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ガンズ・アンド・ローゼズ

【GNR】ボンド映画のカバーソング「リヴ・アンド・レット・ダイ」

2016年11月5日

ユーズ・ユア・イリュージョン1(1991)に収録されたカバーソング。

もともとはポール・マッカートニー率いるウィングスのオリジナル曲で(1973)、同年に公開されたジェームス・ボンドシリーズ8作目「死ぬのは奴らだ」の主題歌としてリリースされた。

ガンズとは話が離れるが、この8作目のボンド作品で主役を演じたロジャー・ムーアはすでにこのとき46歳で、それまでボンドを演じていたショーン・コネリーより3歳年上だったというから驚きだ。

46歳といったら、今の俺より年上じゃないかと。

しかもアクション俳優としては盛りが過ぎた年齢で、007史上最長のボンド役を演じたというからすごいじゃないか!(1973年~1985年の12年間!)。

今のダニエル・クレイグ(次作からは替わるという話だが)が2008年から8年間なのだから、それを考えるとムーアの12年は、まさにボンドのために生きた栄光の日々といっても過言ではないだろう。

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アクセルが歌いあげる「死ぬのは奴らだ」

さてそんなボンド映画のテーマソングとして、ビートルズを解散後に結成したウィングスで「死ぬのは俺じゃねえ!」という過激な歌詞とは裏腹の穏やかな歌声で朗々と歌いあげたポール・マッカートニー御大の後を継ぎ、アクセル率いるガンズ・アンド・ローゼズが18年後にシャナナナナ!と謳いあげた「live and let die」。

ライブでは定番の盛り上がりソングで、これを聞くと、アクセルのサビの部分の「アーオウッ!」という絶叫でテンションがさらに上昇するから本当に素晴しくロッキンな歌だと思う。

原曲とはまったく趣向が違うハードロックテイストに染め上げているが、当時はこれがガンズのオリジナルだと信じていた。

この曲が収録されていた「use your illusion1」と同じく、2にも「knockin' on heaven's door」というボブ・ディランの曲がカバーされていたし、トムクルーズ主演の「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」でもローリング・ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」を歌ってたりと、意外にカバーに思い入れがあるんだなと思った記憶がある。

オリジナルガンズ最後のスタジオアルバムになる「スパゲティ・インシデンツ」(1993)なんかは、完全にカバーのみのアルバムになっているから、アクセルもなかなか懐古趣味の強いやつだなと当時は感じていた。

とはいえ彼の声にかかると、どんな曲でも一気にガンズテイストに早変わりするから、まさに天才的な悪魔声の持ち主だ。

なんというか、アクセルの声には独特のバイブがあって、聞けば聞くほど魅入られてしまう不思議な魔力を持っていると感じるのだ。

一見、ノリに合わせて歌っているように聞こえて、実はちゃんと曲にフィットするようにキーを調整しているところも、さすがはプロのボーカリストというか。

それ以上に脳のどこかの部分に共鳴してしまう不思議さ。

本能に響くトーンを持っているのだろうな、全盛時のアクセルの声は。

ちなみにアクセルとトム・クルーズとは「デイズ・オブ・サンダー」「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の2つの映画にサントラを提供していた縁もあってか、「ロック・オブ・エイジズ」でトムが演じたロック界のカリスマが歌う曲に「パラダイス・シティ」を提供したり、トムのボーカルトレーニングを請け負ったりと、その後も良好な関係を保ち続けているようだ。

アクセルが身に着けているプロテクターの意味は?

バンドの公式ビデオ集「ウェルカム・トゥ・ザ・ビデオ [DVD] 」が発売されたときに、早速購入して初めてこの曲のライブビデオを見たときに不思議に思ったのが、野球の審判がつけるプロテクターをアクセルが着用していたことだ。

最初はこういうステージング・ファッションなのか?と思っていたが、後で調べてみると、これはライブ中にステージにめがけて客がボトルやらカメラなどを投げてくることへの防御策だったというから驚いた。

アクセルはライブ中の客のこうした行為に憤りを感じてるらしく、ワールドツアー中の数公演でも「これ以上、ものを投げて来たらショウは中断する」と言って、何度も警告を発していたほどだ。(例:92年のアルゼンチンのライブ⇒58分あたり)

ベースのダフ・マッケイガンもビールか何かのボトルが投げ入れられて頭を強打し、意識を失ったことがあって、このときも即時ライブを中断し、ショウはそのまま終わっている。

スラッシュも自伝でこのときのことを触れていて「このときばかりは俺も怒りを覚え、自分からステージに戻っていってライブが終了することを客に伝えた」と書いているほど、ライブ中でのオーディエンスのエキサイトぶりが危険な領域に達していたことが伺い知れる。(スラッシュは普段は温厚なのだ)

そんな色んな意味を込めたアクセルのプロテクター姿が単なるパフォーマンスの域を越えて、彼一流のファッションに見えてしまうというのも、当時の彼の放つオーラが最高潮に達していたという何よりの証拠だろう。

人間、絶頂時にすることは全てクールに見えるものだ。

ただし!

もし今のアクセルがこのプロテクターをつけてステージに出たら、確実に普通のベースボールのアンパイアにしか見えないので、どうか年明けの来日公演ではそのような懐古趣味な行為は厳に慎んで頂きたいと思います。(でもちょっと期待している)

歌詞の超要約

もちつ、もたれつとは裏腹のこの世知辛い世界

他人なんか気にしてたら生きてはいけないぜ

他の奴らは酷い目にあわせておきな

たとえあいつ等が死んでも、俺は生きるぜ

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