

顧客との会話の糸口を探しているビジネスパーソンにおすすめです。

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トークの達人ラリー・キングに学ぶ「伝え方の極意」書籍レビュー

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生き方の本レビュー

1兆ドルコーチ

スティーブ・ジョブズやグーグルの創業者、ツイッターやyoutubeのCEOが教えを請うたと言われる、シリコンバレーの超有名な経営者であり、メンター・コーチであるビル・キャンベル氏の伝記本です。

コーチングというと、なんだかテクニカルな響きになりますが、キャンベル氏の場合は「人としての温かさ」がコアになった「昔気質の親父」的な指導法になっています。

はっきりいって、本書に書かれているキャンベル氏のコーチング術はそれほど目新しいものではありません。

スポーツのコーチ出身として当たり前の「厳しさ」「優しさ」「温かさ」を体現しているにすぎないからです。

しかしキャンベル氏はそこに自身のビジネス成功体験を織り交ぜることで、誰にもマネができない独自の「指導術」を発揮しています。

そんな稀代の名コーチの物語は「人への優しさ」に満ちた心地よい内容になっています。

ビジネスは本来、決して効率や利益至上主義だけではない、人とのつながりでできているということを気づかされる本書。

実務の厳しい世界に身を置く方には特に深く響くのではないでしょうか。

「1兆ドルコーチ」を読んで【人や仲間の大切さ】を学んだ

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ハードワーク

ラグビー全日本元監督のエディー・ジョーンズ氏の著書です。

ラグビーの指導経験をもとに語られた本書は、エディ氏の人生哲学が詰まった「使える智恵」が詰まっています。

リーダーが部下を育てたり指導する際に必要な「心がけ」「言葉がけ」を中心に、一人一人がもつべき「マインドセット」(心のありそう)について氏独特の熱い語り口で説いているのが胸に染みます。

シンプルだけど胸に刺さる。

そんな内容に満ちた本になっています。

人生や部下の指導に悩んでいる人の必読の書籍だと思います。

【ハードワーク】書籍レビューとエディ・ジョーンズ氏の名言を紹介

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ハピネス GAFA時代の人生戦略

マーケティングの専門家でニューヨーク大学スターン経済大学院の教授であるスコット・ギャロウェイ氏の著書です。

ギャロウェイ氏は前著である「GAFA四騎士が創り変えた世界」がベストセラーになり、一躍その名を世界にとどろかせた著述家でもあります。

本書もGAFA(ITの巨大産業であるグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの略称)に関するタイトルがついていますが、内容はほとんど人生論になっています。

講義形式の著述スタイルで、どちらかというと学校を卒業したての若者に説く風になっていますが、そうでない社会人世代が読んでも満足できる内容。

本のエッセンスを一言で言えば「他者への愛情をもちなさい」ということに尽きます。

ちょっとドライでユーモアあふれる語り口が面白いのですが、その言わんとしていることは、人生の前半生で苦労してきたギャロウェイ氏だからこそ分かる「人の大切さ」。

ユーモア溢れるにシニカル(皮肉めいた)文体でありつつ、「温かく」「人への優しさ」を忘れずにいる著者の思い。

忘れかけていた「優しさ」を取り戻すには、きっと最良の書物の一つだと思います。

「ハピネス GAFA時代の人生戦略」で学んだ【与えること】の大切さ

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まとめ

お金・仕事・生き方についての書籍レビューをまとめてみました。

資産形成やキャリア・人間力の向上に役立てたら幸いです。


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